尾張七代藩主 徳川宗春 生誕300年記念
痛快大名 徳川宗春
−吉宗に挑んだ男−
[放映] テレビ東京 1996.10.29(火) 19:00〜21:00
徳川宗春 | 神田正輝 | 七代尾張藩主 (松平通春) |
安西藤乃 | 野村真美 | 側室 |
星野織部 | 三浦浩一 | |
安西数馬 | 本田博太郎 | 兄 |
徳川継友 | 勝野洋 | 六代尾張藩主 |
川村梓 | 本倉さつき | 公儀御庭番 |
大岡忠相 | 西岡徳馬 | 南町奉行 |
徳川吉宗 | 滝田栄 | 八代将軍 |
竹腰志摩守 | 御木本伸介 | 尾張藩付家老 |
成瀬隼人正 | 住吉正博 | 尾張藩付家老 |
松平乗邑 | 勝部演之 | 老中 |
市山松之丞 | 保積ペペ | 歌舞伎役者 |
小刀屋籐左衛門 | 穂積隆信 | |
薮田助八 | 伊藤敏八 | 公儀御庭番頭目 |
広田源三郎 | 崎津隆介 | 御土居下同心頭目 |
鈴木丹後守 | 中山昭二 | 国家老 |
宣楊院梅津 | 磯村みどり | 母 |
水前寺清子 | 瓦版 | |
鈴木瑞穂 | ナレーター |
徳川宗春
尾張七代藩主です。
「温知政要」という施政方針を打ち出し、八代将軍吉宗の「享保の改革」と対立した人だそうです(参考: 平凡社大百科事典 [徳川宗春], [温知政要])。
私は、このドラマを観るまで、この人のことを全く知らなかったのですが、時代劇では悪役としてよく登場するのだそうですね。
この作品では、明朗快活で慈悲深く、ちょっと派手好きな、爽やかなヒーローとなっています。
ちなみに、大岡忠相が悪役です。
ストーリー
吉宗に将軍の座を奪われて、酒に溺れている尾張藩主の徳川継友が、謎の急死をとげます。
弟の松平通春が尾張藩主となり、吉宗から「宗春」という名前をもらいます。
しかし、宗春は自分の信念を貫き、吉宗の言いなりにはなりません。
吉宗暗殺未遂犯の妹である藤乃をただ一人愛するために、吉宗の親戚との縁談も断ります。
宗春を暗殺するために近付いた梓は、宗春の優しさに触れて、悩みます。
梓は、継友を暗殺したのでした。
結局、仲間を裏切って宗春をかばい、死んでしまいます。
暗殺は逃れたものの、いいがかりにより、宗春は藩主を解任されます。
宗春を敬愛する織部は、責任を感じ、切腹してしまいます。
最後に宗春は、吉宗の前に乗り込み、人の命が何よりも大切であることを宣言します。
とにかく、カッコ良かったです(^^) このように明るく爽やかな役は、「太陽にほえろ!」のドック刑事以来ではないでしょうか。 その上、現在の落ち着いた雰囲気も見られ、とても素敵なヒーローだと思います。
宗春は、派手な格好が好きだったらしく、実際の史料に基づいたと思われる奇抜な衣装もありました。 おそらく、そのイメージに合わせたのでしょう、藩主となる前の着流しも派手めでした。 派手な着物での舞や立ち回りは、セクシーでいいですね。
一人で外出中に暗殺されそうになったところを、密かに護衛していた沢山の部下に助けられた宗春は、皆に礼を言います。 その時に、宗春が実際に頭を下げたので、ちょっと驚きました。 こういうシーンでは普通、お殿様は胸を張ってお礼を言うものだと思ってました(^^; なんとなく、神田正輝さんの地が出たような気がして、面白かったです。 単に、そういう演出だったのかもしれませんが...
1997.11. 7 改