大高取山

 大高取山 376.4m 桂木山 370m 西山高取 260m
 山域:奥武蔵

記録
 山行日2003年12月23日(火)
 ルート東毛呂駅→桂木観音→大高取山→西山高取→越生駅
 コースタイム1020 東毛呂駅 → 1145/55 桂木峠 → 1205 桂木観音 → 1230/45 大高取山 → 1315/25 西山高取 → 1335 無名戦士の墓 → 1400 越生駅
 天候晴れのち曇り

天気のいい何のあてもない休日でした。のんびりしているつもりではありましたが、この天気は山に行かないともったいないと思い、奥武蔵の地図を持って電車に乗ったのでした。

武蔵野線の車内でガイドブックを見て大高取山を選びました。晩秋にはユズの香りのするコースという謳い文句が今日の選択のポイントでした。この山へは東武越生線からのアクセスになりますが、実は越生線に乗るのはン十年ぶりではないかと考えていました。
東毛呂駅の駅前のスーパーで弁当を買って桂木峠を目指します。一本広い道を渡り、さらに神社の横を通って進むと、ちょうど汽車の通過する八高線を渡りました。さらに角に郵便局のある県道の交差点を過ぎると車も少なくなり、のんびりした道となりました。
最初の三叉路を右に折れると川を渡るところで、山上の桂木の集落と、のんびりした感じの大高取山を見ることができました。道の両側には畑が現れるようになりますが、オオイヌノフグリの花が多く咲いています。早春の花ですが、晩秋まで咲く花でもあるようです。
再び川を渡ると、三叉路があって右に向かいます。このあたりから両側にユズの木が多くなりました。もうほとんど収穫は終わったようで、摘み残したものが黄色く残っているという雰囲気でした。車道の横には桂木川が遊歩道として整備されていました。この道はまた桂木観音を目指す散歩道でもあるようでした。
車道が最初のヘアピンカーブとなる前に左の山中に道が入っていっていました。道標はありませんが、ガイドブックには手前で曲がるように書いてあったので、そちらに進みます。小川を渡って植林地の中を進む道は、小さな流れに沿う広い小道で、よく踏まれた道でした。傾斜がでてくるとつづら折りになり、やがて明るいユズ畑に出ます。このあたりの一角は墓地にもなっており、すぐに再び車道に出ました。
車道を横切ると、民家の横を通って再び森に入ると道が入り組んだ桂木峠に出ます。今日初めて見る小さな道標には「桂木観音」とあり、ここから稜線の道をたどりました。両側にユズのある道は、収穫が終わったとはいえユズの香りが残る道でした。そして、再び民家の脇を通り車道終点に出ました。
そのまま横切って先に入っていく道には武蔵越生ウォーキングコースの看板があり、そちらに行くと道は下っていってしまいました。車道終点に戻り少し車道を下ると、立派な桂木観音への階段があり、これを登ってハイカーの憩う境内にでると、今日初めて大高取と書いた道標に出会いました。
境内の右から本格的な山道に入りました。植林の中の急な登りで、今日初めての山らしい登りで少し汗をかきました。登りついた桂木山は特に何の特徴もなく、これを下ったところに、展望できる山々を描いた看板がありましたが、植林地の中で展望はありませんでした。しかし、樹林の間から見る丸山から日和田山への稜線は、ここから見ると遙かに高く立派な山並みに見えました。
再び下った分を登り返して、木のベンチをたくさん作ってある分岐から少し入った所が大高取山の山頂でした。狭く展望の無い山頂でしたが、腰を落ち着けて休憩しました。
分岐まで戻って越生方面へと向かいます。幕岩経由の道もありますが、普通の道を下りました。このあたりは直下にゴルフ場があり、ふおァ〜〜〜〜という声が山に響き渡っていました。小さな324mのピークまでくると道は右に曲がり、小さなピークを越えると西山高取に着きました。ここは開かれて越生の町から関東平野が一望できる、いい展望地でした。
西山高取からは道標の無い高取山への細い道と、無名戦士の墓への道が別れます。無名戦士の墓まで一気に下り、白亜の建物からは階段の下りになりました。そして車道歩きとなり、正法寺の横を通って越生駅へと向かいました。暖かな日の昼下がりでした。

あまり山を歩くという感じは少ないコースですが、冬の小春日和の里山歩きは楽しいものでした。これから春までのしばらくの間はこういう山歩きが楽しそうです。奥武蔵の山々は、まだ行っていないところがたくさんあり、また山上の集落の雰囲気もよく、再訪が楽しみです。

本文中の写真

  • ユズ畑の稜線の道
  • 残ったユズ
  • 桂木観音
  • 西山高取からの越生と関東平野

  • 参考図書・地図
    分県登山ガイド 埼玉県の山(2003年改訂第2版)
    昭文社エアリアマップ 奥武蔵・秩父(1996年版)
    25000図 越生
    50000図 川越

    毛呂山町から見た大高取山
    その他のコース
    越生梅林から大高取山への道があります。
    桂木峠へは、上大満から登ってくる2つの道があります。
    交通機関
    このコースではバスの利用はありません。