キサンチン薬(その3)

詳しく知りたい方へ テオフィリンに影響する薬剤

最終更新日: 2004/08/19.

血中濃度を上げる血中濃度を下げる市販薬

表1 テオフィリンの血中濃度を上げる薬剤

この表を患者さんが覚える必要はまったくありません。病院のほうで配慮します。間違いのないよう、特に普段と違う医師や病院で薬をもらう時は、テオフィリン製剤を飲んでいるとはっきり伝えて下さい。

テオフィリンの血中濃度を上げる薬剤
種類 一般名 薬品名
抗生物質 エリスロマイシン アイロゾンなど
リン酸オレアンドマイシン マトロマイシン
クラリスロマイシン クラリスなど
ロキシスロマイシン ルリッドなど
抗菌剤 エノキサシン フルマーク
シプロフロキサシン シプロキサン
トスフロキサシン オゼックスなど
ノルフロキサシン バクシダール
ピペミド酸三水和物 ドルコートなど
β遮断薬 プロプラノロール インデラル
H2遮断薬 シメチジン タガメット
尿酸抑制薬 アロプリノール ザイロリックなど
ワクチン BCG  
インフルエンザワクチン  
その他 チクロピジン パナンジル
メキシレチン メキシチール
αインターフェロン スミフェロンなど
βインターフェロン フェロン
ベラパミル ワソラン
経口避妊薬  
イプリフラビン オステン
チアベンダゾール ミンテゾール
アミオダロン アンカロン
シクロスポリン サンディミュン
ハロタン フローセンなど

表2 テオフィリンの血中濃度を下げる薬剤

下の表は一緒に飲むとテオフィリン製剤の効き目を悪くする薬の一覧です。喘息以外の疾患が合併していて、どうしても併用したい時には、血中濃度を測りながら、少しずつ増量します。

テオフィリンの血中濃度を下げる薬剤
種類 一般名 薬品名
抗生物質 リファンピシン リファジンなど
β刺激薬 イソプロテレノール アスプールなど
テルブタリン ブリカニール
抗けいれん薬 フェノバルビタール フェノバール
セコバルビタール アイオナール
ペントバルビタール ラボナ
フェニトイン アレビアチンなど
カルバマゼピン テグレトール
その他 ランソプラゾール タケプロン

表3 薬局・薬店の薬

テオフィリン製剤は処方箋がないともらえませんが、市販の薬の中には喘息薬以外に、テオフィリンを含んでいるものがあります。知らずにテオフィリン製剤と併用すると、飲み過ぎになる危険があります。テオドールなどを常用(RTC療法)している人は、薬局・薬店で薬を買う際には、きちんと確認して下さい。

表3 テオフィリン系薬を含む市販薬
種類 商品名 販売社名 含む薬剤
乗り物酔い止め センパア内服液 大正製薬 テオフィリン
センパアA
こどもセンパア液
ヨイレス液 日本製薬
カムニス液 日野薬品工業
アーター錠 協和薬品工業
スヨロミン内服液B 三宝製薬
セイブ 小林薬品工業
アーター内服液 協和薬品工業 アミノフィリン
小児用アーター内服液
小児用トマロン内服液
鎮咳去痰薬 せき止めアネトン顆粒 ファイザー製薬 テオフィリン
ミルコデ錠 佐藤製薬
強力アスメトン 三共 アミノフィリン
マヤアスト錠 摩耶堂製薬
<用語解説>RTC療法
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