「ささ、マスクもとって…」
と、丸椅子が出てきて、お茶や昆布なども勧められる流れになった。こちらも干し芋を出して交換する。
「川の道では色々採れて、結構な人出があると聞いてましたが」「何にも無いでしょ。全部掘り返して、稲を植え付けしたばかりだから。梅雨まで殆ど誰も来ないし」「まいりましたね…」「さらに西に行って、二つ目のハブで南に折れてくと、植え付け用の母艦が居るかもな…口は利けないけどさ」「もう湾外に出ちゃうでしょ?松戸から通えないと」「そんだけ若いし、元気もありそうだし…人が集まり出す頃に顔出ししてたらいいわ」「じゃあ道を覚えるだけにしておきます」「梅雨で大分変わっちゃうけどな」
…そう、そこだ。