羽賀場山

774.5m

山域:日光前衛・鹿沼
2004.1.17


土曜日は雪の予報でどうしようかと考えましたが、低気圧は南の方を通っているので比較的北関東の方は雪が降るとしても遅い時間になりそう、ということで思い切って出かけました。いろいろと迷っていたので出発も遅く、行程の短い羽賀場山を選びました。

快速電車を新鹿沼駅で降りて、駅前の食堂で遅い朝食をとりながら、古峰原行きのバスを待ちました。どこからか帰宅するお年寄りがいくらか乗ったバスに乗って、乗り過ごさないようにと、移り変わる回りの風景に注意していました。やがて、送電線が2本渡っている大きな尾根が見えてきたので、そろそろかと思っていると、古関のバス停です。一応調べてきてはいましたが、念のため帰りのバスの時間を確認しておきます。帰りは2時間57分後。ほとんどコースタイム通りで帰ってこなくてはいけません。のんびりしているわけにもいかず、早速足早に出発していきました。
県道から長安寺の参道へと入り少し進むと、長安寺駐車場の看板のあるところに、鉄塔巡視路の黄色い道標がありました。ガイドブックに従ってここから登り始めます。しばらくは階段の急坂を登りますが、巡視路の階段はいつも歩きやすいと感じます。下に長安寺が見えたあとは、急斜面のつづら折りの道となり、植林地の中を尾根を目指してどんどん登っていきました。
尾根に出ると、緩やかな植林の中の登りとなります。さすがに鉄塔巡視路で歩きやすい、いい道です。快調にどんどん登って行くと下の鉄塔に着きました。鉄塔のあたりは開けていて、東側の展望がありました。このあたりの山々をあまり詳しく知らないので同定はできませんが、同じくらいの高さの山々が重なっています。きっとその中には、一昨年登った、かまど倉もあったことだと思います。
再び植林地の中の登りとなります。直線的に登って来た道は、519mピークの手前から、左側を巻いていくようになりました。これを巻き終わると、今度は尾根の右側を回り込んで登って行きます。このあたりから、植林の中にいくつかの踏み跡が並んで現れます。そして直登でも無くなりますが、明確なつづら折りでもなく、広がった尾根を、淡々と進んでいきました。
やがて上の鉄塔に出ると、今度は左側が開けていました。こちらにはきっと鳴蟲山や石裂山が見えていたと思います。広い範囲の地図を持ってこなかったので、とりあえず写真をとって、あとで同定です。少し巡視路のゴム階段を登ったあと、再び植林地の中に入りました。右下を細い仕事道が尾根を巻くように続いているようですが、ルートはあくまで尾根です。しばらく緩やかな道が続いたあと、急斜面の登りとなって、山頂への主稜線に合流しました。
主稜線は左が雑木林になっていて、明るくなりました。程なく、壁のように立ちはだかる急斜面があり、慎重に登ります。以後いくつか、岩混じりの小さな登りが続き、まだかまだか?という感じです。やがて小笹のある斜面を左から巻いて登るようになります。これを登り切ったところが山頂手前のピークで、北側が開けて遠くに高原山が見えていました。ここが今日で一番の展望地でした。
ここを過ぎれば、ひと登りで山頂です。一等三角点がある小さな広場となっていますが、周囲は木が高くあまり展望がよくありません。さらに先に高そうなピークが見えているのはお天気山でしょうか。ちょっと惹かれるものがありますが、さすがに今日は時間が無いので、少し休んだあと引き返すこととしました。
帰りは来た道を辿りましたが、麓まで降りてみると少し時間に余裕があったので、長安寺に立ち寄ってみました。さすがに冬なのでそれほど勢いがありませんが、それでも階段を埋め尽くすイワヒバは壮観で、一見の価値ありでした。

結局、懸念していた雪も降らず、薄日も射す高曇りで、展望も遠くまで開けた申し分の無い一日でした。ただ、非常に寒い一日であったということは確かです。まだまだ雪も積もっておらず、上の方でも時折舞った雪が数センチある程度で、ほとんど気になりませんでした。道も思った以上にわかりやすくしっかりしていて、探すと時間通り帰れないかも?と思ったのも杞憂でした。一等三角点の山なので、実は人気の山なのでしょうか。

本文中の写真(順に)

  • 下の鉄塔からの展望
  • イワヒバに覆われた長安寺の石段


  • 記録

    日 程

    2004年01月17日(土)

    天 候

    曇り

    コース

    1200 古関バス停 → 1205 長安寺登山口 → 1230 鉄塔その1 → 1255/1300 鉄塔その2 → 1310 主稜線 → 1325/35 羽賀場山 → 1350 下降点 → 1417 鉄塔その1 → 1435 長安寺登山口

    山頂手前のピークからの高原山


    参考図書・地図 その他のコース
    栃木の山120(随想舎)
    25000図 文挟
    50000図 鹿沼
    さらにお天気山(777m)を経て下山するコースがあるようですが、経験者向きとのこと。
    バス
    鹿沼市により、リーバスとして運行されています。ホームページの中の「くらし」の項目の中に時刻表があります。