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喘息に関係する用語はできるだけ広く載せるようにしていきます。
最終更新日:
2004/09/05.
英数字/記号 あ行 か行
さ行 た行 な行 は行 ま行 や行 ら行 わ行
- AHR
- 英語のairway hyperresponsivirityの略。気道過敏性のこと。
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- DSCG
- 英語のDisodium cromoglicateの略。クロモグリク酸ナトリウム。クロモリンともいう。商品名インタール
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- MDI
- 英語のMeted Dose Inhaler(定量式吸入器)の略。ハンドネブライザーともいう。スプレー式が多いがフロンガスを使用しているため代替フロンを使用したものやドライパウダー式のものに今後変わっていく予定。気管支拡張薬、インタール、抗コリン薬、ステロイドなどのMDIが市販されている。
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- PEFR
- 英語のpeak expiratory flow rate(最大呼気流量)の略。
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- RTC療法
- テオドールなどテオフィリンの徐放剤を使った喘息発作の予防法。英語のround
the clock(around the clock)の頭文字をとったもの。一日中、絶え間なくの意味。長時間作用する薬を1日に2度飲んで一日中効果を持続させて予防する。
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- アストフィリン
- 主成分はテオフィリンと同じキサンチン薬のジプロフィリン。現在では喘息薬としてはあまり使われない。
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- アストママジット
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- アストモリジン
- 商品名。一般名はジプロフィリン。座薬。
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- アストモリジンーD
- 主成分はテオフィリンと同じキサンチン薬のプロキシフィリン。−Dは腸で溶けてゆっくりと効く。現在では喘息薬としてはあまり使われない。
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- アストモリジンーM
- 成分はーDと同じだが、胃で溶けるためはやく効く。
- アセチルコリン
- 神経伝達物質といって、神経の一番末端から分泌されて、神経の刺激をからだに伝える物質の1つ。気管支の筋肉に分布する自律神経の副交感神経からはこのアセチルコリンが分泌される。直接に気管支を収縮させる作用などがあり、喘息を悪化させる方向にはたらく。
- アーデフィリン
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- アトピービジネス
- アトピー性皮膚炎などの患者さんに効果のはっきりしない薬品や治療用品などをたいへん効果があるかのようにいつわって、しかも高額で売りつける商法。喘息患者がターゲットになることもある。
- アニスーマF
- 喘息薬の1つ。主成分はテオフィリンなどと同じキサンチン薬のジプロフィリン。座薬のみ。現在ではあまり使われない。
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- アネフィリンM
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- アミノフィリン
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- アレルゲン allergen
- アレルギーの原因となる物質のこと。喘息のアレルゲンはほとんどが空気中に漂っている小さなほこりに含まれ、吸い込むことでアレルギーを起すので吸入アレルゲンとよばれる。ダニ、カビ、雑草の花粉などが喘息の代表的なアレルゲン。
- インタール intal 、Cromolyn Sodium
- 世界初の喘息予防薬。マスト細胞などの炎症細胞から気道を刺激する物質が放出されるのを防ぐ。副作用がほとんどないというめずらしい薬。カプセル入りで専用の吸入器スピンヘラーを使うもののほか、エアロゾル(MDI)、ネブライザーで使う吸入液がある。
- 運動誘発喘息(うんどうゆうはつぜんそく) exercise
induced asthma
- 激しい運動によって引き起こされる喘息発作のこと。一般に重症の患者ほどおきやすいが、中には喘息は軽いのに運動で発作がおきやすい人もいる。小児に多くみられる。スポーツの種類によっても起こりやすさに違いがある。水泳は発作を起しにくく、マラソンやスキーなどは起しやすい。準備運動を念入りにやったり、インタールなどの薬を使うことで予防できる。
- エチェンス
