鉢ヶ森 | ![]() |
鉢ヶ森 1270.5m |
山行日 | 1997年12月29日(月) |
ルート | 登山口→岩屋大師堂→町境の峠→1219m峰→鉢ヶ森(往復) |
コースタイム | 0935 登山口 → 0955 岩屋大師堂 → 1025/1030 町境の峠 → 1040 1219mピーク → 1100/1125 鉢ヶ森山頂 → 1150/1155 町境の峠 → 1215/1220 岩屋大師堂 → 1235 登山口 |
天候 | 快晴 |
帰省の時に1日予定のない予備日をとっておいた。もちろん山に登ってみようということである。高知県東部は出身地でもありなじみのある土地であるが、その中でガイドブックの写真を見て雰囲気が良さそうだった鉢ヶ森に登ってみた。 天気の崩れが少し遅れ日中は晴とのこと、とても嬉しい。美良布から川沿いの狭い森の中の道を奥へと入って行くと再び山奥の集落が現れる。その河茶の集落をあとにすると道はジグザグに高度を上げ、ダートに変わったあたりで広場があり、岩屋大師堂入り口の看板があった。その脇に小さく鉢ヶ森登山口の標識もあり、美良布から車で約30分強の行程である。 下山はもときた道を辿ったが、やはり1219ピークから峠までのゆるやかな稜線は素晴らしく、また草原から別れる所では名残惜しく鉢ヶ森を眺めた。今日は素晴らしい天候の中で、素晴らしい山を楽しむことができた。四国の山は結構山頂を広々とした笹原が占める山が多いが、私はその風景がとても大好きで、また早い機会にそれを味わいに行きたいと思っている。 |
参考図書・地図 分県ガイド 高知県の山(1997年7月2刷) 25000図 奈呂 50000図 大栃 |
![]() 峠付近の草原からの鉢ヶ森 |
その他のコース 谷相林道〜松尾越〜鉢ヶ森 | |
交通機関 基本マイカー利用となりますが、公共交通機関をご利用の場合、美良布から徒歩またはタクシーとなります。 土佐山田駅よりJR四国バス大栃線、美良布下車 JR四国バスをご確認下さい。 |
鉢ヶ森【四国】 今回の帰省は1日何もする予定のない予備日をとってありました。もちろん山にで も登ってみようと思っていたからです。ただし、夕方5時の飛行機で東京に帰る予 定でしたので、そのスケジュールにあう様な山を選びました。空港から遠くなく、 そしてもちろんいい山です。 (ガイドブックの写真を見て良さそうと思ったのです) 【日 程】97年12月29日(月) 【目 的】鉢ヶ森 【天 候】快晴 【コース】0935 登山口 → 0955 岩屋大師堂 → 1025/1030 町境の峠 → 1040 1219mピーク → 1100/1125 鉢ヶ森山頂 → 1150/1155 町境の峠 → 1215/1220 岩屋大師堂 → 1235 登山口 【山 名】鉢ヶ森 1270m 【メンバー 】単独 【山 域】四国 【参考書】分県登山ガイド 高知県の山 1.登山口へ 今日天気が崩れる予定だっただが、少し遅れている様で日中は晴とのこと、嬉しい。8時頃高知市内を出て、山田の弁当屋で食糧を調達し、美良布から奥へと入って行く。林道をしばらく走ると、再び山奥の集落が現れる。軒数こそ少ないが生活はある。新築中の家もある。河茶の集落をあとにすると、道はジグザグに高度を上げ、ダートに変わったかと思うと広場があり、岩屋大師堂入り口の看板があった。その脇に小さく鉢ヶ森登山口の標識もある。美良布から約30分強の時間がかかる。 2.鉢ヶ森へ 岩屋大師までは道がよく整備されており、時折コンクリートを流して歩きやすくしてある。植林の中の暗く涼しい道が続く。ときおり大木の混じる道をあえぎつつ高度を上げていくと、やっと建物が見えてきた。大きな岩の下にお堂を作ってあり、参拝している人もいた。 この大きな岩の下で弘法大師が苦しむ村人の為に祈祷したとのこと、きれいに整備されており、地元の方はよくここを訪れる様だ。参拝している人に鉢ヶ森への道を訪ねると、「鉢ヶ森さんは、....」と返ってくる。地元の信仰の山を敬称をつけて呼ぶことに感動する。 さて、岩屋から再び植林の中を急登していくが、意外にも上方近くに明かりが見え、急登は一気に高度をかせぐものの実はあまり続かない。急登を終えれば緩やかな登りになり、自然林や笹も混じってきて心地よい道となる。時折右手に鉢ヶ森が見えてくる。樹林が繁って明るくはないが、だんだん自然林と笹が主体のいい道になり傾斜もますます緩やかになったところで、一気にカヤトの原に飛び出す。樹林帯から一気に大草原にでるこの感動は、例えば頂上湿原に飛び出す感動にも似ている。ここからは遮ることなく鉢ヶ森の全容が見え素晴らしい。ここからは少しで、町境の峠に出た。 峠から町境に沿って尾根を歩くこととなるが、峠から1219ピークまでの道は、緩やかな笹原の中をあるく展望のいい素晴らしい道である。左後ろには梶ヶ森が大きくどっしりとしている。左前方には国境の山々である。その中1219ピークはどこまでも穏やかであった。1219ピークを越えるとその向こう側の展望が開ける。山名は解らないものの、長い尾根を持つ頂上部が笹に覆われている山が正面に現れた。行ってみたい気がする。 鉢ヶ森の頂上までは、いくつかの小ピークを越えていく。北面は道に霜が降りていて、枯れ草や笹の葉が白く覆われているが、南面はポカポカと暖かい。頂上直下から樹林の下の笹の中に付けられた道を少し登ると石造りの祠のある山頂に着く。 山頂は狩り払ってはあるが、残念ながらあまり展望は無い。その中に祠が鎮座しているのだが、方向は松尾越の方を向いている。そちらの方がかつての参道だったらしいが、今はかなり薮が道を覆ってしまっている様だ。今では今回歩いた方から一般に登る様だが、たぶんいろんな意味で、この道の方が素晴らしいのでは無いかと思う。山頂の日だまりでゆっくりとくつろぎ、弁当を広げた。 3.下山 もときた道を辿る。やはり1219ピークから峠までのゆるやかな稜線は素晴らしい。下りは今度は正面に梶ヶ森を見ながらになる。とにかく幸せな気分になる道である。峠から少し下ったところのカヤトの原で最後の見納めと鉢ヶ森を眺める。どうもこの場所からが一番のようだ。下山に入っても時折鉢ヶ森を樹間から眺めながら下る。見えなくなると、急下降となりやがて岩屋に到着する。上から見ると屋根は銅板で葺いてあった。参拝をし、清水を引いてある。冷たい境内の水を頂いて下山した。下山後着替えたがシャツ1枚でも大丈夫なくらいの暖かさであった。 すばらしい天候の中で、素晴らしい山を楽しむことができました。四国の山は結構山頂を広々とした笹原が占める山が多くてとても好きな光景です。また今度は別の山で、笹原を味わいに行きたいと思います。 |