[其ノ七]四国潰走編('99.4/28〜5/1)

 さて、これをアップしているのは2004年6月だが、書いたのは04年1月である。この旅自体は前世紀1999年のことであり、今でもこのMINIに乗ってはいるが、これまでにMINIの旅はしていない。その間に結婚して子供もできたので、生活環境が激変しているのである。(で、HP掲載は07年8月であり、更に生活環境は変わっているが、文章は執筆当初のままとします)
 ワタシの周りの「趣味の車乗り」たちも、子供誕生を機会に面白みのないファミリーカーへ買い換えを図っている。ウチも買い換え要求が日増しに強くなってはいるが、ビンボーを理由に頑としてはねのけている。が、いつまでもつことやら(笑) ベビーシートはなんとか乗ったが、チャイルドシートになったら、どこにどうやって取り付ければいいのやらまったく想像つかん。
 ま、ともかく今回は4年前の四国潰走編である。この旅を最後に日本周回MINIの旅は、番外編以外は実行していない。4年前でありながら、これが最新なのである。
(その間ずーっと同じ表紙で「まもなく」のままですんません)

 前回の長崎−西日本ドライブで、日本地図はあらかた赤く塗りつぶすことができた。あと残っているのは四国4県と奈良・和歌山の6県だけ(沖縄は除く)。こーれはあと1回で全国制覇が完了するのである。年を取るに従い強行ドライブは体力的にもキツくなってきたし、元気のあるうちに全部終わらせるのだ、おー! というわけで四国遠征は決定したのであった。
 しかしこんな観光するわけでもない、土地のうまいものを食うわけでもない、地元の人とふれあうわけでもない、ただひたすらMINIに乗りまくるだけというなんだかわからない長距離強行ドライブを完結させる意味はあるのか?と問われれば、それはまったくないと断言できよう。しかし意味はなくても男にはやらねばならない時があるのだ。そこにMINIがあるかぎり! いや、特にリキむほど意味はないんすけどね。ただの惰性っすよ、惰性(笑)。

 それはともかく、ワタシは時折仕事で広島へ行くが、ちょうど呉あたりをうろちょろしている時に、本四連絡橋「しまなみ街道」が開通したということに気づいた。なあるほど。と、いうわけで急遽組み立てた行程は、名神自動車道から三重−奈良−和歌山を抜けて四国に渡り、高知経由でぐるっと一周してしまなみ街道をひた走り、尾道から帰ってくるコース。だいたい5〜6日のコースである。問題は四国を1日で回れるかどうかであるが、まあ、半分は夜中かもしらんが、なんとか大丈夫であろう。
 旅の準備は手慣れたもので、マップル四国を買っただけ。あとは現地でなんとかなるのだ。あとは大阪の知人に連絡を入れて、遊ぶ約束をしておくのであった。そう、この時までは平和な旅行だったのだ。

1〜2日目

 出発したのは1999年4月28日、つまりGWである。高速が混んでいるかもなのは承知の上である。つーわけで珍しく昼間の14時に柏を出発。明日の夜に大阪で遊ぶ約束をしていたので、それに間に合うよう。また、ワイパーブレードがびろびろになっていたので、途中で買っておこうと思ったのである。
 今回は柏インターに向かわず、国道6号を南下する。が、30分も走らないうちに、すぐにトラブル。水温計が異常に高くなっている。うぉっとアブない。そういやこの所洗車もしてなきゃオイル交換もしていない。すぐに路肩に止めてボンネットを開いてみると、オイルが減り気味、ラジエーター水が不足。やっぱMINI乗りは日常点検は欠かせないのだなあ。ついめんどくさくてさぼってしまうけど。
 どこぞのマンションの前庭にあった水道を拝借してラジエータに注入し、オイルを足しておく。よし!これで準備万端、新松戸のストークへ寄ってワイパーブレードを購入。いざ四国へGO!である。――と、この時は甘く考えたのではあるが、この時にちょっとでもMINIを見てもらえばよかったのである。それが甘い幻想であったことに、後にイヤでも気づかされるハメになったのであった。

 ま、それはともかく。
 そのまま国道6号を南下して、向島インターから首都高に乗る。行きの行程はもう何度も通った東名→名神高速自動車道。特に目新しくもなんにもない。もうトラックの運転手なみに行程をこなしているだけの状態なのである。ただ本番は四国に入ってからなので、体力を温存すべく、ちんたらちんたらMINIを走らせる。出発時のトラブルがあったので、時々エンジンをチェックしてみるのだが、ラジエータ水の減りが早いような気が。うーん、なんだろう。ラジエータバルブが不調? オイルが汚れて冷却性能が低下してる? よく分からないがまあ、水を足しときゃ大丈夫であろう。水補給して先を急ぐ。
 東名に入った頃には既に日が傾いており、海老名サービスエリアで晩飯。
 そのまま西へ西へとひた走り、足柄サービスエリアで小休止。気を取り直して再度走り出し、浜名湖を左手に望む頃には日付が変わって4月29日となっていたのである。今日はこのまま夜のウチに距離を稼ごうというハラで、名神に入ったのは午前3:00頃。大阪まで一気に走って高速を降りた頃には、朝の9時頃になっていたのである。うん、よく走った。

 ホテルにチェックインするにはまだ早い。てわけで梅田から淀川を渡り、河川敷にMINIを放置する。単に駐車場代をケチっているだけだが、ここは前にも停めている。そこらに停めている車にはタイヤがなく、ホームレスのおじさんが棲んでいたりする。あんまり放っておくと、車のパーツが全部盗られやしないかと心配したくなるようなトコロである。まあ、しかし公園が閉まる前に取りに来る予定で、梅田へ向かう。
 かっぱ横町やそこらの古書店やらなんやらをうろうろして、雑誌面白半分のバックナンバーなどいくつかの拾いモノをする。それから大阪の知り合いの飲み会に顔を出し、一次会で一旦抜けてMINIを取りに行き、ホテルにチェックイン。再び合流して飲み。お茶。と、そんな感じで大阪の夜は更けていくのである。

つづく>>

[4月28日〜29日/4月30日〜5月1日/5月29日〜5月30日

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