赤城山は、東京から北に向かい関東平野も終わりに近づいたころ、大きな存在感で眼前に現れてくる、広大な裾野を広げたとても目立つ山である。それだけに赤城山の見える場所に住まわれる人たちにとって、常に心の山であり続ける偉大な山であるようだ。秋の休日、赤城山の最高峰の黒檜山で紅葉にかこまれ楽しい時を過ごした。
赤城山の頂上部にある大沼湖畔は風光明媚な観光地でもあり、赤城道路を通り簡単に訪れることができる。1年を通して自然とふれあうことのできる楽しい場所である。黒檜山に直登する登山道に入るとそこそこの急登ではあるが、岩混じりの道はいかにも自然の道という感じで気持ちがよく、高度もどんどん稼いでいくのがわかる。途中大沼が一望できる場所がありすばらしい眺めである。折からの紅葉も加え大変楽しい道だ。豊かな自然林と岩まじりの道をどんどん登って行くとわずか1時間で稜線に出た。左に折れ頂上へ笹を分けて歩くとすぐに黒檜山山頂に到着する。
頂上は霧のため残念ながら展望が無かった。大沼側はかすかに見えるが日光・足尾の山を期待した東側の展望がまったくないのは大変残念だった。頂上は広くゆったりした場所でのんびり過ごすにはとてもいい所である。頂上からはもと来た道を引き返し駒ヶ岳へと向かう。黒檜山〜駒ヶ岳は傾斜部は階段になっているが下りなので苦にならない。気分良く歩くと程なく駒ヶ岳着。こちらは静かな小さな山頂である。
駒ヶ岳から少し下ると笹の平原を歩くようになる。わずかな間であるが気持ちのいい場所である。それもやがて終わり樹林に突入すると、木の階段と鉄の立派な階段の急な下りになり、20分で車道に立った。
この周回コースは逆回りすると登りが階段、下りが岩の急下降となってしまい楽しみが半減してしまう。先に黒檜山に登る方がだんぜんお勧めである。帰路、赤城温泉に立ち寄り赤城の山懐の雰囲気を楽しんだ。赤城山は頂上部はいくつかの歩きたくなるピークがあり、またその中腹は豊かな自然にめぐまれた懐の深い山である。ほんとうに気軽に楽しい時をすごすことが出来る山だと思った。
黒檜山から駒ヶ岳への稜線