三浦富士

 三浦富士 183.1m 砲台山 204m 武山 200m
 山域:湘南

記録
 山行日2012年1月21日(土)
 ルート京急長沢駅→三浦富士→砲台山→武山→津久井浜駅
 コースタイム1037 京急長沢駅 → 1042 殿前公園入口 → 1045/52 母子像 → 1116 野比分岐 → 1119/23 三浦富士 → 1142 見晴台 → 1147 砲台山 → 1207/29 武山 → 1242 登山口 → 1254 観光農園受付 → 1302 高田橋 → 1314 津久井浜駅
 天候曇り

金曜日に東京は初雪となり、内陸部ではそこそこの積雪が観測されました。翌土曜日は、晴れれば雪を目指してというところですが、天気はぐずついたままです。秩父の方へでもと考えていたのですが、残念ながら意気が上がらず、午前中は雨では無さそうでもあったので、関東の山あるき100選のうち、冬の天気の悪いときでも歩ける三浦富士を目指しました。

1.登山口まで

ガイドブックには、津久井浜駅から周回するようになっていますが、車道歩きが長そうです。ネットで調べると、京急長沢駅からすぐに三浦富士から南に伸びる尾根に登るルートが紹介されており、そちらの方が少しでも山の中を歩く時間が長そうなので京急長沢駅を目指しました。
品川から乗った京急の快速特急は2ドアの快適な車両だったので、途中からついつい眠ってしまい、気がつくと久里浜まで来ていました。あと2駅で京急長沢駅に降り立ち、グリーンハイツの中の車道を登って行くとすぐに右手に殿前公園があり、その先に階段の登り口で、三浦富士の道標がありました。ここは「解放戦士の碑」と「平和の母子像」への入口でもあり、階段を登り少し広い砂利道進んだ、2つのモニュメントの所で若干装備を整え、山に入る準備をしました。

2.三浦富士へ

ここからは、歩きやすい普通の山道になりました。照葉樹林の道を少しの間ジグザグに高度を上げると、右に柵が作られており、その向こうが蜜柑畑となります。再び照葉樹林の暗い道に入ると、緩やかなアップダウンで、とても歩きやすい道が続きます。但し、今日はとても風が強く森はゴーゴーと唸っており、少し不安感を掻き立てられました。
緩やかな尾根はやがて広い急坂にぶつかり、なんとロープもありました。必要というほどではないのですが、やはり山登りですので急坂は必要です。ここは楽しく登ると、右から浅間神社バス停からの道が合流し、そのまま今日初めての木の階段の道を少し登ると三浦富士の山頂に出ました。
山頂には浅間神社奥宮の石碑や石の祠があり、やはり信仰の富士でした。眼下に三浦半島の三崎の方への海岸線が見えてみます。今日は曇りで遠望は利きませんが、展望の山頂であることは間違いありません。一角には二等三角点もありました。

3.砲台山から武山

山頂から少し下り武山へのミニ縦走となります。道は当初稜線の北側についていますが、今日は北風が強く、体が半分とても寒いのでした。小さなピークは巻いていくように歩きやすく道は付けられており、やがて通研前から上がってくる未舗装の車道と合流しました。ここで道は尾根あるきから外れ、稜線の南側の車道歩きとなります。寒くなくなったのはいいのですが、やはり稜線歩きの方が楽しいはずです。
左からオレンジコースと書かれている、観光農園からの道が登って来ると、見晴台に出ます。今日はそれほどの見晴らしはないので通過、さらにしばらく行くとY字路となり、右は砲台山、左は武山となります。砲台山へは右に折り返すように少し車道を進むと、まもなく到着しました。ここは第二次大戦中の高射砲の台座と関連する遺構があり、また海上保安部の中継所が立っていました。南側は仮払われて展望がありました。
Y字路に引き返し、さらに武山に進みます。再び少し広めの登山道となり、それほどアップダウンのない道を進み、最後は階段を少しで武山に到着しました。ここは車で上がってこれるところで、武山不動尊の境内や、立派な展望台がありました。展望台の上まで上がると、今歩いてきた三浦富士の方も見ることができました。武山不動尊にお参りしたあと、下山することとしました。

4.下山

山頂には数匹の猫がいました。餌を求めているのか下山を開始しても足元に擦り寄って来て、うっかり足を出せば蹴飛ばしそうになり、気を使いました。これを足でまといというのでしょうか。少しの間は木の階段の道ですが、歩きやすい下りでどんどん降ればあっという間に車道まで降りてしまいました。思うにこのコースはほとんど急坂や急下降が無く、汗をかくまもありませんでした。
車道に降り、観光農園地帯をどんどん駅に向けて下っていきます。どうやらもういちご狩りが始まっているようでした。そういえば、下山中に登山道でスミレを一輪だけ見ました。でもこれは春というわけではなくて季節を間違えて咲いてしまったのでしょうねきっと。

山登りというほどでも無くヒルウォークという感じで、ほとんど駅からハイキングと変わらないくらいの行程でした。(駅からハイキングで行った鋸山車力道の方がよほどきつかった)やはりこのコース一押しは、京急長沢駅から三浦富士までの照葉樹林の道だと思います。全く展望のない樹林帯ですが、一番自然を感じられるところでした。さて、次回からしっかり歩くコースに復帰しましょう。

本文中の写真

  • 照葉樹の登山道
  • 路傍には水仙も(見晴台付近)
  • 砲台山の高射砲跡
  • 麓からの三浦富士

  • 参考図書・地図
    関東の山あるき100選(昭文社)
    25000図 浦賀
    50000図 横須賀

    三浦富士山頂の祠
    その他のコース
     南面から
      津久井小→三浦富士、 観光農園→砲台山
     北面から
      浅間神社バス停→三浦富士、 通研前→三浦富士と
      砲台山の中間(未舗装車道)
     西から
      一騎塚バス停→武山(車道)
    交通機関
    北面及び西からの登山口の場合は、京浜急行YRP野比駅より、横須賀市民病院行きバス利用が便利です。
    時刻表は、京浜急行バスを参照ください。