南亦山

982m

山域:紀伊山地
2000.4.2


迷岳に登っている時に、若干疲れを感じたので、翌日は行程の短い山を選んだ。一等三角点があり、植生も豊富というガイドブックの記述に期待の山行である。

残念ながら、昨夜みた満天の星空は、明け方の風とともに消え去り、どんより曇った朝を迎えた。千石越の林道を殆ど峠に登り詰めた所にある、森林公園の立派な駐車場で一夜をあかし、そのすぐ下にある登山口から山道に入る。整備された道で、傾斜がある所はほとんど階段が作ってある。ご多分にもれず歩きづらいが仕方ない。程なく植林を抜け、自然林の道となり、最初の休憩舎まで30分を目処にのんびりと登っていった。時々樹木の種類を書いた表札があるが、木の葉の落ちた季節ゆえ、あまりよく覚えられなかった。
登り詰めた稜線は四阿のある肩状の広場で、周辺はみごとなミヤマシキミの群落が地表を覆っていた。素晴らしい場所で、ちょっと嬉しくなる。山頂に向かう道はバイケイソウの群落らしく、ちょうど芽が出始めており、道の上にも所かまわず出たのを踏んでしまいそうで、慎重に歩いていく。しばらく、ゆったりした稜線を歩いたあと、急な坂を一つ上り詰めると、2つ目の四阿があり、その一つ先のピークが山頂であった。一等三角点と大きな展望櫓があり、この櫓はアスレチック風にできているので、実はなかなか手強わかったりする。展望櫓に登ると、台高の山々や、リアス式の海岸、局ヶ岳に連なる、高見山地の山々が眺められる。高曇りで爽快な青空とはいかなかった事が残念だが、なかなか展望はいい。
下りはアセビの綺麗な尾根を通ったあと、植林の中の階段をグングン下って行く。この登りは応えそうで、階段の木に「階段は入らない!」なんて落書きがあったりする。しかし下りの階段はいつもトントンと跳んで駆け下りてしまうので、わずかの時間で林道に降り立ち、ミニハイクを終えた。車に戻ればまだ9時。これから登るぞ!と登山口に立っていても不思議でない時間であった。



記録

日 程

2000年4月2日(日)

天 候

曇り

コース

0705 森林公園駐車場 → 0730/45 休憩所 → 0810/25 南亦山 → 0845 林道 → 0855 駐車場

最初の四阿付近のミヤマシキミの群落


参考図書・地図
分県ガイド 三重県の山
25000図 
50000図