釈迦ヶ岳から根ノ平峠へは、朝明から周回できるので、日帰り縦走が楽しめるいいコースであるが、今回はniftyのFYAMAの小さなオフ会ということで、三角点峰の水晶岳を登った。朝明あたりは、手軽に主稜線に立てるところで、楽しいお散歩気分の8年ぶりの山頂であった。
朝明ヒュッテ駐車場に集合した時は、空は真っ暗でいかにも雨が降り始めそうな雰囲気だった。当初の計画は、ハト峰から金山を経てということだったが、その様な天気でもあり前半部をカットし水晶岳のみに行くことにした。
車を伊勢谷小屋に停めて山行スタート。根ノ平峠への道を分けて直進し、砂防学習ゾーンを通って狭い林道を少し進んだあと、河原に下る道を行く。沢を対岸に渡って本流と別れ、伏木谷に沿う道となるが、沢と山道はつかず離れずという感じである。少し行くと、あけぼの滝という美しい滝があった。
ここからは急な登りが続く。まずは滝の高さの分を急登したあと、山腹に付けられた道を岩角を足場にグングン高度を上げていく。かなり登ったなと思うあたりで、沢の源頭部のようなポッカリ開いた空間に出た。山の斜面が良く見えるので、晴れてると一服出来そうである。そこからは先は、底に細く水が流れている。木々のトンネルのような道をしばらく辿る。これを抜け出せば道も平坦になってすぐに中峠に出た。明るい峠で、真新しい標柱が立てられていた。
今日はゆっくりの行程なので、中峠でたっぷり休んだあと、水晶岳を目指す。少しの間、稜線の掘れた道を登ると、平坦な樹林の中を行くようになる。なんとなく山頂の一角にいるようだが、明確に方向が解らないまま行くと、少し下り気味になったところで、右に山頂への分岐の切り開きが現れる。これを戻るように少し辿ると、雨量観測施設のある山頂で、晴れていると展望がいい所だ。たしか8年前はここから銚子ヶ口が良く見えて、次にあそこに行こうと思っていたことを思い出した。結局はまだ行けていないのだが..。
このような天気で展望の無い山頂は残念だったが、ゆっくり休憩し会話に花が咲く。山頂を発って縦走路に戻り、ひと降りで根ノ平峠につき、ここでもゆっくり休憩した。どうも歩いている時間より休んでいるときの方が長いくらいだ。
伊勢谷の下りも久しぶりで、ゆったりした下りやすい峠道の記憶はそのまま。ただちょっと水量が多いところが違うだけである。堰堤が出てくると広い道に変わり、横切る流が水量が多いため、靴を濡らさないように跳びながらいく。最後まで楽しい道で、どんよりと曇ったままだったが、結局雨も降らず、久しぶりに朝明周辺の明るい谷が楽しめた一日だった。
水晶岳山頂
参考図書・地図 | その他のコース |
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エアリアマップ 御在所・鎌ヶ岳 アルペンガイド 鈴鹿・美濃 25000図 御在所山 50000図 御在所山 |
この山だけを目指すのであれば、このコースか、あるいはハト峰経由で少し行程を増やすかである。 縦走路途中のピークであるので、いろんな縦走プランや、愛知川を周遊するプランの途中に立ち寄るというという形が一般的かもしれない。 |