年末、フジテレビ深夜枠で放送されたもしもを観た。
もしも、今まで当たり前に出来ていた事が出来なくなってしまったら…というテーマで3つの「もしも」が展開されたのだが。
ひとつめは、「もしも部屋の外へのゴミ出しを禁じられたら人はどうなる？」。
最初のうちは無造作にゴミを作ってしまっていたのだが、着実に増えていくその量と悪臭に、ゴミに対する意識が変わり始め、ゴミの分別や減量化に真剣に取り組み始めた…
ふたつめは、「もしも、部屋の生活家電が、時代に逆行して古いものに置き換わっていってしまったらどうなる？」
最新ノートパソコンがWindows95搭載デスクトップになり、2ドア冷蔵庫が1ドアになり、全自動洗濯機は手動脱水の1ドラム式洗濯機になり…やがては蛍光灯が白熱電球になり、ついに100年前まで時代が逆行して、全ての電気製品は消滅し、ロウソク1本で過ごす事になると、それまで家電が不便になる度に文句を言っていたのが、泣きながら「当時の人は、電球が来ただけで大喜びしたんだろうなあ…」と、物に対する感謝の気持ちが芽生えていった…
最後、「もしも、10年振りに会った母親と突然同居する事になり、更に、母親への口答えを一切禁止されてしまったら、親子の絆はどうなるのか？」。
最初、息子を溺愛する母親が、ひさしぶりの再会に喜び、「一緒に東京を観光したい」「一緒に遊園地いきたい」「一緒にプリクラ取りたい」「手をつないで歩きたい」「息子の仕事を見てみたい」「一緒に並んで寝たい」など次々の要求を挙げていき、その母親の言う事全てを聞き入れていたのだが…そんな生活を続けていくうちに二人の心境に変化が現れ、やがて、『口答え禁止』は破られてしまうんだが…予想外な展開にちょっと感動した。
いやもう、なかなか良かった番組だった。