菰野富士

369m

山域:鈴鹿
2001.3.24


ちょっと疲れていたのか、久しぶりに正午を過ぎるまで寝てしまいました。しかし、今週は日曜日は天気が良くないということなので、今日のうちにどこかへと思い、菰野富士に行ってみることにしました。家を出たのは1時半を過ぎていました。

希望荘の入り口付近にも登り口があるということだったが、車の中から見ていたのでよくわからず、そのまま市之瀬橋を渡って登山口のある鳥居道園地の駐車場に着いた。どこに入り口があるのかなと看板の所まで行くと、あずま屋が見えたので納得。あずま屋の前に降りて東海自然歩道に入る。すぐにうぐいす橋を渡ると、沢の流れには花崗岩の川床が見えて美しい。折り返すように木の階段を登って行き、これを登りきると間もなく稜線に出て、大石公園方面に向かう東海自然歩道と別れ、菰野富士に向かう。
さてあとは楽しみな稜線の散歩である。両側はしばらくは植林が続くが、道は花崗岩の砂地で、鈴鹿の道の感触を思い出す。そういえば、しばらく鈴鹿の道とはご無沙汰していたなと思う。途中から路傍に標柱が並ぶが、これには「陸軍用地」とある。古い時代の物だが、どれもしっかりしている。やがて小さなピークにアンテナのある場所を過ぎると、常緑樹主体の二次林となる。どこかに春の証はないだろうかと思っていると、開き始めた椿の花があった。花が椿から桜やツツジへと変わっていくと、鈴鹿にもイワウチワやショウジョウバカマの咲き乱れる春が来るのだ。少しだけ高度を上げるとたくさん花を付けたアセビがでてきた。いよいよ山を歩いていて楽しい季節になったようだ。
広々とした山頂に出ると大きく伊勢平野の展望が開ける。御在所側にも展望があり、山頂はすっかりガスの中で見ることはできないが、正面には御在所山のゴツゴツした尾根が見え、また湯ノ山の温泉街の奧に武平峠が窓を開けている。爽快な山頂で、しばらくのご無沙汰もあり、なんとなく懐かしさを感じた。
下山は道標は無いが北に向かう踏み跡に入る。少し下ると西に向きを変え、そこそこ急な傾斜で下って行く。周囲は常緑樹の森にかこまれ、雰囲気のいい道である。テープも付いており迷うことは無いだろう。やがて小さな沢を2つ渡ると、比較的水平な笹の道に入る。そして程なくスカイラインに沿った小さな入り口に出た。場所は希望荘の入り口の広い交差点の最も手前の方で、特に道標などあるわけでも無く、なるほど車から漫然と探しただけでは解らないはずである。僅かの下りではあるが、自然の色濃い道であった。スカイラインに降りると駐車場まではすぐであった。

久しぶりに鈴鹿の山の端っこを歩きました。それでも鈴鹿の山の雰囲気が感じられて、これを思い出してしまうと、また思わずまた通い詰めてしまいそうになります。少なくとも、4月一杯は美しい花の季節になりますので、一度くらいはどこかへ行ってみたいと思いました。

本文中の写真

  • アセビの花



  • 記録

    日 程

    2001年03月24日(土)

    天 候

    曇り

    コース

    1450 駐車場 → 1453 稜線 → 1505/15 菰野富士 → 1525 車道 → 1530 駐車場

    明るい菰野富士山頂


    参考図書・地図 その他のコース
    鈴鹿の山ハイキング 西内正弘著
    25000図 御在所山
    50000図 御在所山
    東海自然歩道を辿って湯ノ山温泉から登ってくることができます。
    バス
    近鉄湯ノ山温泉駅から、湯ノ山温泉までバスは1時間に2〜3本あり。
    また名古屋からの高速バスもある。
    時刻表は三重交通を参照ください。