日和田山

 

 日和田山 305.0m 高指山 330m 物見山 375.4
 山域:奥武蔵

記録
 山行日2003年10月11日(土)
 ルート高麗駅→日和田山→高指山→物見山→五常の滝→武蔵横手駅
 コースタイム1145 高麗駅 → 1205 登山口 → 1211 男坂女坂分岐 → 1215 洗面水 → 1227 鳥居 → 1233 日和田山 → 1237/44 山頂下 → 1300 高指山 → 1309 駒高 → 1323/40 物見山 → 1350 小瀬名 → 1404 車道 → 1412 五常の滝 → 1440 武蔵横手駅
 天候晴れ

前日の夜騒ぎすぎたので、朝は起きるのがゆっくりになってしまったのですが、いい季節なのでどこかに歩きに行こうと準備を整えました。こういう時には手頃な奥武蔵の里山です。電車の中ではまだ二日酔いを抱えていましたが、登山口のある高麗駅に着いた時には、まあなんとかという感じでした。

高麗の駅に降りるのは、97年以来6年ぶりです。あの時は日和田山の岩場にフリークライミングをしに行ったのですが、今ではすっかり太ってしまったので、クライミングには不適格な体となってしまいました。駅前のトーテムポールは、老朽化のため撤去されてしまったようでした。
駅からはしばらくは巾着田へ行く道と同じですが、もうヒガンバナは終わっているので、最盛期の賑わいは無いようです。それでも結構な数のハイカーが日和田山を目指していました。
登山口からはゆっくりした広い遊歩道と、直登する細道がありますが、せっかくなので細い急な道を行きます。ひと登りで遊歩道と合流し、少し行くと鳥居があって、ここで男坂と女坂が別れます。ここは男坂の方に進み、緩やかに沢に下ったところに、洗面水の水場と滝不動尊がありました。再びここで道は二手に分かれますが、右の男坂経由へと登って行きます。ずっと岩場が続きますが、足場がしっかりしているので、特に手を使うほどではありません。いくつかの岩場を登っていくと前方が明るくなり岩場の上に出ます。そこにはたくさんの人がこちらを向いて休んでいたのでギョッとしました。男坂と女坂が合流する金刀比羅神社前の展望台で、眼下に巾着田が見えるのでした。
しかし、今日は人が多く、特にファミリーが目立ちます。神社の裏側から少し登ると山頂と巻道の分岐になり、もちろん山頂へと向かいました。宝篋印塔のある広場の山頂からも眼下に展望は開けていましたが、ここも人が多く居場所が無いのでそのまま通過します。急坂を下り、巻道と合流したところに丸太のベンチがあったので、少し休憩しました。
ここからは再び広くなった遊歩道を行きます。やがて、車が通れるくらいの道幅の植林地の道となり、緩やかなアップダウンが続きます。そして車道に出ると、右に折れれば高指山の山頂です。ここはNTTの無線中継所の鉄塔が2つたっていて、山頂は占拠されていますが、鉄塔の下に小さな草地の広場があり、ここで休むことができるようでした。鉄塔の下あたりで振り返ると、正面に奥多摩の山々が立派に高く聳えているのが見えました。
高指山からはしばらく車道を行くことになります。右下から立派な車道が上がってくるあたりから駒高の集落で、途中に売店がありました。やがて車道から離れて物見山への道に入りますが、入り口の所は、山上ののんびりした風景を楽しめる広場となっていました。
暗い植林の道となり、少し行くと小さなピークに立派な祠が建っていました。そしてさらに広い道を物見山に向かって進み、やがて巻道と別れて山頂に向かいます。山頂は縦に長く刈り払われて、高指山が正面に見えていました。さらに奥へと細道を行くと、植林の中にひっそりと一等三角点があり、こちらが本当の山頂でした。再び明るい場所に戻って少し休憩としました。
稜線の遊歩道はまだまだ続きますが、夕方から雨の予報なので、今日の所はここまでとします。物見山から降りたといろがヤセオネ峠で、宿谷ノ滝への道が下っています。しばらく広い道を行くと標識があって、小瀬名への下降点がありました。山腹を巻くように下る道に入ると、途中に立派な馬頭観音の石碑がありました。少し行くと山上の小瀬名の集落で2軒ほどの家がありました。民家の方へは厳しく侵入禁止が警告されていますが、確かにたくさんの人が庭先に紛れ込んでしまうと迷惑なことだろうと思います。尾根にある狭い畑では鍬を振るう人の姿がありました。
再び植林の中に入ると、葛折りに下って行き、やがて車道に降り立ちました。車道がヘアピン状に曲がっているとことですが、特に標識はありませんでした。車道を下っていくと、土山からの道が沢と共に合流してきました。そして五常ノ滝に降りて、ちょっとした景色を楽しみ、あとはひたすら沢沿いに車道を下って行きます。家が出てくると間もなく国道で、駅はすぐそこでした。ホームにたくさん人が見えると思ったら、丁度上り電車が進入してくるところで、あきらめてゆっくり駅に向かい、荷物の整理でもしながら、30分後の次の電車を駅のベンチでゆっくり待つこととなりました。

実は、丸山から日和田山への尾根に足を踏み入れるのはこれが初めてです。今まではもっと高い山の方を向いていたので、あまり気が向かなかったということだと思いますが、これからはいい季節ですし、あまり頑張りたくないときなど、また時々歩いてみたいと思いました。西武線を挟んで反対側の尾根も、子の権現から天覧山までの間は歩いていないので、これからの楽しみです。


参考図書・地図
分県登山ガイド 埼玉県の山(2003年改訂第2版)
昭文社エアリアマップ 奥武蔵・秩父(1996年版)
25000図 飯能
50000図 川越
 
その他のコース
物見山へは、北の宿谷ノ滝からの道があります。
また、鎌北湖から登ってくる道もあります。
交通機関
このコースでは、バスの利用はありません。