高宕山

315m

山域:房総
1996.02.03


高宕山は清和県民の森の域内にあり、その地域一帯は房総の山の中でも最も山深い雰囲気のある地域である。房総丘陵を深く谷が入り込ん渓谷美があり、またニホンザルの自生地としても知られている。2月の小春日和の素晴らしい晴天に誘われて出かけてみた。

石射太郎から高宕山へのコースは、関東ふれあいの道でもある。登山口から石射太郎への登りは約15分、植林地を登り尾根にでると鹿野山への分岐があり、そのすぐ先が石射太郎である。山頂部は岩峰を高く突き出しており、岩峰の頂上へは柵を越えて、少々薮っぽい中を少し登れば到達する。頂上から下は絶壁のはずだが、潅木が茂るため高度感はない。
高宕山へ向けて尾根通しに南下する。複雑な地形をぬうように斜面を巻きながら進んでいく。途中、南西側が広く皆伐された所を通ると、眼下に裸になってしまった複雑な地形がはっきり見える。かなり広い範囲を伐採してあった。高宕山の直下までは、深い森の雰囲気のある道が続いた。
しばらく進むと、狛犬と仁王像のある広場に出る。高宕観音入り口である。そして、階段を登って高宕観音に到着。岩の下に立てられた観音堂の中に、観音様はちゃんといらっしゃった。
岩をくりぬいた道をくぐって高宕山へと向かう。意外に距離があり、急登・ハシゴ・岩にかけたロープ等もあって、けっこう息があがった。登り着いた山頂は岩の上で360度の大展望であった。午後のこの時間なのに遠望が効き、東京湾を行き交う船や、三浦半島の真上に遠く霞む富士山を見ることができた。富士より南につながる山々の稜線もかすんで見える。
高宕山の山頂に立ってみると、相当奥まった位置にあることがわかる。どちらをみても房総の山々が複雑に絡み合って広がっているのだ。標高は低いがその尾根や谷は入り組んで、高宕山や清和県民の森の山々まで緩やかな起伏をみせている。個々の山よりその集合の大海の中で、ひとつの波のピークにいるようだ。
山頂から分岐点までおりると、ここは各登山口からの道の集まる交差点になっており、下山路として、大滝コースをとる。尾根を何本か越えると道は階段の急下降となる。この周辺の山は岩が露出しているところが多く表土の層もかなりうすいようだ。潅木は急斜面でも耐えているが、杉の植林などは木が育つと表土だけでは耐えきれず、まっ逆さまに谷に落ちているものが目立つ。分岐から20分ほどで大滝の上の林道に降り立った。さすがに房総でも北面にあるこの滝は半分くらい凍っていた。
林道を40分ほど歩き石射太郎登山口へ戻る。林道といっても未舗装の深い谷間の道で、通る車もなく歩くにはいい道だ。両側は切り立っており、時折ガラガラビシビシと音がして石が落ちてくる。自然の中をのんびり歩き、だんだん道が登りになったころ最後のトンネルをくぐり石射太郎登山口に着いた。帰りに車で植畑の集落の方へ走っているとすぐに、道に猿が3匹現れた。


記録

日 程

96年2月3日(土)

天 候

晴れ

コース

1330石射太郎登山口→1345/1400石射太郎→1445/1450高宕観音→1500/1515高宕山→1545林道(大滝登山口)→1625石射太郎登山口

石射太郎の岩峰


参考図書・地図 その他のコース
分県ガイド 千葉県の山
25000図 鬼泪山 坂畑
50000図 富津 大多喜
1.石射太郎からのコース(このHP)
2.奧畑から八良塚分岐を経て郡界尾根を北上
3.怒田沢林道から八良塚を経て郡界尾根を北上
4.怒田沢林道の大滝からの直登(このHP)
5.関豊からお茶立場を経て郡界尾根を北上
バス
石射太郎へは、
 木更津駅より、植畑経由豊英行きに乗り、植畑上郷下車。
 または、東粟倉経由で東日笠下車。
 終点の豊英からは、奥畑経由のコースがたどれる。
 怒田沢林道へは、途中の宿原下車
関豊へは、上総湊駅よりバス
問い合わせ 日東交通 0438-23-0151