三頭山

 三頭山 1531m 槙寄山 1188.2m 大沢山1482m
 山域:奥多摩

記録
 山行日1995年9月3日(日)
 ルート中の平→西原峠→槙寄山→三頭山→鞘口峠→都民の森→中の平
 コースタイム1100 中の平 → 1225 西原峠 → 1230/1245 槙寄山 → 1350/1402 大沢山 → 1430/1445 三頭山 → 1450 中峰 → 1530/1535 鞘口峠 → 1555 都民の森駐車場 → 1645中の平
 天候曇のち時々晴れ

三頭山は奥多摩三山の中で最も標高が高く名のとおり三つのピークをもつ。またその頂上から南東に高尾山に続く長大な笹尾根を延ばし、山頂一帯の山懐は豊かなブナの森で都民の森としても親しまれている多彩な山である。そろそろ秋の気配を感じるころ奥多摩らしい雰囲気の良さそうな西原峠から登った。

中の平の集落を抜け樹林帯にはいる。道はすりばち状で見た目ほどではないが確実に登っていく。太平への分岐点を通過すると道はずっと緩やかになり、気持ちのよい自然林のトンネルを行くようになる。歩いていて幸せになる様な奥多摩らしい峠道だ。道は緩やかな登りのまま、かつてよく人が行き交ったことの忍ばれる小広い西原峠にでた。
槙寄山へはひと登り。曇ってはいるが雲はかなり高く展望はなかなか良い。槙寄山から明るい尾根道を小さな登降を繰り返すがいつのまにか一本調子の登りになる。歩いているとリスが目の前の道を横切った。大滝への分岐も南〜西にかけて展望がすばらしいところだ。富士山は頂上だけ雲をかぶっている。さらに登ると大沢山山頂である。ここもすばらしい眺めで、南に折り重なる山々が一望できる。
三頭山避難小屋はよく整備された新しい立派な建物で収容人数もかなりありそう。ここからひと登りで三頭山山頂に着く。山頂には中央峰と表示があるが、西峰が正しいようだ。標柱にある標高ではなく1531mと思われる。富士山を眺めながら少々休憩する。
頂上から御堂峠へ下る。峠の付近でアサギマダラが悠々と飛んでいった。中央峰(標柱は東峰)は北側に向けて立派な展望台が作ってあり奥多摩湖側の眺めがよい。展望台に立つともう秋風らしい涼風が通り抜けていく。このあたりはブナの森で巨木が所々に根を張った道である。鞘口峠をすぎるとよく整備された道となり、都民の森に降りる。さらに数馬まではバイクや車が飛ばしていく奥多摩周遊道路を歩いた。
三頭山は展望も良く風格もあり自然豊かな山であった。そのような三頭山を充分堪能できたいい一日だった。


参考図書・地図
アルペンガイド奥多摩・奥秩父・大菩薩(山と渓谷社1992年8月第1刷)
東京周辺の山(山と渓谷社 1994年3月)
エアリアマップ 奥多摩(1994年版)
25000図 猪丸
50000図 五日市

三頭山避難小屋
その他のコース
・奥多摩湖(小河内神社前または深山橋)から
・鶴峠から
・その他、都民の森の中に複数のルートあり
交通機関
武蔵五日市駅から数馬行き
西東京バスを参照下さい。



Nifty FYAMA 投稿文

奥多摩三頭山に歓迎してもらったようです

みなさんこんにちは。日曜日に奥多摩の三頭山に登ってきました。天気予報は良くなかったのですが、実際はそこそこの天気で、夏休みあけのためか、人も少なく、展望もきいて、大変満足のできる山歩きができたので報告します。
奥多摩に行くのは、たぶん1年半ぶりぐらいになりますが、三頭山は私にとって奥多摩三山の最後の山になります。今回は久しぶりの単独山行でした。都民の森からの登りですと、いかにもあっけなさそうな気がしたので、雰囲気の良さそうな西原峠からの道を選びました。
もっとも、急登を避けるという意味もありましたが....(^^;)

【日 程】95年9月3日(日)
【目 的】槙寄山から三頭山(1995年11回目)
【天 候】曇のち時々晴れ
【コース】1100中の平バス停→12:25西原峠→12:30/45槙寄山→13:50/14:02大沢山→14:30/45三頭山→
     14:50中峰→15:30/35鞘口峠→15:55都民の森駐車場→16:45中の平バス停
【山 名】三頭山 1531m
【メンバー 】単独
【山 域】奥多摩
【参考書】ヤマケイ・アルペンガイド奥多摩・奥秩父・大菩薩
     昭文社・エリアマップ奥多摩
1.登山口まで(千葉〜中の平バス停)

