千葉の山:寂光山・清和県民の森

前日駅伝で5キロ走ったため、足に疲れがありどうしようかな、という感じでしたが、せっかくの休みでもあり、近くてあまりハードでなさそうな、清和県民の森に出かけました。


【日 程】 96年2月12日(月)
【目 的】 寂光山/清和県民の森
【天 候】 晴れ時々曇り (^_^)
【コース】 1300清和県民の森・フルーツ村→1325/1330笠石→1345小袋沢コース
      への分岐→1400林道旅名線終点→1405/1430寂光山・寂光不動→
      1440小袋沢コースへの分岐→1452小袋沢コースに合流→1510/1537休憩
      →1540林道渕ヶ沢奥米線→1550大滝への山道→1620車道→1628/1640
      大滝→1730豊英バス停→1800フルーツ村
【山 名】 寂光山 246m
【メンバー 】 妻と2人
【山 域】 房総
【参考書】 ヤマケイ・分県登山ガイド 千葉県の山


1.登山口まで(千葉〜清和県民の森)

千葉を11時に出発。今日は特に予定せず出かけたので、出発も遅い。
他にも高宕山〜三郡山縦走なんてのも考えたが、若干疲れ(筋肉痛)もあり、比較的楽な清和県民の森へ。
スタートは、旅名コースの出発地である、フルーツ村に駐車する。
今の時期は、いちご狩りとトマト狩りができるらしい。

2.笠石〜寂光不動・寂光山

フルーツ村の裏手は、2輪や4駆のトライアル斜面となっており、山腹をそれらが走り回れる様に、道が付けられている。立木をよけて、2輪が走る斜面は、さながらスキーのゲレンデのようである。立木がちょうどポールの役割ってところだろう。しかし、今日は走っている人はいない。
旅名コースはやがて、山道となり、趣のある自然林の中を歩くようになる。大きな高低差はなく、木の根や、岩を踏みながら狭い山道を歩いていくと、このコースの名所笠石に出る。
笠石は台の上に広い煎餅のような(笠のような)岩がのっかっているもので、バランスがとれており、押したぐらいではびくともしない。また、この周辺は切り立った崖になっている。
やがて道は杉の植林に入ると、すぐに小袋沢コース方面への分岐にでる。そこから寂光山方面に向かう道は、尾根上のまだ若い明るい植林帯を通るため、広々と気持ちの良い道である。道は、最後に林道旅名線の終点に降りていき、その林道終点の崖の上に寂光不動がある。
少し林道を歩いて、登り口からひとまず寂光不動を訪れ、少し戻って階段の最上部から裏の方へ回っている踏み跡を辿る。寂光山の頂上を形成する岩の端の部分から岩の尾根をわずかに登ると、狭いが展望がいい場所だ。正面に高宕山(八良塚)が大きく見える。さらに登った所にある頂上には、石の祠が鎮座している。岩場を慎重に戻り、再び林道終点からもと来た道を戻り、小袋沢コースへの分岐へと向かう。

3.清和県民の森を歩く

分岐から10分強で、暗い杉林の中を通り、小袋沢コースの広い道にでる。
逆から来た場合は少しわかりにくいが、北側が暗い杉林になっている地点で、赤テープを巻いてある杉の木の周辺を探すと良い。植林帯の中だけに、踏み跡はわかりにくいが、すぐに確かな道になるはずである。
チェンソーの音が聞こえはじめ、山仕事をしている人にあう。ボケッと見ていると、そっちへ倒すぞっと言われて、あわてて避ける。見れば東面の広い範囲を伐採している。細い松の木を主体とした雑木林だ。何日かかったのだろうか。
右に豊英湖に降りていく小袋沢コースを見送り、林道へと向かう。もう少しで林道というところで、休憩。渡良瀬逍遥さんに教わった、鮭雑炊である。これで、3回連続。お手軽で重宝している。
林道渕ヶ瀬奥米線にでて、南に向かう。このあたりは、香木原から豊英を結ぶ、関東ふれあいの道となっている。10分ほどでふれあいの道は、右に大滝方面に降りていく山道となる。
ここから、単なる下りだと思っていたら大間違い。階段等もあり、よく整備された道は、ピークを忠実に進み、わずかではあるが、急登・急下降の連続なのである。このあたりの山なので、大したことないといえば、そうなのだが、逆に登ってきた場合は実際の標高差の3倍くらい登りを歩かないといけないような道であった。従って、下りでもかなり登ってしまうのである。本日一番の急登となった。しばらく登り降りを繰り返した道は最後に一気に車道まで下っていった。
車道をバス停に向かって歩くと、最初の橋の横から大滝への分岐が延びている。大滝に降りてみる。2段の滝は若干名前負け(高宕山の下の大滝の方がはるかに立派)ではあるが、付近は夏になると子どもたちに遊び場としてにぎわうらしい。滝は下の段は左岸、上の段は右岸にステップが切ってあり、上に登れる。そこから、正規の道を戻らず、一気に車道に直登してしまった。

4.里を歩く。

車を止めてあるフルーツ村まで、里の車道を歩く。松節、木和田と数軒の集落が現れる。夕暮れの里は、焚き火の煙の香りが、それらしい雰囲気を増す。大型の猛禽類が飛び立つ。小鳥もだいぶん車道の回りに現れて、しきりに鳴いている。
豊英湖は、切り立った谷に奥深く入り込んでいる。とても長い年月に、川が山を削り取り、深く切り立った谷を作ったのだ。長い月日の流れを感じるところである。
国道に出る頃は日も落ち、一番星を見つける。すっかり暗くなり、鳥の声も聞こえなくなった道を歩き、フルーツ村の駐車場に戻った。



清和県民の森の尾根道は、静かな自然林を中心としながら、岩の道あり、明るい道ありで、楽しく雰囲気のいい所でした。
この周辺まだ八良塚や、三郡山もあり、また訪れてみたいところです。