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過去日記

2005年2月14日(月):夕方

2005年F1ルールの穴

2レース1エンジン規定の抜け穴 2戦目で新しいエンジンを得る方法

 去年のF1では、『コスト削減』や『マシンの高速化を押さえる目的』で、『1回のレースにつき、一人のドライバーが使えるエンジンは1個まで』という規定があった。

 それまでは、予選では耐久力は弱いがハイパワーなエンジンを使い、決勝レースでは耐久力の強いエンジンに載せ変える…という事がけっこう普通に行われていたが、去年からは1個のエンジンで全ての走行をこなさなければならなくなって、結果、エンジンは頑丈に作らざるを得ないからパワーが犠牲になり、使うエンジンは1個だけになるからコストも抑えられる…という事になった。

 それが今年は、『1レースにつきエンジン1個』から、『2レースにつきエンジン1個』となり、よりエンジンに厳しいルールとなった。
 …が、もし1レース目の決勝レース途中でエンジンが壊れてしまったら、2レース目に参加出来なくなるのかというとそんな事は無く、1レース目でアクシデントがあった時に限って、2レース目で新しいエンジンを載せられるそうで。
 そのルールの穴を突き、もし入賞出来そうも無かったら、レース終了直前でわざとリタイヤして次のレースで新しいエンジンを使う事が可能…というのがこの記事の内容である。

 レース終盤で車が止まっても、それが故意なのかどうかも分からない事から、予選でエンジンを壊した場合に課される『決勝グリッド10位降格』のようなペナルティを適用する事は無いらしい…

 このルールの穴についての対処法は「モラルに任せる」しか無いらしいが…何らかの目的で新ルールを作るんなら、そのルールが適用される事によってどんな事態が想定されるかも考えて欲しいもんだ。
 …去年のレースでも、新ルールの穴を利用して、予選で各ドライバーがわざとゆっくり走るという事が起き、観客はなにが起きているのか分からないままノロノロと走る車を見る羽目になった…なんて事があったが、ともかく、エキサイティングなレースにはロジカルなルールが不可欠だという事をFIAのえらい人には理解しておいて欲しい所だと。

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↑2005年2月14日(月):夜

日本アップルのえらい人インタビュー

↓2005年2月14日(月):昼

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