今回の日本シリーズの圧倒的な差に関して、巷の阪神ファンが揃いも揃って、
「ロッテは直前にプレーオフやって勢いがついてるのに、阪神は3週間も日程が空いたせいで勝負勘が万全じゃない」
って言ってるんだが…
本当にそうか？
日程が空いた分、調整が大事だなんて事は阪神が優勝したときに岡田監督が言ってた事だし、実際、フェニックスリーグに井川と登板させたりとかしてた訳だし。
まあ、「実戦に勝るものは無い」という意見もあるが、それにしたって、じゃあ実戦以外の所でやってる練習って、勝負勘を養う上では全く意味が無いものなのかと言いたい。
ぶっちゃけ、前述の理由って、阪神ファンが
「日程とかいろんな条件が全部阪神に不利に働いたからだ！阪神が弱いからじゃない！日程め！」
と自分に言い聞かせる為のものにしか思えない。
第一、百兆歩譲って日程とかのせいだとしても、その言い訳が通用するのはせいぜい第2戦目までだろう。
第3戦は、ガチの勝負をもう2度もやっていて、しかも本拠地だよ。
でも結果は1戦目、2戦目の再放送。
じゃあなんでこんな大差がついてるのかって考えてみたんだけど、一言で言うと
『ロッテが舐められているから』
これに尽きる気がする。
第1戦、阪神の先発が左の井川なのに、バレンタイン監督は左のスンヨプをスタメンに入れてきた。
ペナント中はこんな事滅多に有り得ないのに「なんで？」と思ったんだが、そのスンヨプ、しっかり結果を出してしまった。
プレーオフの時なんて、スンヨプなんか胸元にボール球投げ込んでおけばあとは勝手に三振してくれるってパの投手は分かり切ってるからざくざくインコース攻めして、実際、スンヨプは三振の山を築いたんだが、セの投手には研究されてないって分かってるから監督もスンヨプをスタメンに入れたんだろうね。そもそもスンヨプが2割6分30本なんて成績を残せたのも、研究されてないセとの交流戦で数字を稼いだからだし。
その反面、第3戦で藤川が登板してきた時、ロッテの打撃陣、藤川のフォークに対して微動だにしないんだよね…
追い込んでフォークで斬るって手が通用しないもんだから、歩かせたりストライク取りに行った球を打たれたりで、見ての通りの大炎上となってしまったんだが…これ、藤川を相当研究して何かを掴んでないと絶対出来ない芸当だよね？何の策も無くバッターを送り込んでこんな結果になるとはとても思えないし。
阪神が強いってことはパの球団も分かってるから、どこも阪神は研究してると思うけど、セの球団にしてみれば、シーズン開始時は『ソフトバンクと西武だけ見とけばいい』程度に考えていて、けっきょく終盤までそう考えたままだったんじゃなかろうか？
一夜にして名前が広まった今江にしても、パを知っている人なら、開幕当初は首位打者争いをしていたって事も知ってるが、セしか知らない人ならそんな事知ってる訳もないだろうし。
…なんて事を書き連ねてみたが、もし日程のせいなら、そろそろ調子を取り戻した阪神の逆襲を見る事が出来るだろうけど、研究の違いのせいだったらもう後の祭りで今日もロッテが圧勝して終了してしまうんで、この持論は外れて欲しいんだけどね…