御岳山

 御岳山 929m 奥の院 1,077m 大塚山 920.3m
 鍋割山 1,084m
 山域:奥多摩

記録
 山行日1998年2月7日(土)
 ルート芥場峠→鍋割山→奥の院→長尾平→大塚山→古里駅
 コースタイム1325 芥場峠 → 1350 鍋割山 → 1405 男具那ノ峰 → 1440 長尾平 → 1510/1515 大塚山 → 1605 登山口 → 1615 古里駅
 天候曇り時々晴れ

青梅線沿線で観光地としても賑わう御岳山周辺は、またたくさんのハイキングコースの集まるエリアでもある。これらの山を目指して、あるいは大岳山など周辺の山への道中に幾度と無く訪れるところであるが、これはそれぞれの山に行った時のことである。

御岳山

久しぶりに東京に戻っていた休日にハイキングをと奥多摩に出かけた。四日市で山を歩き始めてから東京に戻っての休日で、ガールフレンドと一緒に初めて歩いた。ケーブルカーで登り舗装された道をゆっくり歩いて、土産物屋や食堂街を抜け御岳神社に登る。観光の世界ではあるが、神社の建物を見るのもそこそこにどこが山頂なのだろうということが気になって仕方ない。どうも神社のある場所かその裏手のようだが良く解らなかった。ここでは気にしないのがいいのかもしれない。
長尾平の家並みは、このような山頂にたくさん家があることに驚いたものだった。このあとハイキングコースをたどり日の出山を経由し、金比羅尾根を経て五日市へと下った。そしてこれは今の妻と初めて共に歩いた少し昔の思い出なのである。

また別の日、大岳山から下ってきた私は、御岳から下山した。氷川からずっと歩いてきて長尾平の家をみると、やっと下山したという気持ちになるが、現実はそうではない。表参道を帰路にとり、大木のならぶ鬱蒼とした杉並木の道をジグザグに下っていく。残念ながらすべて舗装路だが、こういった道がないと山頂部に住まわれている方々の生活が厳しいものになってしまうことだろう。滝本まで下るとちょうどバスが発車するところで、あわててかけ込んだのであった。

鍋割山・奥の院

養沢からサルギ尾根を辿り、赤岩展望台を経て大岳山と御岳山を結ぶ縦走路上の芥場峠に降り立った。峠から少し大岳山方向に向かったあと、右に折り返すようにして鍋割山へ向かう。雪の踏まれた歩きやすい道を登ると程なく山頂に到着した。随分ゆったりとした山で、直進して下る尾根も緩やかで面白そうだ。山頂からは右に折れて右に急下降し、鞍部から巻き道を分けて岩のゴロゴロした道を男具那ノ峰の尖鋒に向かう。こちらは鍋割山とは対称的な三角錐の山になっており、頂上とその直下には奥の院の祠がある。山頂からは一気の急下降の険しい道であり、一部岩場の鎖のトラバースも現れる。下に広い縦走路が見えてくると合流し展望台を経て御岳神社の境内へと入っていった。

大塚山

御岳神社から長尾平の旅館街を抜けてケーブルカー駅の手前から大塚山方面に入る。日の出山や、鳩ノ巣方面や、表参道などいくつかの登山道がこの間分岐していく。大塚山方面の道に入ると落葉樹の冬枯れの素晴らしい光景で、谷を挿んで樹幹越しに男具那の峰の尖鋒が良く見える。緩やかな登りを経て立った大塚山の山頂は広々として気持ちがいい。
山頂から古里までの道は、前半は明るい雑木林の気持ちのいい道で、ちょっと柔らかい雪の上を滑るように駆け下りていった。しかし、後半は真っ暗な植林帯でに入り、大きくジグザグに切られた固い雪の道をひたすら歩くことになる。ちょっと飽きたころやっと車道に飛び出した。そして降り立った丹三郎の集落から10分ほどで古里駅に着いた。


参考図書・地図
アルペンガイド奥多摩・奥秩父・大菩薩(1992年8月第1刷)
エアリアマップ 奥多摩(1994年版)
25000図 五日市 武蔵御岳
50000図 五日市

大塚山方面からの男具那の峰(奥の院)
その他のコース
本文中に登場しないコースとして、古里又は鳩ノ巣、或いは海沢から大楢峠を経て登ってくるコースがあります。
交通機関
ルートによってはバス利用も可能です。
西東京バスを参照下さい。