千葉の山:伊予ヶ岳

特に予定はしていなかったのですが、晴天に誘われ千葉の山を散策しました。


【日 程】 95年10月8日(日)
【目 的】 伊予ヶ岳
【天 候】 晴れ (^_^)
【コース】 1410登山口(平群天神)→1431富山分岐→1440/1450展望台→1500/1510南峰→
      1516/1528北峰→1535/1545南峰→1605登山口(平群天神)
【山 名】 伊予ヶ岳 336.6m
【メンバー 】 妻と2人
【山 域】 房総
【参考書】 ヤマケイ・分県登山ガイド 千葉県の山


1.登山口まで(千葉〜平群)

千葉から岩井の奥の平群まで、快晴の中気分よく、という所だが途中嵯峨山に寄ろうと思うも、入口が解らず車で3軒ほど農家の庭先に突入してしまいUターン。また今度しっかり調べてくることにして伊予ヶ岳登山口へ。

2.登り

麗の平群から見る伊予ヶ岳は337mの低山ではあるが、端正な形の整った、独立峰の風格を持ち、存在感を主張している。頂上は小さな岩峰になっており低いながらも楽しそうな山である。平群天神の鳥居をくぐり、神社の横を通り、植林地へと入っていく。道標も整備された楽しいハイキングコースである。途中2人の男の子を連れた家族とすれ違う。小学生の大きな「こんにちは」の声も明るい。日のあたる道は暖かく房州ではまだ晩夏の陽気である。
やがて、道は涼しい樹林の中に入り、せっかくの静かな低山をゆっくり踏みしめながら歩く。300m級の低山の感興は非常にデリケートで、許容できる人数はせいぜい5人程度、大声で話したりすると泡のように消えてしまう。
富山分岐を過ぎ、道は高度を上げ始める。階段の道となる。やがて稜線にでると、ベンチのある展望台。ベンチに座ってゆっくりと晴れ渡った景色を楽しむ。ごみ箱があって溢れているが、無くてもいいものである。
展望台からは、頂上まで岩尾根の登りを10分。途中に鎖が2ヶ所もあるが使う必要は無い。上から杖をついてお爺さんが降りてくる。「いい天気ですね」「もうすぐですよ」。

3.頂上

頂上には中年のご夫婦が休んでいる。南峰頂上は大きな岩の上で、鎖が張られている。鎖を越えて岩の上に立ち、下をのぞくとかなりの高度感がある。岩の上にはトンボやタテハ蝶。
南峰を降り、北峰へ。北峯まで約5分。三角点が埋められている。あまり、特徴のないピークで、普通は南峰までのハイキングが一般的である。北峯から見た南峰は、その岩がはっきりした形でみられる。妻は先に南峰に戻り、北峰から写真をとる。小さくなってしまうが「お〜い」の声が届く。
再び南峰に戻り、360度の展望を満喫する。すぐ近くに富山の双耳峰、その後ろは早くも朱に染まりつつある東京湾、反対側は、頂上の大樹が特徴の御殿山。涼しい風のなか、展望に飽きない。

4.下山〜帰宅

頂上を辞し、来た道を戻る。どんどん高度を下げ樹林帯へ。気持ちのいい道駆け下りるにはもったいない。とはいっても、あっという間に登山口。ふりかえった伊予ヶ岳はやはり存在感がある。
帰路、鋸山の展望台へ夕日を眺めようと思ったが、すでに鋸山道路の営業は終わっており、パス。浜金谷のレストランで暮れゆく東京湾を見ながら、海の幸の夕食。千葉までは渋滞しながら帰着。



晴れた一日静かなスーパー低山をのんびりと歩き満足でした。
人が少ないのもいいです。ごみ箱と階段は少々減点ですが、どんどんゴルフ場や、採石場のため崩されていく千葉の山々ですから、伊予ヶ岳のように、大切に整備されたハイキングコースになっていないと、いつ山が無くなってしまうかもしれません。いつまでも無傷で残って欲しい形のいい山です。