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- 炎症(えんしょう) inflammation
- 生体の防御反応のひとつだが強すぎると病気になる。さまざまな刺激に対して炎症細胞とよばれる白血球の仲間の細胞達が集まり、一連の反応を引き起こす。炎症を起した場所は、脹れて熱をもち、赤くなる。例としては化膿した傷口ややけどなど。喘息もダニアレルギーなどが刺激となって起こる気管支の炎症が重要で、炎症細胞として好酸球、マスト細胞、リンパ球などがわるさをする。
<関連項目> 好酸球
- 横隔膜(おうかくまく) diaphragm
- 腹部と胸部を水平に隔てる分厚い筋肉の膜。呼吸をする時に働く筋肉の中で中心的な役割をはたす。
- 化学伝達物質 chemical
mediator
- 広い意味では、細胞から、別の細胞に働きかけるための全ての化学物質が含まれる。喘息に関連して使われる場合には、主に喘息の本体である気道炎症を悪化させる細胞(例:好酸球、肥満細胞)でつくられ、喘息を悪化させる作用をもつ物質をさす。例:ヒスタミン、ロイコトリエン、プロスタグランジンなど。
- 下気道(かきどう) lower airway
- 肺の中の空気の通り道のこと。気管→気管支→細気管支。木の枝のように先に行くほど細く、枝分かれをしている。喘息は下気道、特に気管支に病気の本体がある。
- 環境整備(かんきょうせいび)
- 喘息患者さんをとりまく生活環境を整備して発作が起こりにくい環境にすること。たとえば、部屋の掃除、寝具の手入れ、刺激物の排除など。
- カンジダ candida
- 口の中や皮膚などに普段から住んでいるカビの仲間。通常は病気の原因にはならずに常在菌といわれる。吸入ステロイド薬の副作用で口やのどのカンジダが異常に増えてしまうことがある。すると白い苔のようなものがはりついてみえる。これを鵞口瘡(がこうそう)という。
- 気管支(きかんし) bronchus
- 肺の中の空気の通り道。平滑筋に取り囲まれている。喘息発作は主にこの気管支の中で起きているといえる。太さにより、気管、気管支、細気管支と名前が変っていく。
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- 気管支拡張薬(きかんしかくちょうやく) bronchodilator
- 発作止め。気管支の平滑筋に作用して収縮して狭くなった気管支を広げて呼吸を楽にする。多くの喘息薬がこの作用を持つが、主にβ(ベータ)2刺激薬のことをさす。英米では吸入薬がほとんどだが日本では飲み薬もよく使われる。例:メプチン、ベネトリンなど
- キサンチン薬
- テオフィリンというカフェインに似た薬の仲間。商品名のテオドールやネオフィリンなどの方が有名。化学名のメチルキサンチンからきた名前。
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- 気道(きどう) air way
- 呼吸をするときの空気の通り道。鼻から始まり、のど→肺の入り口までが上気道。気管
→
気管支→細気管支までを下気道という。喘息患者は気道が過敏になっていることが大きな特徴。単なる空気の通り道ではなく、吸った空気を暖めたり、湿らせたりする役割がある。
- 気道過敏(性) airway hyperesponsivirity
- 気道が敏感で、咳、痰などの症状や気道の炎症が起きやすいということ。健康な人でも、肺炎などの際には、気道が過敏になるが、喘息患者は、常に気道過敏性があり、発作の時にはさらに過敏性が強くなる。
- 気道過敏性試験
- 蒸留水やアセチルコリンなどで気道をわざと刺激して、気道がどれくらい敏感なのかを調べる検査。通常は薬物を薄めたものを吸入してもらい、肺の抵抗(硬さ)や肺機能、又は体の酸素濃度などを調べる。徐々に濃い薬を吸入して、どの段階で肺に変化が出るかによって、過敏性を測る。
- 偽薬(ぎやく) プラシーボ、プラセボ placebo
- 新薬の効果判定やアレルギーの負荷試験の際などに用いるにせの薬。見かけや味などからは、本当の薬と区別ができないが効果はないもの。偽薬に比べて大きな効果があれば、確実に効果があると薬と判定できる。
- 吸入ステロイド薬 inhaled steroid
- 喘息の基本的な病態である気管支の炎症を抑える予防薬。直接肺に届くため内服薬に比べ少ない量で効果があり、全身的な副作用もはるかに少ない。国内では現在ベクロメタゾンのみが商品化されている。商品名アルデシン、ベコタイド、タナウス。いずれもMDI(定量式吸入器)であり、正しい使い方をすることが大切。
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- キョーフィリン・エム
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- グルココルチコイド
glucocorticoid
- 糖質コルチコイドともいう。副腎の外側の部分(皮質)から分泌されるホルモン。全身にさまざまな作用を及ぼす。強い抗炎症作用を持つことから、良く似た構造をもつ合成ホルモン、ステロイド薬として喘息に使われる。
- クロモグリク酸ナトリウム
- インタール
- 抗アレルギー薬 anti allergy drugs
- 広い意味ではアレルギーを治療する全ての薬が含まれる。主に、ヒスタミンなどのアレルギー反応の過程に直接にかかわって喘息の症状を悪化させている化学物質が、細胞から分泌されるのを抑える薬のこと。(例
