天覚山 大高山

 天覚山 445.5m 大高山 493m
 山域:奥武蔵

記録
 山行日2005年12月17日(土)
 ルート吾野駅→前坂→大高山→天覚山→東吾野駅
 コースタイム10:20 吾野駅 → 10:30 登山口 → 11:00 前坂 → 11:15 林道横断 → 11:35 大高山 → 11:45/55 大岩 → 12:55/13:05 天覚山 → 13:45 東吾野駅
 天候晴れ

今年は、年初に石砂山に行って以来、安蘇前衛と笠間周辺にスーパー低山をちょっと歩いただけで、結局まともにハイキングをしていません。年末も押し詰まって、寒波も到来し、澄んだ空気の冬空が広がるようになって、ちょっと山が懐かしくなりました。駅からいける手頃な山で、まだ登ったことの無い山をということで、奥武蔵の大高山と天覚山を結ぶ稜線を歩くこととしました。

天覚山・大高山は、飯能の天覧山から伊豆ヶ岳を結ぶ稜線上にありますが、ガイドブックによると、このあたりは植林の山ということで、展望は期待できないようです。吾野で電車を降りて、線路の下をくぐる地下道を探しましたが、うまく見つけられず、秩父側の踏切を渡りました。子の権現への道は見送って、墓地の最も吾野駅よりに大高山への登山口はありました。道はすぐに植林の中の登高となり、つづら折に歩きやすくつけられているのでストレスを感じず登っていくことができます。数ヶ月ぶりの山で、最初は若干体のあちこちに違和感を感じていたのですが、ゆっくり登っていくうちにだんだん慣れてきたようです。植林は手入れされていて、下草も緑に覆われています。人の多いコースではないですが、要所には的確に小さな標識が立てられているので、迷うことも無い道となっています。そのような峠道を緩急登っていくうちに、前坂で主稜線に出ました。
ここから、大高山を目指しての稜線歩きになりますが、行く手には、植林が良く育って視界が効かないということもありますが、とりあえず現在地より高いピークは見えず、小さなピークを登ったり下ったりで、むしろ高度を下げているような感じさえします。大高山は下って登るような平凡なピークなのかなぁ?と疑念が湧いてしまいます。やがて急な下りで峠を越える林道に降り、再びその先の稜線を登って行きます。ここの最初のピークは巻き道がありますが、まだ元気なので直登してしまいました。これは結構急な登りでした。この後も小さなコブをいくつか越えていくと、前方に大きな盛り上がりが見え、道も急な岩場となりました。やっと「きた〜」という感じです。大高山も立派な山のようでした。このあたりから、多少自然林も混じり、山らしくなってきます。急な登りで大高山を目指すと、なにやら頭上から賑やかな声で、ちょっといやな予感。 登りついてみると、非常に狭い山頂を20人くらいの団体が占領していて、大きな鍋を2つも仕込んでいる真っ最中でした。鍋の横に強引に入って写真をパチリ。そうでもしないと山名票の写真が取れない。今までは静かな山だと思ってはいましたが、これはイカン..と早々に通過しました。
山頂からは急坂を下って行きます。途中右側に紅葉がまだ残っているモミジがあったのが印象的でした。いくつかコブを越えると大岩に着きます。この上は小広く休憩には好適です。ここの先が展望が良いとガイドブックにありましたが、木が育ったのかそれほどのところはありませんでした。大岩を過ぎるとさらにこぶをどんどん越えていきます。この稜線は細かい登り返しが多く、低山の割には意外と歩きでがあります。途中で振り返ると大高山が高く立派に見えます。「ああ、ピラミダルは立派な山容だな。」という感想と「あの分登り返しがあるのだな」という感想があい半ばです。
天覚山らしいピークが近づいてくると、一瞬樹木が切れて、広奥多摩側の展望が広がる地点がありました。ここが今日一番の展望地で、ゆっくりと山並みを眺めることができました。天覚山へは、左下に神社跡の境内を見つつ右の岩場を巻いて登りました。山頂は静かな展望があるところで、一息つくことができました。
下山はそのまま東峠の方に少し急坂を下ると、左折する巻き道があります。これを行けば先ほどの神社跡の境内に出ますが、イチョウの木がありその落ち葉が境内に敷き詰められていて綺麗でした。下山の道はこの落ち葉のを横切って沢コースという案内のある道を下って行きました。その名の通り、途中から沢の谷間のような小岩のゴロゴロした道になり、ちょっと歩きにくい道でした。やがてコンクリートの溝が現れ、林道が寄り添うところに上水の施設があり、ここからは歩きやすい道になります。車道はそのまま見送って山道を下って行きますが、このあたりの植林は最近伐採された若い植林地となっていて明るい道です。再度車道が寄ってくるあたりから、山道の方も道幅が広くなり、これを下れば東吾野小学校の近くで下山となりました。あとは、集落の中を歩き、原木センターの事務所の前を通って踏切に向かいますが、ちょうど登り電車が出発するところで、残念ながら30分待ちとなりました。まぁ急ぐたびでもありませんから。

久しぶりにまともな低山を歩いたというのが感想です。やはり、この季節の低山歩きが一番好きなのだなと思いました。できれば年内もう一回いけるといいのですが、無理かなぁ...。

本文中の写真

  • 大高山から下ったところの紅葉
  • 天覚山山頂

  • 参考図書・地図
    分県登山ガイド 埼玉県の山(2003年改訂第2版)
    昭文社エアリアマップ 奥武蔵・秩父(1996年版)
    25000図 原市場 飯能
    50000図 秩父 川越

    天覚山への道から大高山を振り返る
    その他のコース
    前坂へは南面の中沢からも道があります。
    天覚山からは、さらに東峠、久須美坂、多峰主山、飯能へと縦走が可能です。
    交通機関
    南面からの場合は、飯能から中沢行き
    時刻表は、国際興業を参照願います。