笹尾根縦走 | ![]() |
槙寄山 1188.2m 丸山 1098.3m 土俵岳 1005.2m |
山行日 | 1996年12月15日(日) |
ルート | 仲の平→西原峠・槙寄山→丸山→浅間峠→上川乗 |
コースタイム | 0910仲の平→1020/50西原峠・槙寄山→1200/1300丸山→1435/50浅間峠→1520上川乗 |
天候 | 晴れ |
ずいぶんと久しぶりの奥多摩を会社の同僚たちと歩いた。うち2人は新しい登山靴を買っての参加でちょっと羨ましい。12月にしては暖かく、青空が広がる最高の天候だった。以前に三頭山〜西原峠・浅間峠〜三国峠を歩いたことがあるので今回はその中間を繋ぐこととなる。穏やかな尾根歩きの楽しさを期待しての出発である。 笹尾根は三頭山から陣馬・高尾に向かって伸びる長大な尾根の一部である。伸びやかな雰囲気のいい尾根道でその尾根をかつて人々が通ったいくつもの峠が乗り越えている。これらの峠道が主要な交通路であったころを偲びながらの山行もまた楽しい。昨秋西原峠を経て三頭山に登った時の記憶が蘇る。大平分岐まではそこそこの登りにあえぎ、そこから急にテンポよく歩けるようになる。変わり無くすばらしい峠道だ。違っているのは1人で歩いているか団体で歩いているかということ。そして、初秋か晩秋の霜柱の道かどうかである。快晴で落葉後の見通しのいい中、三頭山を眺めながら緩やかな峠道を歩くと明るい広々とした西原峠に到着した。 槙寄山に登ると、快晴の中で富士山が正面に大きく美しい姿を見せている。暖かくまた広々と落ち着いた頂上をゆっくり味わってから笹尾根の縦走にかかる。スタートはのびやかな稜線で始まる。カラマツの混在する植林や自然林や茅や笹の入り交じった雰囲気のいい道だ。いくつか峠を超えていくが道標はあるものの薮が多そうだ。やはり登山道としてよく利用される西原峠・笛吹峠・浅間峠以外はもう歩く人も少ないようだ。笛吹峠の手前で暗い植林の中を歩くとベンチのある広場に出た。笛吹峠のすぐ上になる。峠からは丸山まで一登りでここでゆっくりと展望を楽しむ。三頭山がどっしりと見える眺めのいい山頂だ。 丸山からは登り下りがあって土俵岳へ、展望のない小ピークであまり特徴がない。さらに3つほどコブを超えて行くと、途中冬枯れの自然林の山腹が一望できとても美しかった。長い行程を経てやっと広々とした浅間峠に到着。ここはかつての石の道標がありまた、以前生藤山から縦走してきて下った上川乗への道は馬頭観音もあり往時の偲ばれるところである。古くから歩かれた道を下り上川乗に出て奥多摩らしい一日を終えた。 |
参考図書・地図 アルペンガイド奥多摩・奥秩父・大菩薩(山と渓谷社1992年8月第1刷) エアリアマップ 奥多摩(1994年版) 25000図 猪丸 50000図 五日市 |
![]() 槙寄山からの富士山 |
その他のコース この尾根上には、鶴川側と秋川側を結ぶ沢山の峠道が越えており、その両側から歩くことができます。 三頭山側から順に、西原峠、笹ヶ峠、笛吹峠、小棡峠、日原峠、浅間峠があり、一部は荒れているようです。 | |
交通機関 武蔵五日市駅から数馬行き 西東京バスを参照下さい。 |
