年も明けて、20日経ってしまいましたが、今年はまだ山に向かっていません。先週街中で捻挫したこともあって、どうしようか..。と考えていましたが、いつもの高尾・陣場のエアリアを眺めるうちに、石砂山に登っていないことに気づきました。天気も良いようですし、ほぼ3ヶ月ぶりの山歩きに出発です。
最近降った雪のためか、篠原のあたりでは道の脇にしっかり雪が積もっていました。
今日は、陽だまり低山目当ての格好なので、雪の準備は全くしてないのですが、まぁ
なんとかなるでしょう..。
篠原のバス停のあたりに車を止め、少し先で小さな橋を渡ります。流れに沿って車道
を行きますが、このあたりは雪の積もった山里の風情が楽しめるところで、久しぶり
の歩きが楽しくなります。登山口の前にある家のおばさんから呼び止められ、ひとし
きりの立ち話となりました。生活のこと、亡くなったご主人との旅行のこと、ギフチ
ョウのこと、それを求めて毎年来る人のこと。これも遠くから来た者にとっては山の
ひとつの風景となります。
小さな橋を渡って植林地の中の山道に入りましたが、積もった雪が凍っていて、かな
り気をつかいながらの登りになりました。ジグザグに登ると、やがて尾根に乗ります
が、樹間のすぐ近くに顕著なピークが見えました。一瞬あれが石砂山か?と早とちり
してしまいましたが、牧馬峠からの稜線にある496mのピークでした。
程なく植林地が終わると、雑木林の明るい道になります。このあたりは陽が当たって
雪がやわらかくて歩きやすく、緩やかで快適な尾根の登りです。そして目の前に急斜
面が現れました。階段があるようですが、ちょうど埋まるほどの雪で、北斜面で陽の
当たらない斜面はカチンカチンに凍りついていました。底の磨り減ったトレッキング
シューズでゆっくりと足場を確かめながら登って行きました。この急斜面を登りきる
と、傾斜が緩んで間もなく山頂に着きました。
山頂は南側が開かれて、正面に焼山から黍殻山の尾根、その向こうに丹沢三峰、その
先に大山と、丹沢の山々が見えます。昨年の2月、焼山から蛭ヶ岳を経て丹沢三峰を
下ったことを思い出しました。現時点ではそんなハードなコースはちょっと自信があ
りません。富士山は、大室山の陰に隠れて頭を出している感じで、そういった状況の
為か、富士山方向は、このあたりの山では珍しく開かれていませんでした。風も弱く
ポカポカと陽のあたる山頂で、久しぶりの山のひと時を楽しみました。
下山は元の道を戻りましたが、さすがに凍っている急斜面は慎重になりました。登山
口のおばさんにまた会えるかな?とも思ったのですが、今度は外に出ていませんでし
た。
帰路、やまなみ温泉に寄りました。初めてでしたが、比較的大きな温泉施設で丘の上 にあってあかるい感じです。以前、薬師の湯は行ったことがあるのですが、あちらは 谷底にあり、対照的です。このあたりの山は、時々思いついたように来るのですが、 なんとなくほのぼのした雰囲気で、のんびりできて、どうもお気に入りのようです。
山頂からの大室山と富士山
参考図書・地図 | その他のコース |
---|---|
エアリアマップ 高尾・陣場 25000図 青野原 50000図 上野原 |
・南面からのコースがあります。 伏馬田から石砂山 菅井から、伏馬田城址経由、石砂山 |