冒頭でさつきママン、チトセにさらっと言われた「赤の他人」という言葉にショックを受け、怒り出してしまうのだが…
話の流れからして、この『他人』というのが『自分以外の全ての人』という意味である事は明白であるはずだったのだが、それにも関わらずこの言葉に過剰に反応してしまったのは、さつきママンには普段から『自分はチトセの母親になりきれていないのでは?』という畏怖があるからなのかも。
普段からのチトセに対する遠慮のない行動も、『家族になる為には遠慮のない行動を取れなければならない』という考えから多少無理してやっているのかもとか思ったり。
…そういえば第1期で、冬山でチトセと二人で遭難した時も、
「オレはママなんだから、息子を助けなきゃいけないんだ」と、かなり無理な行動をとったなんて事もあったような。
そんな事でヤケになったさつきママン、お見合いの申し出を受けて今の家族から外れようとまでしかかったが、ながつきの
「家族ってそんな簡単に変えられるものなのか?」
という言葉で心が揺らぎ、そして、
チトセから出た「遠慮すんなよ 家族なんだから」という何気ない言葉で心のモヤが晴れ、普段通りの家族に戻るのであった。
今回、遠慮の無いさつきママンの普段の行動に隠された繊細な心が垣間見れた話だったが、…しかし今回のお見合いの話といい、さつきママンはなにかと女らしい事をさせられる宿命にあるな(苦笑)。