インタール)ヒスタミン以外にもロイコトリエンやトロンボキサンなど喘息の症状を引き起こしている様々な物質が見つかり、その効果を防ぐ薬も開発されているが、これらも、抗アレルギー薬とよばれる。(例
オノンなど)
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- 好酸球 (こうさんきゅう)eosinophil
- 白血球の1種。アレルギーのない人では白血球のうちの数%程度をしめる。喘息の患者さんの気管支には発作のない時でも、この好酸球が入り込み、気管支を荒らしている。
- 抗ヒスタミン薬
- 鼻炎の鼻水、鼻詰まり、喘息発作の気管支収縮などの症状を直接に引き起こす体内の化学物質の1つがヒスタミン。ヒスタミンの作用をじゃまして、これらの症状を軽くするのが抗ヒスタミン薬。眠気やのどの渇きなどの副作用がみられる。
- コルフィリン
- 商品名。一般名はジプロフィリンという。
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- ジプロフィリン
diprophilline
- テオフィリンと同じキサンチン薬のひとつ。テオフィリンと比べて気管支拡張作用が弱いため、現在ではあまり使われない。
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- スペーサー spacer
- 定量式吸入器(MDI)を上手に使うための吸入補助器具。吸入薬をいったんスペーサーの中に出してからゆっくり吸い込む。薬の出るタイミングにあわせて息を吸わなくてもよいので老人や幼児にもMDIが使える。余分な薬はスペーサー内に残るため吸入薬の副作用も少なく、効率がよくなる。大人にもおすすめ。
<関連項目> MDI
- 重積発作(じゅうせきほっさ) status
asthmatics
- 喘息発作がおさまらず、徐々に重症化した状態。すみやかに病院を受診して治療を受けないと危険な状態。
- 上気道(上気道) upper airway
- はな→のど→肺の入り口までをさす。ここがウイルス感染を起こすと、急性上気道炎、いわゆるかぜとなる。
- 徐放剤(じょほうざい) slow drugs
- 薬の成分が少しずつ溶け出して、効き目がゆっくり現れるように加工したくすりのこと。効果は長時間持続する。喘息の薬のなかでは、テオフィリン製剤の徐放剤がよく使われる。
- すこやか村・喘息館
- オンラインサービス @Niftyのフォーラム(電子会議室)を利用したオンラインの喘息患者会。喘息に関するデータベースや会議室を使った患者さんの相談などの活動の他、年に1回全国の喘息患者会と協力して「喘息デー」を開催している。
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- ステロイド依存症
- 内服や注射のステロイド薬を長期間大量に使用し、ステロイド薬が止められなくなった状態。急に薬をやめると大発作が起きたり、ショックや重い感染症を引き起こす。体に不可欠な副腎からのステロイドホルモンの分泌が少なくなっているので、この状態から抜け出すには医師のもと、慎重な管理が必要となる。
- ステロイド薬
- 人間の副腎で作られるステロイドホルモンの1種「糖質コルチコイド」に似せて作られた合成ホルモンの薬。炎症を抑える作用は最強だが、ほかにも全身に対して様々な作用をもつため、内服や注射などで長期間、大量に使うと様々な副作用が出てしまう。
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- スパイロメーター spirometer
- 肺活量や呼吸する息の速さなどの呼吸機能を測定する機械。検査室で使われる、湿式(Benedict-Roth式)や乾式(box
type)のほかに、最近は卓上に置ける簡易式の電子スパイロメーターがよく使われる。
- スロービッド
- 商品名。一般名はテオフィリン。
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- セキロイド
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- 代替フロン
- 特定フロンに含まれる塩素の一部、または全てを水素で置き換えたもの。HCFC、HCFと略す。オゾン層に対する影響は減るが温室効果の問題は残っている。
- チルミン
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- テオカルヂン
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- テオカルヂンM
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- テオスロー
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- テオップ
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- テオドール
- 商品名。一般名はテオフィリン。
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- テオフィリン theophilline
- 代表的な喘息薬の1つ。気管支拡張作用のほかに、抗アレルギー作用もあることがわかってきた。飲み薬としては、ゆっくりと吸収され効果が持続する徐放剤が多く、予防薬として使われている。
