第二回戦
５月の半ば、木下自動車から修理が完了したとの連絡が入る。よっしゃ、後半戦のスタートだ！
さすがにＧＷ明けにまた有給休暇を取るわけにはいかないので、今回は土日一本勝負である。スタートは5月29日(土)。と、定めたのだが、前の日に急遽友人の家に不幸があり、夕方横浜まで行き、その後どーしても外せない飲み会があったので東京にとんぼ返り、家に帰ったのが終電間際。それから洗濯をして寝たのが午前2時半頃。
朝９時頃の新幹線で西へ飛ぶ。暇つぶしはアイラ・レヴィンの『ブラジルから来た少年』。ふつーの旅であれば駅弁でも食いながらまったりと旅情を楽しむべきところではあるが、ＭＩＮＩに乗るまでは、ただの業務用の移動である。新幹線に乗った瞬間から本を読みふける。東京から新大阪まで約３時間。在来線に乗り換えて舞子駅へ。『ブラジルから来た少年』読了。うーん、映画は見たことあるけど、やっぱ面白い。この主人公の人、実在のモデルがいるんだよね。そっちの本も読んだことあるけど。
舞子駅から高速バスに乗り換えて、まったりとバスの旅・・・と思ったら、なんとすんげー混んでいる。座れずに立ちである。高速バスって立ってていいんだっけ？ そもそもここは高速じゃなくて有料道路だからいいのか？
なかなかの上天気でバスに揺られて眠くなるのだが、立っているため寝ることもできない。そうこうしている内に津名港着。１５時。
木下オートから帰るときはバスに乗ったが、それほど遠かった記憶がないので、バス通りに沿って観光がてらてこてこ歩き出す。が、いけどもいけどもたどり着かない。道間違ったか？とも思うが、道路地図はＭＩＮＩに置きっぱなしで確認もできない。いーかげん歩き疲れたので、木下自動車に電話。「歩いてきたの？」と呆れられたが、道は間違っておらず、まもなく到着。
死の淵から蘇ったＭＩＮＩは大人しくそこで待っていたのであった。
木下自動車のおじさんに、ラジエータ交換を強く勧められる。ラジエータの目詰まりをなんとかしないと、また同じことが起きると脅される。しかしこの時点でこのＭＩＮＩにいつまで乗るか自信がなかったのである。シートにはすでに穴が空いている。左右ドアの下の方には錆が浮いてきているし、モールはちぎれて取れ掛かっているし、オイルは漏れるし、その上にラジエータ交換とくると、このＭＩＮＩにいつまで乗って、どれだけ金を掛けるかというのを計っていたのである。
ちなみにこのＭＩＮＩには'04年5月現在まだ乗っているが、01年の車検時に一年発起して３５万ほど投資して、シートの張り替えとラジエータ交換他を実施した。ウチのＭＩＮＩは88年式であるが、エンジンまわりは健康そのものである。ベビーシートはかろうじて乗ったが、果たしてチャイルドシートは乗るのであろうか。周囲の買い換え圧力と戦う毎日なのである。
それはともかく、ＭＩＮＩの引き渡しを受けてお世話になりました。ってことで神戸淡路鳴門自動車道へ。今日は大阪泊まりなのだ。有料道路に乗って、力尽きたバス停横を通り抜けて明石海峡大橋を渡る。神明道を抜けて大阪へ入ろうかと思ったら、さすがに週末、渋滞渋滞の嵐である。吹田インターから梅田に行くまで２時間半以上かかっている。それでもむりくり府内へ突進し、梅田駅あたりで降りようと思ったのだが、どこで降りるかわからず通り過ぎる。しょうがないので一旦高速を降りて、梅田を目指す。泊まるホテルは何度か使っているグリーンホテルであるが、道がなんだかよくわからくなっていて、チェックインした時には、あたりは暗くなっていた。この時点までで今日腹の中に入れたものは、チキンサンドひとつと缶ジュース２本のみ。
大阪の知人と会って飲んだくれようと思ってPRONTに入ったが、なかなか注文を取りに来てくれず、なんとか晩飯が食えたくらいで時間切れ。しょうがないのでホテルへ帰って缶ビール２本空けて寝る。
本日の走行距離、136km。
明けて5月30日日曜日。
遊んで帰ってもいいが、明日月曜日は朝から仕事だ。高速も混むだろうからさっさと帰るのが吉である。
つわけでホテルを出て９時に出発。往路は２時間半かかった吹田インターまで20分で着いてしまったことに、行き所のない怒りを覚える。心なしわびしさが漂うが、まあ、ＭＩＮＩが元気になったからいいか。
中国自動車道〜阪神自動車道〜名神自動車道〜東名自動車道〜首都高〜常磐高速〜流山有料道路をひた走り、18:30pmに帰宅。何回か食事と小休止を取ったが、基本的に往路の倍以上の時間と金がかかったような気がするが、これに気付くと今後の旅に差し支えがあるので気付かなかったことにしておこうっと。
本日の走行距離、660km。
今回の強行ドライブで新たに上陸したのは徳島県のみであるが、これは上陸したウチに入らない。新たに塗りつぶした県はナシ。次回以降に期待、いつの日か捲土重来を果たすと誓いを立てて、日本周回ＭＩＮＩの旅・四国潰走編は幕を下ろしたのであった。
4/27〜5/30の総走行距離、1,799.4km。
おしまい。