小春日和の日溜まりを森の雰囲気を求めて房総の山に向かった。清和県民の森として整備されている付近は、山中にはいれば自然も豊富で深い森の味わえるところである。遅い出発ではあったが、午後のハイキングを楽しんだ一日だった。
旅名コースの出発地のフルーツ村に駐車、この時期はいちご狩りやトマト狩りができるらしい。フルーツ村の裏手は2輪や4駆のトライアル斜面となっており、山腹をが走り回れる様に道が付けられている。旅名コースはやがて山道となり、趣のある自然林の中を歩くようになる。大きな高低差はなく木の根や岩を踏みながら狭い山道を歩いていくと、このコースの名所笠石に出た。笠石は台の上に広い煎餅のような(笠のような)岩がのっかっているもので、バランスがとれており押したぐらいではびくともしない。また、周辺は切り立った崖になっている。
やがて杉の植林に入ると、すぐに小袋沢コース方面への分岐にでる。そこから寂光山方面に向かう道は、尾根上のまだ若い明るい植林帯を通るため、広々と気持ちの良い道である。最後に林道旅名線の終点に降りていき、その林道終点の崖の上に寂光不動があった。
登り口からひとまず寂光不動を訪れ、少し戻って裏手に回って踏み跡を辿る。寂光山の頂上を形成する岩の端の部分から岩の尾根をわずかに登ると、狭いが展望がいい場所で、正面に高宕山が大きく見える。さらに登った所にある頂上には、石の祠が鎮座していた。
小袋沢コースへの分岐に戻り、そこから10分強で暗い杉林の中を通って小袋沢コースの広い道にでる。伐採作業をみながら進み右に豊英湖に降りていく小袋沢コースを見送って林道へと向かう。
林道渕ヶ瀬奥米線にでて南に向かう。このあたりは香木原から豊英を結ぶ関東ふれあいの道となっている。10分ほどでふれあいの道は右に大滝方面に降りていく山道となる。よく整備された道ではあるが、ピークを忠実に進むためわずかではあるが急登・急下降の連続となる。しばらく登り降りを繰り返したあと最後に一気に車道まで下っていった。
車道に出て、最初の橋の横から延びている大滝への分岐を辿ってみる。大滝は2段の滝で付近は夏になると子どもたちの遊び場としてにぎわうらしい。滝はステップが切ってあり上に登れる。そこはちょうど橋桁の下になっており、斜面を直登して車道に戻った。
車を止めてあるフルーツ村まは山里の散歩だ。松節、木和田と数軒の集落が現れる。夕暮れの里は焚き火の煙の香りが雰囲気を増す。大型の猛禽類が飛び立つ。小鳥たちもだいぶん車道の回りに現れてしきりに鳴いている。豊英湖は切り立った谷に奥深く入り込んでおり、とても長い年月に川が山を削り取り深く切り立った谷を作ったのだ。国道に出る頃は日も落ち一番星を見つける。あたりはもうすっかり暗くなり鳥の声も聞こえなくなった道を歩いてフルーツ村の駐車場に戻った。
寂光山への道にある笠石