ちょっと出遅れ気味の8時30分出発、大きな渋滞もなく11:00に数馬の1つ手前の中の平バス停に到着。

2.中の平から西原峠・槙寄山

11:00出発。中の平の集落を抜け、15分で最後の民家を通過する。近道があるらしいが、わからなかった。民家の台所の横を通り、畑の脇を通って、樹林帯にはいる。
道はすりばち状で見た目それほど急だとは思わないが、そこそこの登りである。水冷式の体は、その機能を最大限に発揮しており、まもなくぐっしょり体中濡れてしまった。いつもながら最初の30分はきつい。きついなあと思って登って行くと、最近体調悪いのよネ、とか、先は長いなあ、とか、体力がおちたなあとかマイナス思考に走ってしまってよろしくない。11:45ころ太平への分岐点を通過、ここから道はずっと緩やかになり、汗も止まってしまった。樹林も植林から自然林に変わり、若干すりばち状の所はあるが、気持ちのよい自然林のトンネルを行く、歩いていて幸せになる様な峠道である。12:25道は緩やかに登りながら西原峠にでた。

3.西原峠・槙寄山

西原峠にでると1人おばあさんが敷物のうえに休んでいた。一見してひょっとして地元の人が峠を越えているのかなあ。それにしてはザックをもっているなあ。といろいろ考えたが、実は実は....
見た所60代か70代のおばさんの単独行で、何とも昨日の昼五日市駅をスタートして歩きはじめ、水4リッターを含む17kgの荷物を背負って三頭山に登りその帰りだとのことである。すすすスゴイ。すごすぎる...
30代のワカモノが疲れたァ〜なんて言っているのが恥ずかしくなってしまった。
槙寄山へはひと登り、曇ってはいるが雲はかなり高く、所々青空もでている程度で、展望はなかなか良い。満足してひと休み。

4.三頭山へ

槙寄山から明るい尾根道を小さな登降を繰り返すがいつのまにか一本調子の登りになる。歩いているとイタチかリスかが何かを加えて目の前の道を横切った。小動物はかわいいし、変化があって登りの励みになる。
13:40大滝への分岐にでる。ここも南〜西にかけて展望がすばらしい。富士山は頂上だけ雲をかぶっている。思ったよりいい天気で良かった。
さらに登ると13:50大沢山山頂である。ここも先ほどの大滝の分岐点と同様すばらしい眺めである。南に折り重なる山々が一望できいい気分になる。
三頭山避難小屋は立派な建物でまだ新しそうだ。収容人数もかなりありそう。ここからひと登りで三頭山山頂に着く。山頂には中央峰とあるが、どうもガイドブックによると西峰が正解らしい。標柱にある標高ではなく1531Mが正しいのだろう。また富士山を眺めながら少々休憩する。

5.鞘口峠から都民の森へ

頂上を辞し、御堂峠へ下る。峠の付近で初めてみる高山蝶を見た。昔図鑑ではみたことがあるが、大型の蝶で周辺部が茶色で体を真ん中が燐粉が着いてないために白い蝶である。図鑑でみて珍しい蝶であると記憶していたのだが、こんな人里(ヘンボリデハナイ)に近いところにいるのかと思って感動した。
(でもこの蝶は見るのは初めてだけど、山ではよく見かけられるものなのでしょうか?名前は後日調べておきます。)
中央峰(標柱は東峰)に着く。ここは北側に向けて立派な展望台が作ってある。ここも眺めのよい所だ。展望台に立つともう秋風が涼しく通り抜けていく。
今日は、西原峠への道から始まって、すばらしい展望や、リス?や高山蝶や、すごいおばさんなど、すばらしいことが多かった。まるで三頭山に歓迎してもらったようだ。
このあたりはまたブナの森で大きなブナが所々に根を張っている。鞘口峠までの道は複数が交差しながら続いており、どれを選べばベストかよくわからなかった。
15:30鞘口峠着。

6.都民の森バス停から中の平

都民の森バス停に着いたがバスは20分前に出た後だったので、数馬まで歩くことにする。
奥多摩周遊道路はあまり歩きたくなかったが、まっすぐ降りる道の降り口がよくわからなかったので、しかたなく歩いた。
ブッとんで行くバイクや、前の車をあおっている乗用車が横をどんどん通りぬけていく。ま、しかたがないか。
16:45中の平バス停着、今日の山行を終えた。

7.帰路(中の平〜千葉)

五日市と八王子の市内で渋滞した他は、高速はまったく渋滞せず千葉まで走ることができた。
途中桧原街道でカーブで横転しているバイクをみた。八王子〜相模湖は乗用車が炎上して通行止めだった。危険は町の方が多いようだ。



今日はじっくりと、3時間半登ることができて、満足した。
そして、道中日曜日にもかかわらず、また、人出の多そうな山にもかかわらず、途中7〜8人しかあわなかった。じっくりと三頭山を堪能できたいい一日でした。感謝!