黒斑山と車坂峠の花

やはりこの時期目指すは山です。簡単で楽に登れるところという妻のリクエストもあって、春に行き損ねた黒斑山に行くことにしました。なかなか楽しむことができました。


【日 程】96年8月4日(日)
【目 的】黒斑山(1996年18回目)
【天 候】晴れ時々曇り
【コース】0830車坂峠→0955/1000アカゾレの頭→1015/1025トーミの頭→
     1038/1145黒斑山→1200中コース分岐→1235車坂峠
【山 名】黒斑山 2404m
【メンバー 】妻と2人
【山 域】上信の山
【参考書】ヤマケイ・アルペンガイド 上信越の山
     昭文社エアリアマップ 軽井沢・浅間


1.登山口まで(千葉〜車坂峠)

千葉はなぜか、朝小雨が降ってどんよりと曇り空、おかしいなあと思って、途中で177で天気を聞くが、今日は晴れて夏空が広がるとのこと、そのうち晴れるだろうと思い先に進む。途中からだんだん晴れてくるが、抜けるような青空とまではいかないようだ。上信越道を佐久まで走り、車坂峠に到着。もう車はたくさん出ているが、高峰高原の観光客も多いようだ。

2.登り

峠から表コースを登る。一旦緩やかに車坂山に上がったあと、一気に鞍部まで下る。鞍部は車坂峠より低いんではないかと思うくらいの急な下り。いままで登ったのがなんとなくもったいない。鞍部からは再びゆったりした登りになり、道はザレた火山らしい明るいところを通り、振り返ると反対側の水ノ塔・篭ノ登がその赤茶けた崩壊を目立たせよく見えている。最近よく出かける南アルプスのような深い樹林帯の雰囲気とは違い、明るくまばらな林の道である。多少急になることはあるが、急登まではいかない。アザミの花がそろそろ開くころだろうか、固く引き締まった蕾を出しているる。明るい雰囲気のまま道が階段状になり、登り詰めると避雷小屋へ。10人くらいの人が休んでいる。そこから程なくアカゾレの頭。見えるはずの浅間山は霧の中で見えず。さっきまで見えていたトーミの頭も霧の中に隠れてしまった。

3.トーミの頭

トーミの頭へは、いったん下って急なガレ場を登り返す。この急登は反対側から見ると、スゴイ急登だなあと溜息をついていたが、登り始めると意外と簡単にトーミの頭に着いてしまった。
トーミの頭から湯の平高原を見おろす。緑の絨毯のようでとても美しい眺めだ。少し霧が晴れてきたので、浅間山の輪郭や、これから行く黒斑山が見えてきた。黒斑山から、蛇骨岳、仙人岳方面の眺めはなかなか変わった風景だ。
外輪山が屏風の様に湯の平高原と浅間山をとりまいている。外輪山がとぎれ浅間山の緩やかな登りへと稜線が移っていく風景など、とても美しいと思う。トーミの頭から、下を見おろすと断崖絶壁で吸い込まれそうだ。
「トミーの頭」って外国人みたいな名前ねと言って人がいてちょっと楽しい。

4.黒斑山

トーミの頭から黒斑山への最後の登りにかかる。今日はこれで登りは終わりなので、ゆっくり楽しみながら登る。樹林の中を行く道で心が落ち着く。約15分間の楽しみで黒斑山着。10人程度の人がいたが、次々と、崩壊の為立入禁止になっている蛇骨岳の方へと発っていった。
黒斑山で昼食(ハンバーグ+ラーメン)とビールを楽しんでいるうちに、だんだん霧が晴れてきて浅間山がはっきりと見える様になってきた。たしかに形のいい山だ..が、やはり麓から見た浅間山の姿がかっこいいと思う。でもこれも浅間山の一つの形、じっくり楽しむ。願わくは青空の背景が雲であった。青空であればよかったのにと思う。
浅間山の山腹にははっきりと道型がついているところを見ると、やはり時々登る人がいるのだろう。山頂からは噴煙が時折大きくなり、時折とぎれという感じだった。

5.下山

1時間ほど山頂で過ごし、トーミの頭を経て中コースから下山する。この道も車坂峠に降りるが、まっすぐ下っている。最後に崩壊地を横切っていくと、裏コースを合わせ草原の道となって、車坂峠へ。登り始めた時以上に車で溢れかえっていた。
その後、高峰温泉に入り、車坂峠周辺のお花畑でニッコウキスゲとしばらく戯れる。ニッコウキスゲの花の基部にはよく貝殻虫のようなつぶつぶがいっぱいついているなあと思って良く見ると、大きなアリマキの集団だった。しばらく花を楽しみ山を降りた。



そこそこの天候に恵まれ、展望と花を楽しむことができました。黒斑山を浅間山のかわりとすれば、これで5座連続の百名山登頂です。一転して、百名山ハンターになってしまった..(^^;;