日の出山

 日の出山 902.0m
 山域:奥多摩

記録
 山行日2004年4月24日(土)
 ルート御嶽駅→北尾根→日の出山→三ツ沢
 コースタイム0935 御嶽駅 → 1000 北尾根登山口 → 1200/40 日の出山 → 1328 車道 → 1350 三ツ沢(つるつる温泉)
 天候晴れのち曇り

4月になるまでは、毎週のように山に通っていたのですが、月が変わってからは、パッタリと止まってしまいました。しかし、もう下旬という頃、四日市時代の友人から誘いがあり、いいきっかけが出来たので、これ幸いと久しぶりに山に向かうこととなりました。

友人が示した行き先候補は、日の出山と川乗山だったので、迷わず日の出山を選びました。日の出山は、御岳山の続きとして立ったことありますが、下から登ったことが無かったのと、かねてより、北尾根が静かなコースということで興味があったからです。最近奥多摩の方にはとんとご無沙汰しているので、青梅線に乗ること自体が随分久しぶりなのでした。
快晴の御嶽駅を降りて多摩川にかかる橋を歩いて渡るのは私たちだけでした。対岸の道を沿道の庭に咲く花を眺めながら歩いて行きます。この日は晴れてはいましたが、気温が肌寒いほど低い日で、汗ばむこともなく快適でした。ケーブル駅への道へと折れ、しばらく歩くと光仙橋があります。その袂にある石段が北尾根への登り口です。石段を登ると、危険のため立入禁止との標識がありました。
しばらくは植林帯の中の急坂が続きますが、このあたりはチゴユリがたくさん咲いていました。これほどまとまってみたのは始めてで、これだけでも今日は満足です。植林地を登り切ると、そこだけ伐採された感じの小さなピークを通り、再び急な坂道になります。この道は少し狭くは感じますが、はっきりしていて、日の出山の他の広い登山道と比べて、一番山道らしい道ではないかと思います。途中植林が伐られているあたりを通ると、低木の藪は若干被りますが、振り返れば展望も良く、高水三山などを眺めることができました。
再び、しばらく植林の中を登っていくと、尾根上にある小さな岩頭を回り込みました。この上に立つと、やはり高水三山から川苔山の方の山を眺めることができました。だんだん傾斜も緩んでくると、正面に日の出山から吉野梅郷へと下る尾根道が見えるところに出ました。だいたい標高700mくらいでしょうか。ここで一休みしました。
ここからは、広葉樹も混じるようになりました。丁度新緑の木々で、淡い緑が美しいのですが、残念ながら晴れていた空がすっかり曇ってしまい、あまり色が映えません。しばらく平坦な道が続きますが、稜線の右には隣の御岳山の山頂部、山頂の神社と、その隣の奥の院が見えていました。
緩やかなアップダウンのあと、日の出山の最後の登りとなります。上の方に賑やかな声が聞こえてくると、若干の急登で山頂でした。そこは、いままでの人のいない尾根歩きとは違って、たくさんのハイカーが集う世界でした。
下山は、つるつる温泉への道を下りました。ご多分に洩れず広い道をさっさと下っていきます。途中でタチツボスミレの群落がありましたが、こちら側は今満開の様子で、北尾根とはちょっと多い花の種類や時期が微妙に違うように感じました。山道を下り終わり、あとは車道を20分ほど歩いてつるつる温泉につきましたが、バスがすぐ来てしまうのと、それほど汗をかくほど歩いたという感じでも無いので、温泉はパスしてそのままバスに乗ってしまいました。

ひさしぶりに日の出山の山頂に立ちました。一度以前にたったことはあるのですが、山頂の様子をそれほど明確に覚えていた訳ではないので、まあこんな感じだったかな?と思い返した次第です。これより都心方向には高い山が無いので、広い眺望が開けますが、そういう意味では夜景が素晴らしそうな山ではあります。北尾根ははっきりした静かな良い道で、チゴユリの群落がとても印象的でした。

本文中の写真

  • チゴユリ
  • 北尾根から高水三山の展望
  • 北尾根から川苔山方面の眺め

  • 参考図書・地図
    奥多摩の尾根と沢 東京新聞出版局(1997年)
    25000図 武蔵御岳
    50000図 五日市

    日の出山から見る御岳山・奥の院
    その他のコース
    日の出山のメインルートは、
    ・御岳山からの縦走
    ・五日市〜金比羅尾根
    ・二俣尾駅または日向和田駅から、三室山経由
    ・白糸の滝入口から麻生山経由
    ・養沢から養沢鍾乳洞経由
    などがあります。どれも広く解りやすい道です。
    交通機関
    西東京バスを参照下さい。