物語山

 物語山 1019.1m
 山域:西上州

記録
 山行日1995年3月26日(日)
 ルート深山温泉→物語山→西峰(往復)
 コースタイム深山温泉 → 登山口 → 鞍部 → 物語山山頂 → 西峰(往復)
 天候曇り

物語山という名前を何かの本で見たとき、その名前の楽しさに是非登ってみたいと資料を探した。幸い昭文社の登山地図のガイドブックに記載があり、会社の先輩と誘い合わせて下仁田に向かった。

昨日から降った春の雪のおかげで、深山温泉からの林道はすっかり雪に埋まっていた。一度道を誤り荒船湖方面に向かってしまったのはご愛嬌で、気を取り直して歩き出した林道は、頭の上を覆う木の枝にも雪がすっかりついており、さながら白いトンネルである。20センチほど積もった雪を踏みつつ進むとやがて左に登山口が現れるが、小さな看板で雪に埋もれておりもう少しで見過ごすところであった。
物語山とは、特徴的なメンベ岩にまつわる物語のある山ということらしい。その伝説とは、メンベ岩の頂上に戦国時代敗軍の将兵が財宝を隠したが、それを取りに登る者は皆落ちて死んだというものである。せっかく来たからには、メンベ岩を見ないことには始まらないが、すっかり霧に覆われて残念ながら見えそうもない。
登山口に入ると植林地の急登となりあえぎながらじっくり登ると、少し回り込むようにして今度は雑木林の急登となる。雪に埋もれているが、道に小さな岩がたくさん積み重なっている。ジグザグに木に掴まりながら登ると西峰と山頂との鞍部に出た。まず山頂を目指して狭い尾根を登り、頂上稜線上を道なりに回り込む。雪のついた枝を払いつつ進めば三角点のある山頂で、ここは正面が刈り払われている。晴れていれば妙義や浅間が良く見える山頂らしい。
山頂から鞍部まで引き返して西峰に登ってみる。ここからは物語山の語源となったメンベ岩が見えるらしいが今日は残念ながら見ることはできない。下山は往路を戻るがだんだん暖かくなり、道の雪も随分少なくな っていた。少しもやが晴れてきたので林道から見上げると、雪の山肌の上方に西上州特有の岩峰がいくつか見えた。しかしついにメンベ岩をそれと確認する事が出来なかった。


参考図書・地図
昭文社エアリアマップ 西上州・妙義(1995年版)
25000図 荒船山
50000図 御代田

林道から見上げる物語山の山肌
その他のコース
一般道は、本文のルートのみとなります。
交通機関
下仁田駅よりしもにたバス市野萱線「市野萱」行き「サンスポーツランド前」下車
詳細時刻は、下仁田町ホームページをご参照ください。