石裂山

 石裂山 879.5m 月山 890m 東剣ノ峰 西剣ノ峰
 山域:安蘇

記録
 山行日2022年5月5日(木)
 ルート加蘇山神社→分岐→千本桂→奥ノ宮→石裂山→月山→加蘇山神社
 コースタイム1000 加蘇山神社 → 1009 登山口(駐車場) → 1035/42 分岐休憩所 → 1045 千本桂 → 1006/15 中ノ宮 → 1130 奥ノ宮 → 1203 稜線 → 1213/19 東剣ノ峰 → 1228西剣ノ峰 → 1247/1300 石裂山 → 1323/31 月山 → 1429/35 分岐 → 1500 登山口 → 1510 加蘇山神社
 天候晴れ

海外勤務などがありまして、7年間山に登っていません。このまま登らないでいると、体力がどんどん低下する年齢にあっては、一生登らないという事になりかねないという危機感もあり、思い切って一つ登ってみることにしました。自分の体力の検証という目的もあり、また山を歩く感覚を取り戻すという目的もあり、そしてもう一つ7年前に買って一度も使っていないという軽登山靴を試すという目的もあります。服装やグッズは新旧取り混ぜてということですが、まずは必要最低限の装備で出発しました。行き先もいろいろと悩みました。じっくりと緩急なく登っていける峠道的なところがベストなのですが、手ごろなところが思いつかず、まずは随分昔に登った石裂山にします。28年ぶりのトライです。

まずは登山口を目指しますが、漫然とカーナビで運転していたため、間違えてもう一つの加蘇山神社である、賀蘇山神社の方に行ってしまいました。ここには尾鑿山(おざくさん)という名前もあります。ちょうど尾根を挟んだ反対側で、どうやが山頂に至る道もあるようですが、今日はそんなルートファインディングをする余裕もなく、素直に正しい登山口に回ります。到着した加蘇山神社には1日2本のバス停と広い駐車スペースがありますが、車は1台も止まっていません。きっと、上の駐車場にたくさん止まっているのだろうと思いつつ、しっかりと神社から登り、少しの車道歩きでウォーミングアップしようという事で、ここからのスタートとしました。数台の車が停まっている登山口までは舗装路を10分程度。途中で1台車に追い抜かれました。駐車場の前に登り口の鳥居がありました。鳥居をくぐって石段を登り、神社の裏手に回って山道に入ります。しかし、すぐに駐車場からの未舗装の車道に合流します。

そこからは荒れた車道を、沢にかけられた橋を右に左に渡りながら進んでいくと、やがて山道へと変わっていきます。このあたりは傾斜はきつくはないのですが、久しぶりの山歩きに息が切れます。そして、休憩所の東屋があって一息つきました。このすぐ先が周回コースの分岐にあたります。中ノ宮跡から奥ノ宮への登っていく道に入ると、千本桂があります。ここははっきりと思えていました。28年ぶりの千本桂との再会で懐かしい限りでした。岩の出た急傾斜も交えながら高度を上げていくと中ノ宮跡に着きました。親子連れが大きな動物を見て進みあぐねているようでした。見るとカモシカが道を塞いでいます。「大丈夫ですよ襲わないから」と言ったので、二人は遠巻きに近づいていきましたが、二人に向けて突進してかすめていきました。逃げ道をふさがれたと思ったのかな?二人は驚いたようで、悪いことをしました…。カモシカはしばらく留まっていて、じっとこちらを見ていました。何か思うところがあったのでしょうか…。

さて、奥ノ宮へは急登が続いていきます。そして、奥ノ宮に到着。梯子を上って岩の祠のところまで行きましたが、ここは行き止まりなのですね。しばらく眺めて引き返して登山道に戻ります。ここから稜線までは、鎖や梯子の急登が続きます。梯子は比較的新しいアルミ製のもので、よく整備されていました。しかし、連続していくので、久しぶりの山としてはかなり厳しい登りで、歩くのも休み休みになってしまいました。7年ぶりだとこういう筋力の必要な登りはつらいようです。やっと道が緩やかになると、間もなく稜線です。ここから、東剣ノ峰までは快適な尾根歩きで、僅かですが楽しい道でした。久しぶりにこの感じを思い出します。東剣ノ峰から鎖梯子で下って西剣ノ峰に登り返します。正面に石裂山の壁を見ながら再び下って登り返すと、やっと急傾斜も落ち着いてちょっと中に入った感じの、三角点のある石裂山山頂につきました。とりあえず誰もいず、日光連山の眺めを楽しみました。ここで涼しい風を感じながら食事休憩とします。

後続の方も何名か来られましたので、ひととき山頂の雰囲気を楽しみ、月山に向かいます。どうも、見たところ月山の方が高いようです。少し下って最後の登りをじっくり登ると、鳥居と石の祠のある山頂につきました。展望は特にない静かな山頂ですが、これからの下りに備えて少し休憩しました。さて、下りは昔から鬼門です。長い下りに足がどう耐えられるかです。前半は梯子や鎖のある急坂が続きました。ある程度下ると、道は緩やかになってきますが、やはり危惧した通りバランスの悪さを感じました。昔はもっとバランスが良かったと思いますが、どうしても足の置き場がうまくいかず、体がふらついてしまいます。年齢的なもので仕方がないのでしょうか。もう高い山の岩稜とかは無理かなと思いながら下っていきました。そして、往きに休んだ分岐の東屋まで来て休憩。最後に駐車場までを歩きます。このあたりの道は往路で思ったよりは緩やかでした。往きは久しぶりの登りで急に感じたのでしょう。そして、最後は車道を歩いて無事車に戻りました。何事も無事が一番です。

本文中の写真

  • 登山口の加蘇山神社
  • 千本桂
  • 石裂山山頂から眺める日光連山
  • 静かな月山山頂

  • 参考図書・地図
    東京付近の山(実業之日本社 1998年11月)
    栃木の山120(随想舎 1997年7月)

    西剣ノ峰から見る石裂山山頂部
    その他のコース
    賀蘇山神社からの道もあるようです。
    交通機関
    鹿沼駅・新鹿沼駅より石裂山行きのバスを利用します。
    朝と午後の二便で、ちょうど登山に適した時間帯になっています。
    鹿沼市より、参照下さい。