黒檜山(赤城)

 黒檜山 1827.6m 駒ヶ岳 1685m
 山域:赤城山(上州)

記録
 山行日1995年10月10日(日)
 ルート大沼湖畔駐車場→黒檜山→駒ヶ岳→駐車場
 コースタイム1245大沼湖畔駐車場→1250登山口→1355/1410黒檜山→1440/1445駒ヶ岳→1505下山→1530駐車場
 天候曇り時々晴れ

赤城山は、東京から北に向かい関東平野も終わりに近づいたころ、大きな存在感で眼前に現れてくる、広大な裾野を広げたとても目立つ山である。それだけに赤城山の見える場所に住まわれる人たちにとって、常に心の山であり続ける偉大な山であるようだ。秋の休日、赤城山の最高峰の黒檜山で紅葉にかこまれ楽しい時を過ごした。

赤城山の頂上部にある大沼湖畔は風光明媚な観光地でもあり、赤城道路を通り簡単に訪れることができる。1年を通して自然とふれあうことのできる楽しい場所である。黒檜山に直登する登山道に入るとそこそこの急登ではあるが、岩混じりの道はいかにも自然の道という感じで気持ちがよく、高度もどんどん稼いでいくのがわかる。途中大沼が一望できる場所がありすばらしい眺めである。折からの紅葉も加え大変楽しい道だ。豊かな自然林と岩まじりの道をどんどん登って行くとわずか1時間で稜線に出た。左に折れ頂上へ笹を分けて歩くとすぐに黒檜山山頂に到着する。
頂上は霧のため残念ながら展望が無かった。大沼側はかすかに見えるが日光・足尾の山を期待した東側の展望がまったくないのは大変残念だった。頂上は広くゆったりした場所でのんびり過ごすにはとてもいい所である。頂上からはもと来た道を引き返し駒ヶ岳へと向かう。黒檜山〜駒ヶ岳は傾斜部は階段になっているが下りなので苦にならない。気分良く歩くと程なく駒ヶ岳着。こちらは静かな小さな山頂である。
駒ヶ岳から少し下ると笹の平原を歩くようになる。わずかな間であるが気持ちのいい場所である。それもやがて終わり樹林に突入すると、木の階段と鉄の立派な階段の急な下りになり、20分で車道に立った。
この周回コースは逆回りすると登りが階段、下りが岩の急下降となってしまい楽しみが半減してしまう。先に黒檜山に登る方がだんぜんお勧めである。帰路、赤城温泉に立ち寄り赤城の山懐の雰囲気を楽しんだ。赤城山は頂上部はいくつかの歩きたくなるピークがあり、またその中腹は豊かな自然にめぐまれた懐の深い山である。ほんとうに気軽に楽しい時をすごすことが出来る山だと思った。


参考図書・地図
アルペンガイド奥日光・足尾・那須(1993年7月改訂第2刷)
25000図 赤城山
50000図 沼田

黒檜山から駒ヶ岳への稜線
その他のコース
花見ヶ原から黒檜山
交通機関
前橋駅より「赤城山ビジターセンター」行き
詳細時刻は、関越交通をご参照ください。


Nifty FYAMA 投稿文

赤城・黒檜山 快速周回

10月10日は久しぶりの晴れの休日との予報に、さあ気合いを入れて行こうと前日までは思っていた、が、当日朝目がさめると7:00、千葉の空には青空が広がっている。あっ、出遅れてしまった、でもこの天気だともったいない。まだ間に合うぞ、ということで車に乗って出発。赤城山を目指す。
最近、妻と行く時は百名山かそれに準ずる展望等が保証される山。それ以外の薮山や、いわゆる篤志家向けの山に行きたい時は、2人のスケジュールが合わない日を見計らって単独で、というパターンになっている。従って、百名山で気軽に行けて楽しめそうということで、赤城山が大本命になったわけである。
先日、渡良瀬逍遥さんのREPを読ませていただいて、ちょうど気軽な百名山に赤城山があったことに気づいたので、さっそく追っかけさせていただきました。渡良瀬逍遥さんのREPに、逆まわりの方が良いとあったので、参考にさせていただきました。その通りでした。どうもありがとうございます。 m(_ _)m御礼
【日 程】 95年10月10日(火)
【目 的】 黒檜山〜駒ヶ岳
【天 候】 曇時々晴れ
【コース】 1245駐車場→1250登山口→1355/1410黒檜山→1440/1445駒ヶ岳→1505下山→1530駐車場
【山 名】 黒檜山 1828m 駒ヶ岳 1685m
【メンバー 】 妻と2人
【山 域】 赤城山
【参考書】 ヤマケイアルペンガイド・奥日光・足尾・那須
1.登山口まで(千葉〜赤城山大沼)

