スタートで、3番グリッドのベッテルが2番グリッドのクビサを抜くなど、微妙な順位変動は起きたものの誰もクラッシュする事無く1周目を終えると、しばらくの間は、最後尾スタートとなったアロンソのオーバーテイクショーが見どころとなった。
…が、ヒュルケンベルグがトンネル内でクラッシュしたのを皮切りに、度重なるクラッシュやアクシデントで、F1史上最高の合計4度のSCが出るという事態となった。
そしてその最後のSCがファイナルラップで明けた為、今年からのルールでは、SCがピットインしたらそこから追い越しOKな為、300メートルのスプリントレースが展開される事に!
…もっとも、この抜けないモナコでそんな短い距離のうちにオーバーテイクは無いだろうと誰もが思っていたが、怒濤の追い上げで6位まで上昇していたアロンソが、その300メートルの中でミスをして、それをすかさず突いたシューマッハが抜き、アロンソ7位に後退!まさかの事態が起きた!
表彰台は、1周目の順位のまま、優勝ウェーバー、2位ベッテル、3位クビサという結果に。
…このレース、24台中、チェッカーを受けたのは12台(完走扱い15台)という、近年のF1では珍しい完走率の低さとなった。
あと、小林は序盤にギヤボックストラブルでリタイヤ、チームメイトのロサも小林以上に早くピットへマシンを引っ込めてしまい、今回もまた相変わらずの信頼性の低さを露呈してしまった。
そして、ついにコンストラクターズタイトルはレッドブルがトップ、ドライバーズタイトルは、ウェーバー、ベッテルが共に78ポイントで首位に立った!(優勝回数の差で、ウェーバーが上位)
そしてアロンソも、最後に2ポイントを失ったものの、今回6ポイントを追加して3位、1回目のSC中にエンジンブローでリタイヤしたバトンは、トップから一気に4位まで落ちた!やはりリタイヤすると怖いなあこのポイントシステム。