大霧山 | ![]() |
大霧山 766.6m |
山行日 | 1998年1月24日(土) |
ルート | 栗和田→粥新田峠→大霧山→定峰峠→白石車庫 |
コースタイム | 1225登山口→1250粥新田峠→1330大霧山→1420旧定峰峠→1530定峰峠→1610 白石車庫バス停→1650皆谷バス停 |
天候 | 晴れ時々曇り |
2年ぶりに関東に大雪が降った。麓で大雪ともなればがぜん低山の雪山散歩への期待が膨らみ週末を待つことになる。1週間後絶好の雪山散歩日和の土曜日にこの機会を逃してはと早速山に向かった。但しかなりの降雪があったため、歩き易そうな奥武蔵の山を目指した。 小川町で電車を降りると皆谷行きのバスは10分前に出たばかりで、次は1時間半待たねばならない。ここはしかたなくタクシーに乗り橋場に向かった。バス停で降りるつもりがどうせならと、粥新田峠方向に上がってもらうが、峠まで上がってしまっては面白くないので、細い車道への入り口の所で降りて歩き始めた。道はやがて雪に埋まってしまい早くも雪山散歩にわくわくしてくる。再び広い車道にでるとタクシーで走って来た道と合流しすぐに粥新田峠に到着。ここで随分久しぶりに軽アイゼンを装着した。 |
参考図書・地図 アルペンガイド 東京周辺ワンデイハイク(1993年第2刷) 昭文社エアリアマップ 奥武蔵・秩父(1996年版) 25000図 安戸 50000図 寄居 |
![]() 雪の散歩道(701mピーク付近) |
その他のコース 西面: 一番寺バス停から粥荷田峠 定峰から旧定峰峠 東面: 経塚バス停から旧定峰峠 | |
交通機関 小川町駅より白石車庫行き。 時刻表は、イーグルバスを確認してください。 |
大霧山【奥武蔵(比企)】 先週関東に降った大雪で、さぞ近郊の山は楽しかろうと思ってはいたのですが、さすがに先週は大雪直後だけに見送り、1週間たった土曜日は晴れの予報で、ちょっと締まって絶好の雪山散歩日和ではないかと考えていました。でも行く先が定まらず、準備もせずそのうちに朝も9時になり、タイムリミット寸前に地図を持って家を飛び出したのでした。 【日 程】98年1月24日(土) 【目 的】大霧山 【天 候】晴れ時々曇り 【コース】1225 登山口 → 1250 粥新田峠 → 1330 大霧山 → 1420 旧定峰峠 → 1530 定峰峠 → 1610 白石車庫バス停 → 1650 皆谷バス停 (メモ無しの為概略時刻) 【山 名】大霧山 766.6m 【メンバー 】単独 【山 域】奥武蔵(比企) 【参考書】昭文社エアリアマップ 奥武蔵秩父 1.登山口へ 出発が遅いので短時間で楽しめる山ということで、奥武蔵の地図を持って武蔵野線経由東上線の客になった。どこで降りるかの選択枝は、秩父七峰縦走コースの小川町か、蓑山や破風山のある寄居経由の皆野。少しでも早くということで小川町で降りてみた。ところが皆谷行きのバスは10分前に出たばかり、次は1時間半も後なのでしかたなくタクシーに乗る。橋場のバス停で降りるつもりが、どうせならと粥新田峠方向に上がって行く。でも峠まで上がってしまっては面白くないので、細い林道への入り口の所で降りる。3700円かかった。 2.大霧山へ 細い車道にはいるとやがて道は雪に埋まってしまう。日の当たる所は雪が反射して結構眩しい。今日はサングラスを忘れてきたのである。それでも白銀の道を歩くのは気持ちよくなかなか楽しい。再び車道にでて、タクシーで走って来た道と合流しすぐに粥新田峠に到着。ここで随分久しぶりに軽アイゼンを装着した。 大霧山へは途中3組くらいすれ違った。雪は踏み固められており、非常に快適である。稜線を忠実に辿る道は、急な登りと緩やかな道とを何度か繰り返す。背後の二本木峠から皇鈴山に続く尾根が低くなって行き、ちらほらと両神山などが見えてくると、階段が雪に埋まって平らな斜面状になった登りとなり立派な看板のある山頂に着いた。 山頂は西から北にかけて展望が開けている。