関越道を北上、だんだん曇ってくる。全国的に晴れだが、但し北関東は曇りとラジオで言っている。よりによって、まったく!である。花園出口渋滞。沼田・水上も出口渋滞とある。みんな大変だなと、このあたりではひと事。ところが、渋川伊香保も出口渋滞である。早起きしなかったのをいまさら悔やむ。赤城道路も交通量が多いが、少しの渋滞で大沼着。紅葉は始まっているが、まだ最盛期とまではいってないようだ。
赤城神社より少し黒檜山寄りの広い駐車スペースに車を止める。12時45分。登山開始の時刻としては遅い。

2.黒檜山へ

登山道に入るとすぐそこそこの急登ではあるが、岩混じりの道はいかにも自然の道という感じで気持ちいい。高度もどんどん稼いでいくのがわかる。途中登り初めてすぐに、大沼が一望できる場所がある。すばらしい眺めである。下りに使うと、岩がゴロゴロして歩きにくいかもしれないが、登りにとると楽しい道である。折からの紅葉の眺めも加わり、大変気に入ってしまった。
今日は、妻に途中から先行してもらったが、なぜか早い。どんどん差を開けられてしまう。あまり差が開くと待っていてくれるが、追いつくとすぐまた行ってしまうので、私は休む暇がない。いいかげんネを上げそうになると、早くも稜線に着いてしまった。これほど快調に歩けたのも、季節と道と紅葉のせいだろうと思う。稜線を左に折れ、頂上へ。笹の中の道である。笹を分けて歩くのは、私の大好物なのである。うれしい。

3.黒檜山〜駒ヶ岳

頂上は霧のため残念ながら展望が無い。大沼側はかすかに見えるが、東側の展望がまったくないのは大いに残念である。
アマチュア無線の人が2〜3人。一人は山名の標柱にテントをはっている。スピーカーから音を出しながら始終しゃべっている。展望は無いし、曇って寒いので少し休んで、先を急ぐ。
妻の先行は相変わらず早い。黒檜山〜駒ヶ岳は傾斜部は階段になっているが下りは階段の方が歩きやすい。その階段を、前を行く人を追い抜きながら、駆け下りるように快調に歩いていく。あれよあれよという間に駒ヶ岳着。こちらは静かな山頂である。多少ハアハア言いながら休憩する。

4.下山

駒ヶ岳から少し下ると、笹の平原を歩くようになる。わずかであるが、大変気持ちのいい場所である。
それもやがて終わり、樹林に突入すると、木の階段と、鉄の立派な階段の下りになる。妻は相変わらず快調にとばしているので、私は完全に置かれてしまう。ただ下りの階段は歩きやすく、比較的歓迎である。(登りはいやだ)先行者を追い抜きながら20分で車道に立つ。
下山後、少し土産物屋をのぞき車の方へ戻っていくと、稜線ですれ違った人たちと、車道でもすれ違ってしまう。周回コースだから当然のことだが、不思議な感じがする。


このコースは、時計回りの方がだんぜんいいと思います。逆だと、登り階段・下り岩の出た道の急下降になってしまいます。逆から登ってくる人は、階段にかなり、うんざりしていました。(渡良瀬逍遥さんかさねて御礼申し上げます。m(_ _)m )
今日は、展望がないのと、少々肌寒かったのと、スタート時間がかなり遅かったので、思わず快速山行になってしまいました。膝に悪いです(^^;
今回は展望に恵まれなかったので、また別途じっくり行ってみたいと思います。帰りに赤城温泉に立ち寄りましたが、なかなか気に入りました。