猫魔ヶ岳

 猫魔ヶ岳 1403.6m
 山域:会津

記録
 山行日1999年5月2日(日)
 ルート八方台→猫魔ヶ岳(往復)
 コースタイム八方台 -40分- 猫魔ヶ岳 -35分- 八方台
 天候晴れ

猫魔ヶ岳は、面白く目立つ名前である。スキー場があることから、東京にいても良く名前を聞く山だが、磐梯ゴールドライン沿いの登山口から短時間で登れることが解ったので、旅行ついでに登りに行った。山自体は、隣の百名山があまりにも立派で位負けしているが、展望も良く登ってみると来て良かったと思う山頂であった。

猪苗代湖畔でゴールデンウィークの一夜を過ごすことになったので、なんとかして会津の山に行けないものかなぁ....と地図を眺めると、猫魔ヶ岳であれば速攻を決められると思い家族に行って来るよと宣言した。早朝妻子のいる部屋を抜け出して寝静まったホテルから一人車を出し、酔狂なことでと思いながら磐梯ゴールドラインの八方台に車を止めた。ここは磐梯山の登山口でもあるが、にわかハイキングなので雪のまだ多い磐梯山には当然向かわず、猫魔ヶ岳への道に入る。しばらくは樹林の中の緩やかな登りで、最初の方こそ道が出ていたが、結局7割くらいは雪の上を歩くことになった。雪の量は0〜30センチというところであった。緩やかな斜面を登り詰めると正面に猫魔ヶ岳が現れる。3つの小さなピークでできており、一瞬遠く急峻に見えるけれども、行ってみると意外とすんなり着いてしまう。斜面にはたくさん雪が残っているが、夏道は6割以上露出しており問題なく歩くことができた。むしろ夏道をわざわざ歩くより、トレースの着いた雪の固い斜面を登るのが楽なくらいだった。
最初の肩状のピークに登り、少し下って真ん中のピークに登ると、少し岩が出たあと、三角点の山頂に到達する。山頂からは眼前に雄国沼の素晴らしい景色が広がった。来て良かったと思った。先の方見えている猫石からは、もっと雄国沼が素晴らしく眺められることだと思う。でも今回はパスしてまたゆっくり来ることとしよう。檜原湖や磐梯山を一望したあと、雄国沼に別れを告げ、元来た道を引き返す。雪の斜面は慎重に下ったが、緩やかになれば、固い雪の上をシャリシャリと駆け下りて行き、八方台の駐車場に降りたつと、磐梯山に登る人たちが何組も出発しており、羨ましくもあった。


参考図書・地図
アルペンガイド東北の山(1993年8月第1刷)
エアリアマップ磐梯・吾妻・安達太良(1996年版)
25000図 磐梯山
50000図 磐梯山

猫魔ヶ岳の稜線
その他のコース
雄国沼〜猫石〜猫間ヶ岳
金沢峠〜猫石〜猫間ヶ岳
祓川〜厩岳山〜猫石〜猫間ヶ岳
など。雄国沼を中心にいろいろと組み立てられます。
交通機関
八方台へはマイカー利用となりますが、季節運行で路線バスが運行されることがあります。


Nifty FYAMA 投稿文

ついでに猫魔ヶ岳

No.1999-7

猫魔ヶ岳って、面白い名前ですね。でも山自体は、隣の百名山があまりにも立派 で位負け。同じくらいの標高ですと、ちょっと東に離れた川桁山の方が麓からは よっぽど立派に見えます。でも展望がいいらしいし、ちょっと行ってくるという 感じで行けるので、観光中に立ち寄ってみました。

