鳴虫山

 鳴虫山 1103.5m 合峰 1084m 神ノ主山 842m
 独標 925m
 山域:前日光

記録
 山行日2004年4月30日(金)
 ルート東武日光駅→神ノ主山→鳴虫山→含満ヶ淵→神橋→東武日光駅
 コースタイム1120 東武日光駅 → 1135 登山口 → 1207/14 神主山 → 1307/41 鳴虫山 → 1358/1405 合峰 → 1429/35 独標 → 1500 発電所 → 1505 含満ヶ淵 → 1530 神橋 → 1550 東武日光駅
 天候晴れのち曇り

鳴虫山は、前日光の北端にあって、日光駅から登れる、まさに駅前登山ということのできる山です。春の晴れた日に山を歩いてみたくなり、出発時間が遅かったこともあって、アプローチのいい未踏の山ということで、鳴虫山と決め、電車に乗りました。

東武日光駅に着いたのは登山には少し遅い時間でしたが、まだ時間的には十分大丈夫です。駅前から少し神橋方面に歩き、左折して指導標のままに町並みを抜け、川を渡っていくと鳴虫山への案内があり、山への階段がありました。これを登れば早速登山道となりました。
登山道に入るとすぐに天王山神社を通過、植林の道へと入っていきます。このあたりは登りはじめでしかも急坂で汗をかきます。やがて道は尾根にのり、着実に高度を上げていきます。笹の出てきた尾根道を登り詰めると神ノ主山で、ここは展望が良く、日光連山が間近に眺められ、しばらく山座同定を楽しみました。
神ノ主山からは雑木林の中の道ですが、尾根道の登りは稜線の緩やかな道と思いきや、結構アップダウンがありました。そして今はツツジの季節。ミツバツツジでしょうか。紫色の彩が楽しませてくれました。幾つかのアップダウンのあと登りついた鳴虫山は、樹林の中の広い山頂ですが、北側が開かれ展望台となっていました。
山頂でしばらく休憩した後、北西に向きを変え下山していきます。急な下りののち、緩やかなアップダウンがありますが、このあたりにカタクリが咲いていました。可憐な花なので、いつ見ても楽しい花です。そして小さなピークで合峰の指導標があり石の祠がありました。
合峰からさらに急坂を下り、ピークを登り返すと独標の標識がある山頂に立ちます。少し休憩した後、さらに急坂を下っていきますが、このあたりもツツジが目を楽しませてくれました。そして傾斜が緩くなると発電所の施設に出て、登山道も終わりました。
この先、高速道路の下をくぐると名勝である含満ヶ淵で、立ち並ぶ地蔵と、大谷川の渓流を見ながらの散歩となりました。そして公園の中の八重桜を見ながら歩いていけば、バス停のある総合会館ですが、ここはそのまま日光街道の町並みを眺めながら東武日光駅へと歩きました。

今日は全体としてはすっきりと晴れず、また道中大きな展望は神ノ主山以外は少ないので、爽快という訳ではありませんでしたが、歩きたかったという目的に対して、しっかりと歩くことができました。そして、丁度いいツツジの季節で、さらにカタクリの花も見られましたし、最後は観光までできて大満足でした。そろそろ春も最後で、初夏の陽気へと変わり行くそんな山の一日でした。

本文中の写真

  • 神ノ主山からの女峰山の展望
  • 山中のツツジとカタクリ
  • 含満ヶ淵の化地蔵

  • 参考図書・地図
    アルペンガイド東京周辺ワンデイハイク(1993年7月改訂2刷)
    エアリアマップ 日光(1999年版)
    25000図 日光南部
    50000図 日光

    鳴虫山の広い山頂
    その他のコース
    他には特筆すべき一般道は無いようです。
    交通機関
    基本的に駅から歩く山ですので、バス利用はありませんが、帰路バスを利用することができ、本数も十分あります。
    下山口の最寄バス停は「総合会館前」となります。
    時刻などは、東武バスを参照下さい。