先日、お好み焼き鍋を作った後になって、
「この製法って、実はもっと相応しい料理があるんじゃないか?」と思い立った。
それがこれ、ホットケーキ。
ホットケーキというのは、通常、2段重ね、3段重ねにするのが一般的だが、そんないちいち1枚ずつ焼いて後で重ねるくらいなら、最初からそれなりの厚さの物を作ってしまえばいいではないかという事で、また例の鍋へ、どぼどぼとホットケーキのタネを投下。
…したんだが、お好み焼きの時と違い、ホットケーキというのは焼くにつれてタネが膨れて行くのだが、その中に溜まった空気が熱の伝導を妨げているのか、ホットケーキの上部に全く熱が通らない!
これは誤算だった。
やむを得ず、鍋に流し込んだタネのうち、ドロドロのままな上半分と、火が通った下半分を別々に取り出し、改めてドロドロの部分を鍋へ流し込み、その上に、焼けた面を上にして下半分を入れる…という、かなり面倒なひっくり返し方をしてなんとかその場をしのぎ、ちょっと表面の焦げ色が黒くなり過ぎたものの、とりあえず焼く事には成功した。
側面に、無理矢理合成した事による継ぎ目があるのだが、見えるだろうか?
で、食べてみればちゃんとホットケーキだった。
もっとも、これだけ厚ければホットケーキというより既に普通のケーキだが。
それはともかく、ホットケーキ鍋を作る手順を、
タネを半分鍋に入れる→ある程度焼けたら一旦取り出し、残り半分のタネを投入し、その上に焼けた半分を、焼けた面を上にして重ねる…というふうにすればなんとかなる気がしてきた。
「そんな面倒な事するんだったら最初から半分ずつ2枚焼けよ」という気もするのだがそれはきっと気のせいだと思いつつ。