奥多摩笹尾根 みなさんこんにちは。久しぶりに奥多摩にでかけてみました。 この時期にしては暖かく最高の天候でした。 今回は会社の人たちとの団体での行動で、初めて行く人が3名。うち2名はしっかり新しい登山靴を買っての参加です。これからが期待できそうです。 【日 程】95年12月15日(日) 【目 的】笹尾根縦走 【天 候】快晴 【コース】0910仲の平→10:20/10:50西原峠・槙寄山→12:00/13:00丸山 →14:35/14:50浅間峠→15:20上川乗 【山 名】槙寄山1188.2m・丸山1098.3m・土俵岳1005.2m 【メンバー 】妻と会社の同僚4名の計6名 【山 域】奥多摩 【参考書】ヤマケイ・アルペンガイド奥多摩・奥秩父・大菩薩 昭文社・エリアマップ奥多摩 1.登山口まで 五日市駅に8時集合。車2台に分乗してまず下山口の上川乗へ。そこに1台を置いて数馬に向かう。数馬では民宿の駐車場に車を置く。500円。 真新しい靴をはいて登場した2名が羨ましい。 今日は本当にいい天気。全く風がなく、とても暖かく感じる。 2.仲の平から西原峠・槙寄山 昨年の秋やはり西原峠を経て三頭山に登った。その時の記憶が蘇る。大平分岐まではそこそこの登りにあえぎ、そこから急にテンポよく歩けるようになる。昨年の時と同じで本当にすばらしい道だ。違っているのは1人で歩いているか団体で歩いているかということ。そして、初秋か晩秋で霜柱のある道かどうかである。快晴の見通しのいい中で、三頭山を眺めながら、緩やかな峠道を歩くと、明るい広々とした西原峠に到着した。 3.槙寄山 槙寄山へはひと登り快晴の中で富士山が正面に大きく美しい姿を見せている。 以前に来た時はこれほどの展望ではなかったので、改めていいところだと思った。しばらく景色をながめてから笹尾根の縦走にかかる。 4.笹尾根・丸山・土俵岳 笹尾根のスタートはのびやかな稜線の歩行で始まる。カラマツの混在する植林や自然林や茅や笹と雰囲気のいい道である。どちらかというと下りの方が多いので快調に進む。いくつか峠を超えていくが降りていく道は道標はあるものの薮が多かったりする。メインルートの西原峠・笛吹峠・浅間峠以外は歩く人も少ないらしい。 笛吹峠の手前で道は90度にまがり、暗い植林の中を少し下るとベンチのある広場に出た。笛吹峠のすぐ上になる。 笛吹峠からは丸山まで一登り、ここでゆっくり腰を落ちつけて小宴会。三頭山がどっしりと見える、眺めのいい山頂だ。 ガイドに率いられた中高年の30人くらいの団体が到着。ただ混成団体だけに騒がしくはならなかった。 丸山からは登り下りがあって土俵岳へ、15分ほど先行していた中高年団体に追いつくが、すぐ立って行った。途中数台のMTBに追い越される。登りがかなりきつそうだ。土俵岳は展望のない小ピークであまり特徴がない。 さらに3つほどコブを超えて行く。途中冬枯れの自然林の山腹が一望できとても美しかった。 長い行程を経てやっと浅間峠に到着。先行した団体がまた出発していった。年齢と人数のわりにスピードは早い。それに不思議なほど騒がしさを感じないのが、好ましい。浅間峠からさきは、以前に生藤山から縦走してきて下った道だ。 ここも古くから歩かれた雰囲気のある道である。途中に馬頭観音などもある。快調に下って上川乗に到着。先行した団体はすでにほとんどバスに乗り込んだところだった。 帰路は日の出町に新しくできた町営の「つるつる温泉」に寄りました。りっぱな温泉 の施設でした。 このコースは全体的に顕著なものがないものの,冬枯れの雰囲気の美しいコースでし た。 初めての人にとっては、ちょっと長いコースかなと思ったのですが、少し早めのスピード(コースタイムをだいぶ短縮している)にもかかわらず6人の間隔が途中全く開くことなく整然と歩いてきたことはちょっと驚きもありました。 ちょっと、ベテランになったりするとあっちへふらふらこっちへふらふらと間隔が開きがちになるものですが、初心忘するるべからずです。 もっとも初めての人たちは私より若い人たちでしたからぴったりついてくるのは当然ですね。 |