商品名:スロービッド、テオドール、テオロング、ユニコン、ユニフィルなど
- テオフィロン
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- テオロング
- 商品名。一般名はテオフィリン。
- ドライシロップ drysyrup
- 粉薬の一種。水によくとけ、溶かすとシロップ状になる。一般に溶かした後は、放置せずにすぐ飲む必要がある。
- ニチフィリンM
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- ネオテオチンM
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- ネオフィリン
- 商品名。一般名はアミノフィリンという注射薬。テオドールなどと同じキサンチン薬のひとつで、気管支拡張作用があり、発作の時に病院で使われる。体内で分解されて効果のあるテオフィリンに変わる。
- ネオフィリンM
- 商品名。一般名はジプロフィリンという。
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- ネブライザー nebulizer
- 薬液を霧状にして吸入するための機械。加湿器とよく似た超音波式と圧搾空気を使うコンプレッサー式の2種類がある。最近、家庭用の電動ネブライザーが普及しつつあるが、吸入療法は医師の指示が必要。
- ハイフィリン
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- ピークフロー(値) peak expiratory flow rate
- できるだけたくさん息を吸ったあと、できるだけ強く息をはいたときに測った息の速さ。最大呼気流量。気管支が狭くなると息を早く吐くことはできないため、喘息の程度をしる客観的な目安になる。ピークフローメーターを使うと家庭で簡単に測ることができる。PEF、PEFRなどと略す。
- ピークフローメーター peak flow meter
- 家庭でかんたんにピークフロー値を測るための器具。喘息の自己管理をする際に、毎日測定すると病状の把握に役立つ。成人用、小児用のほかに最近はデジタルでもっと詳しく呼吸機能をはかったり、通信機能がついているものもある。
- ヒスタミン histamine
- ひとの体内で肥満細胞などの炎症細胞で作られる。花粉やダニなどのアレルゲンの刺激によりヒスタミンが細胞外に放出されると、その場で血管などに作用して鼻水、くしゃみなどの鼻炎の症状や気管支の収縮といった喘息の症状を直接引き起こす。
- 副腎(ふくじん) adrenal gland
- 両側の腎臓の上部に張り付いている小さな三角の臓器。喘息の薬として使われるステロイドホルモンはここから分泌されるホルモンを人工的に合成したもの。
- フレムフィリン
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- 平滑筋(へいかつきん) smooth muscle
- 筋肉には、瞬発力があり意識的に動かせる横紋筋と持久力があり意識的には動かせない平滑筋の2種類がある。気管支や腸管は平滑筋でできている。喘息発作の際には、この筋肉が収縮して気道を狭くしてしまう。
- ホクナリンテープ
- 皮膚に張りつけるあたらしいタイプの気管支拡張薬。主成分の塩酸ツルブテロールが皮膚からゆっくりと吸収されるため1日1回張るだけで効果が持続する。
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- 発作止め(ほっさどめ) releavers
- 喘息の発作が起きてしまったときに使って、発作を抑えるための薬。主に気管支拡張薬をさす。
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- メサコリン
- 気管支の過敏性を調べるために使われる薬。メサコリンは気管支を刺激して収縮させるが、どれだけ少ない量(うすい濃度)で収縮を起こすかによって、敏感さを数字で表すことができる。喘息の人は健康な人に比べて、はるかに少ない量のメサコリンに反応する。
- メプチン
- 商品名。一般名は塩酸プロカテロールという気管支拡張薬。作用面からはベータ2刺激薬に属する。喘息発作時に気管支を広げて呼吸を楽にする。内服薬のほかに定量式吸入薬(MDI)メプチンエアー、メプチンエアーキッド(小児用)もある。
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- ユニコン
- 商品名。一般名はテオフィリン。1日1回の内服でよい。
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- ユニフィル
- 商品名。一般名はテオフィリン。1日1回の内服でよい。
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- 予防薬(よぼうやく) controller
- 発作のないときに服用し、次の発作を軽くし、おこりにくいようにする薬。効果が出るまでに1ヶ月程度かかるものが多い。喘息は慢性疾患であるため、改善後も長期間の服用が必要になる。
例 吸入ステロイド薬、抗アレルギー薬
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