関東平野北部も一望でき、足元には小川町から寄居そして回り込んで皆野、秩父と連なる市街地が一望できる。北部に大きく裾を広げているのは赤城山で、南には奥秩父主脈が横たわっている。でもここからみて印象的だったのは、両神山であった。かつて登った時は意外とスケールを感じなかったが、ここから見ると重量感のある砦のように鎮座している。これほど目立つ山だからこそ百名山の一つとなっているのだろうと今更納得した。 3.定峰峠・下山 さて、頂上を立ち定峰峠の方向に下っていく。すぐに牧場の有刺鉄線に沿っての道となり、急下降がでてくる。大霧山から先は意外と踏まれておらず、足がかなり潜ってしまうので、深い壷足跡に足を突っ込みながら進んでいく。左に笠山や堂平山が良く見えるが、それも冬枯れの季節ならではであろう。振り返ると大霧山が結構高くなっている。 スギ林の中は雪が深くなくそれほど潜らないが、落葉樹の中をあるくとさすがに良くつもっており、壺足跡も膝まである。でも新たに潜ると疲れるので忠実に辿って歩いていきながら、桧平で直角に左に折れてしばらくして旧定峰峠に降り立った。今日はここから下ることもできるが、まだ時間があるので定峰峠まで歩くことにする。足跡も急にまばらになったと思ったらそれも途中で引き返していて無くなってしまった。というわけで、ここからは雪の積もった後、まだ歩かれていない部分である。しばらくは杉林の中を行くので快適に進んで行くが、やがて落葉樹の中に入って行き、足がどんどん潜る様になる。左下に車道が見えるので、そちらに逃げたくなる。もっとも車道もガードレールが埋まっているところがあるくらい積もっている。 道は701mのピークへの登りにかかる。途中獅子岩というライオンが吠えているような岩があるが、これは真っ直ぐ大霧山に向かって吠えている。でもそれも樹間から大霧山が見えているだけなので、葉の繁ったころはそうとは解らないだろう。獅子岩を越えると緩やかな広い登りになるが、ここは上に遮るものが全く無いためか良く積もっている。どうやら下は階段になっているようで時々膝より上に潜ってしまったり、膝下の半分くらいしか潜らなかったりで、なかなか歩きにくい。というよりも、膝より上に潜ってしまうとなかなか進まないので、進む方向は見通せているのだが、疲れるばかりで全然近づいてこない。でもとにかく休み休みあるいて701mのピークに達しあとは下りなので、ほっと一息である。下りはそこそこ快適に下っていくが、途中で引き返していく足跡があり、程なく定峰峠の車道に降り立った。 白石車庫までは車道を何度か横切りつつ歩いて行くのだが、最初の降りる場所が解らなくて、雪の斜面を無理矢理下っていった。次からは雪に埋もれた看板を見つけることができ、ちゃんとトレイルもあったので、固い雪を快適にかけ下り白石車庫のバス停に降り立った。バス停近くの槻川は雪の渓谷美を見せていた。 バス停に着いて時刻を見ると、行ったばかりで1時間先まで無い。またかと思って呆然としたものの、よくみると小さな札がかけてあり、積雪の為全便皆谷折り返しとのこと。次ぎのバスは最終なので乗れないととんでもないことになるのだが、1時間あれば皆谷までたどり着くだろうと思って車道を歩いて行く。でも、雪の山村を愛でながら歩くのもなかなかのもので、1つづつ集落を過ぎていき道が広くなると、やがて皆谷に到着した。ちょうど折り返しのバスが着いたところだったので、外で待つことなく乗り込むことができた。 出発するころにはあたりはすっかり暗くなり、小川町に近づくとかなり雪が舞い始めた。これで、今日つけたトレイルもまた明日には消えてしまうことだろう。 大霧山は、東武鉄道主催の外秩父七峰縦走の山として覚えていたのですが、道中の展望はあまり良くないものの、それなりにまとまって、頂上の展望はまずまずでした。なによりちょうどいいコンディションで雪の中を歩けたのは良かったと思います。ちなみに今年から外秩父七峰縦走は事前申し込み制になるらしく、締め切り間近みたいなことが電車の広告に出ていました。 |