安房高山 | |
安房高山 364.9m |
山行日 | 1996年1月15日(月) |
ルート | 奥通→林道→登山口→安房高山→奥通 |
コースタイム | 1415奥通→1450尾根に出る→1510/1520林道→登山口→1525小さな神社→1532/1550安房高山山頂→1630国道経由奥通 |
天候 | 晴れ |
安房高山は千葉第二の高峰である。頂上直下を高山林道が走っているため登山口から山頂まではものの10分程度の歩きとなる。それでは山に登ったという感じがないので麓から歩いてみることにした。かつてあったらしい奥通からの登山道の道型が多少残っているかもしれないとという期待もあった。なお2万5千図には点線の道が存在する。 国道脇に車を置き奥通の方へ入っていく。牛舎の横を通り、車道を山に向かって歩いていくと、やがて道は細くなり地図に点線のある谷に入って行くが、しばらくすると道は消えてしまった。谷に沿って登って行けば頂上直下の林道に出られるだろうと思いつつ歩きやすい所を選んで進むが、間伐された檜が散在し、歩きやすい方向に進むうちに谷の右の尾根にどんどん押し上げられてしまう。この尾根は安房高山から南にのびるはっきりした尾根で上部は最近伐採されたのか尾根筋が明るいのが下からもわかる。安房高山の山頂部も樹間から時折見えかくれする。谷に沿って登るのはあきらめ、尾根に出ようと植林帯を急登する。急斜面を木に抱きつきながら少しづつ高度をあげ、大汗をかきながら尾根に出た。そこは新たに植林をしたばかりの尾根で、反対側の谷はすべて見通すことができ、また南側の嶺岡山系がよく見える。ここからは尾根上を山仕事の人が歩くようで踏み跡がついている。枝尾根からも踏み跡が合流してくると次第にはっきりした道になってくる。樹下の細道を満喫、苦労したあとの楽しい道である。小さいピークを越えると突然尾根がとぎれる。林道で切られているのだ。もう山頂は目と鼻の先で、まっすぐ歩ければ5分とかからないだろう。すごすごと林道に降りていく。 |
参考図書・地図 分県ガイド 千葉県の山(1994年11月初版) 25000図 鴨川 50000図 鴨川 |
![]() 安房高山山頂 |
その他のコース 山頂の周囲は林道ですので、一般登山道は特にありません。林道を君鴨トンネルを越えてさらに進むと三郡山の登山口があります。 | |
交通機関 鴨川日東バス 鴨川-木更津線「長狭中前」下車 詳細は鴨川日東バスをご参照下さい。 |
千葉の山:安房高山 8時頃目が覚めるが、少々曇り気味。昨日の疲れも多少あるようで今日はお休みとばかり、再度蒲団へ....12時、ん、晴れているではないか....もったいないので以前から考えていた安房高山を目指すことにする。 【日 程】 96年1月15日(月) 【目 的】 安房高山 【天 候】 晴れ (^_^) 【コース】 1415奥通→1450尾根に出る→1510/1520林道をうろうろ→登山口 1525小さな神社→1532/1550安房高山山頂→1630国道経由奥通 【山 名】 安房高山 364.9m 【メンバー 】 単独 【山 域】 房総 【参考書】 ヤマケイ・分県登山ガイド 千葉県の山 2万5千図 鴨川 1.奥通〜高山林道 国道脇に車を置き、奥通の方へ入っていく。奥通は集落というより、牛舎があるだけである。乳牛がたくさん牛舎の中に並んでいる。車道を山に向かって歩いていくが、道沿いに牛の排泄物を捨ててあり、かなり臭う。やがて道は細くなり、地図に点線のある谷に入って行く。しばらくすると、道は消えてしまう。まあ谷に沿って上がって行けば頂上直下の林道に出られるだろうと思いつつ、歩きやすい所を選んで進むが、間伐された桧がごろごろしており、歩きやすい方向に進むうちに、谷の右の尾根にどんどん押し上げられてしまう。 この尾根は安房高山から南にのびるはっきりした尾根で、上部は最近伐採されたのか、尾根筋が明るいのが下からもわかる。安房高山の山頂部は樹間から、時折見えかくれする。完全に道の無いところに入っているが「いざとなれば尾根に出ればいいや....晴れてて安房高山も、見えているし」ということで先に進む。 もうこのあたりまで来ると、引き返す気は毛頭ない。また伐採された木をかき分けて降りていくのはいやなのと、とにかく上に行けば林道があるからである。今日不足しているのは磁石(持って来なかったのは失敗。でも晴れていて見通しがいいのでなんとかなった)と時間である。なんといっても14時過ぎの出発なのだ。谷に何とかそっていこうというのはあきらめ、とにかく尾根に出ることにする。植林帯の急登で遅々として進まない。木に抱きつき、何度も滑りながら少しづつ高度をあげていく。大汗をかきながらやっと尾根に出る。そこは、新たに植林をしたばかりの尾根で、登って来たのと反対側の谷はすべて見通すことができる。休憩して現在地を確認。ここでひと安心。あとはただ一番高い所を歩けば良い。切り開かれているのでいい眺めである。南側の嶺岡山系がよく見える。 ここからの尾根歩きは、山仕事の人が時折歩くようで踏み跡がついている。枝尾根からも踏み跡が合流してくると、次第にはっきりした道になってくる。樹下の細道を満喫、苦労したあとの楽しい道である。動物が駆け下りていく音もする。 小さいピークを越えると突然尾根がとぎれる。林道で切られているのだ。もう山頂は目と鼻の先で、まっすぐ歩ければ5分とかからないだろう。すごすごと林道に降りていく。 2.安房高山山頂 林道に降りたものの、どこから登り直せばいいかわからずうろうろしたが。登山口は少し西に下った所にあった。梵字の石塔があり、安房高山の標識がある。このあたりはガイドブック通り。少し登ると木を3本、門の形に組んで鳥居にした神社がある。神社は、建物でなく、石作りの小さな社がある。 そこから尾根つたいに山頂を目指す。尾根の下には今通ってきた林道があり、また折り返して登っている格好である。展望もあり、眼下にさっきよじ登った植林地の斜面が見える。あの中をうろうろしていたのかと思うと、人間は小さなもんだなあなんて思う。下から見上げるとかなり削ってしまったなあと思う林道も、上から見下ろすと小さく見えるのも不思議である。 頂上直下に大きなNTTの反射板がありかなり展望を損なっている。これは大減点なのだ。展望は、鴨川のホテル・マンション群とその向こうの海。鋸山周辺の山々とほぼ270度くらいか....残念ながら嶺岡方面はNTTの反射板に遮られ、西側は高い木があるので少々見えない部分がある。鹿野山はよく見える。 鴨川山岳同好会の白い標識があったが字は完全に消えてしまっているので、持って着たマジックで「安房高山 364.9m」と書いておく。半年はもつかな? 3.下山 帰りは林道を通り、国道にでてそのまま車道を降りる。途中林道は上部から土が崩壊してきて一部埋まっているところがあったが、乗用車でも大丈夫だろう。しかしこの林道はほんとに良く山を削っているなあと思う。急斜面に通したためだからだろうか。 昨日に引き続き2日連続の山行でした。安房高山は展望はまずまずですが、富士山の方はちょうど木の影になってしまうかも知れません。NTTの反射板はかなりの減点材料です。 とりあえず二等三角点の山です。 今日はむりやり斜面をよじ登ってしまいましたが、ほんとはどっかにいい道があるのではないかという気がしています。 |