【日 程】99年5月2日(日)
【目 的】猫魔ヶ岳から雄国沼を見る
【天 候】晴れ
【コース】八方台 → 40分 → 猫魔ヶ岳 → 35分 →八方台
【山 名】猫魔ヶ岳 1,404m
【メンバー 】単独
【山 域】会津
 会社の保養施設として契約しているリステル猪苗代にたまたま泊まることになったので、なんとかして山に行けないものかなぁ....と思案しましたが、猫魔ヶ岳であれば、速攻を決められると思ったので行って見ました。リステル猪苗代ってのは、川桁山の麓にありますが、苗場プリンスと同じで著しく雰囲気を壊している建物なのですが、自分が中に入ってみると、猪苗代湖を一望できて展望がとてもいいなどと言っています。現金なものです。
 さて、早朝妻子のいる部屋を抜け出して(もちろん断ってですが)一人車を走らせて磐梯ゴールドラインを登り八方台に行きました。ここは磐梯山の登山口でもありますが、運動靴でのにわかハイキングなので雪のまだ多い磐梯山には当然向かわず、猫魔ヶ岳への道に入ります。しばらくは樹林の中の緩やかな登りがあります。ここは、最初の方こそ道が出ていましたが、結構雪がまだ残っており、7割くらいは雪の上を歩くことになりました。しかし傾斜も緩く雪もまだ早いので固く、運動靴でも問題ありませんでした。雪の量は0〜30センチというところです。
 緩やかな斜面を上り詰めると、正面に猫魔ヶ岳が現れます。この山は3つの小さなピークでできています。一瞬遠く急峻に見えてしまうのですが、行ってみると意外とすんなり着きます。斜面にたくさん雪が残っている様に見えますが実は夏道は6割以上露出しており、問題なく歩けます。強いて言えば最後の登りが、運動靴だとちょっと滑るかな..程度ですが、慎重に行けば問題はありません。夏道をわざわざ歩くより、トレースの着いた雪の固い斜面を登るのが楽なくらいです。
 最初の肩状のピークに登り、少し下って真ん中のピークに登ると、山頂にはちょっと岩が出ていて、そのすぐ先が三角点です。どうやら一等三角点の様です。山頂には、おごじょハイキングクラブという会の立てた看板がありましたが、山頂にいる間になぜか勝手にコロンと落ちてしまいました。それにしても彼女たちは、鹿児島から来たのでしょうか。
 ところで、山頂からは雄国沼の素晴らしい景色が広がりました。来て良かったと思います。先の方に猫石が見えていて、たぶん往復30分くらいでしょうしあそこまで行けば、もっと雄国沼が素晴らしく眺められることでしょう。でも格好も格好ですし、今回はパスしてまたゆっくり来ることにします。山頂に佇んでいると、風で寒くなったので、ホテルから持ってきた半天を2枚重ねて来たら暖かくなりました。
 さて、元来た道を引き返します。最初の雪の斜面は少し慎重になりましたが、あとは走れる靴なので、緩やかな固い雪の上をシャリシャリと駆け下りて行きました。時折猫魔ヶ岳を振り返りつつ、そこそこ満足でした。行きより雪は緩くなっているので、一回だけ足が沈みました。八方台の駐車場に降りたら、磐梯山に登る人たちが何組も準備して出かけて行くところです。羨ましくもありもう下山してしまって、ちょっと、どうだっ!という気分でもあります。でもやはりGWの百名山は盛況のようです。
あとは、ホテルに戻って温泉に入り、チェックアウトまでビールを飲んだりうたた寝をしたりして過ごしました。そのあとは、五色沼へ行ってから桧原湖を車で一周しました。桧原湖の北岸や西岸はこの時期でも人は少なく静かで、湖面と一緒に見る磐梯山や西吾妻山がとても美しい景観を作っていました。
さて、猫魔ヶ岳は雄国沼側を除いて、北面も南面も稜線までスキー場が迫っており、なにもそこまでしなくても....というくらい悲惨な姿になっています。でもホテルの感想と同様にここでスキーをする羽目になればその時は楽しんでしまうかもしれませんが今はなんとも言えません。山を削ったゴールドラインを車で走って登りにくるくらいですから、やっぱり楽しんでしまうのでしょうね。そのゴールドラインは5月15日まで夜間通行止めなので、あんまり朝早く行くと料金所が開いていませんので注意してください。