元清澄山

344m
山域:房総
1996.11.04



元清澄山は清澄山系の特徴である幾重にも重なる山と谷を備えた寂峰である。位置的には鴨川の市街にも近く、海から遠くないものの雰囲気はとても山深いものがある。さらに東方に日蓮宗の寺として有名な清澄寺及び清澄山があるが、元清澄山は最初に清澄寺があったところといわれている。訪れたのは11月ではあるが、未だ初秋の候である。

休日とはいえ人もまばらな金山湖岸を出発し、やがて道が植林地に入って行くと元清澄山の登山口が現れる。急な階段の作られた道をしばらく進み、登り着いた所にベンチと展望台があり、ここから金山湖が一望できる。しばらく階段の小登降を繰り返しながら進む。自然林の残された明るく美しい道だ。やがて三角点の下を通り過ぎると右側にゴルフ場が入り込んできている。もともと鬱蒼とした谷筋だったことだろうが、この道の雰囲気とは場違いである。その後少し暗い植林地を抜けたあと、自然林の樹下のプロムナードが黒塚番所跡まで続くようになる。このコースの中では最高の雰囲気を持つあたりで、山を歩くことの幸せを感じずにはいられないところだ。黒塚番所を過ぎると再び道は小登降を繰り返すようになり、小さな鎖も現れる。海が見える展望の美しい場所もある。やがて道が左に折れると再び階段と植林が現れ、ここから3回の登りをこなすと元清澄山の山頂である。山頂は広くベンチもあるが残念乍ら展望は得られず、森の中での休息となる。先に進めば清澄山、或いは地蔵峠から三石山と道は続くが、ここから金山湖まで元来た道を戻った。
元清澄山周辺は内浦山県民の森としてあるいは北面は東大演習林として自然が残されている貴重な地域である。山頂の直下までは北の方から林道は上がってきているもののこのコースを歩く限りは本当に山深い雰囲気のある道を堪能できる。また周辺は猿がたくさん生息しているらしい。コース中は展望の得られる場所はそう多くはないものの、静かな樹下の道を歩く、味わい深い低山である。


記録

日 程

96年11月4日(月)

天 候

晴れ

コース

金山湖→(80分)→黒塚番所跡→(40分)→元清澄山→(30分)→黒塚番所跡→(60分)→金山湖

元清澄山周辺の山並み


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