不老山

928m

山域:丹沢
2003.4.29


4月は親類に不幸があったり、土曜日が雨だったりして、しばらく山に行かない日が続きました。そうなってくると、自然に山への興味も薄れてきてなんとなく月末になってしまいましたが、このままでは一年の計が危機です。思い切って遠出をと出かけた月曜日は、途中で車輌故障で車をディーラーに置いて帰ってくるはめに..いよいよ今月はダメかなと思って明けた朝ですが、なんとか気分を向けて山に向かいました。

浅瀬のゲートの手前には沢山の駐車車両が並んでいました。出来るだけ近い所の少し空いた所に無理矢理車をはめ込みます。今日は汗ばむくらいの暖かくて良い天気で、廻りの山は新緑の緑に染まっていました。
ゲートを越えて車道を歩いて行きます。浅瀬橋を渡りしばらく行くと登山口の吊り橋に出ました。1人づつと書かれている、感動的な吊り橋で、ミシミシ音がして良く揺れました。渡りきった所は、左には行けないように木を渡してあり、不老山の道標は向かって右に向いて立っていました。
植林帯の中を、久しぶりの足慣らしのつもりでゆっくりと登って行きます。すぐに浅瀬への下りを示す道標がありましたが、不思議なことに今まで歩いてきた方向を指していなかったのが気になりました。
峠を目指す道らしく、歩きやすい傾斜でつづら折りに登って行きます。足元にはずっと、タチツボスミレが咲いています。やがて何度か折り返すと、右下に沢を見下ろす道となり、落葉樹の林に変わりました。沢音を聞きながらの道は新緑が綺麗でした。
沢が道の高さまで上がってくると、渡って植林地のトラバース道になります。一つ尾根を回り込むと、再び落葉樹の明るい道が続きますが、再び暗い植林地に入りました。そしてもう一つ尾根を回り込むと、崩壊地の修復跡を通り、一般車進入禁止の林道の通る世附峠に出ました。明るい峠で、ベンチなどもあり風の気持ちのいい場所でした。ここから山頂までは県境の尾根の登りになります。峠から一登りしたあと、少し平坦になり、少し登った場所には路傍に745.2mの三等三角点がありました。
しばらくは緩やかな登りでしたが、途中から多少急な登りになってきます。久しぶりの為か、妙に足腰に疲れを感じてきました。随分鈍ってしまったなと思いつつ足を動かしましたが、それほど長い登りではなく、やがて傾斜も落ちてきました。植林の林の向こうに、目指す山頂らしき高みが見えてきたなと思うと、しばらくして小さなピークに出ました。駿河小山からの県境尾根が上がって来ており、南峰との表示がありました。
山頂までは、あと少しです。このあたりは落葉樹が芽吹いで少しだけ茂ってきたといった感じで、瑞々しくとても新鮮でした。樹林の下には、タチツボスミレに混じって、ミヤマハコベが咲いていたり、まさに開花途中のマムシグサがあったりと僅か百メートルくらいの間でしたが、楽しめました。不老山の山頂自体は、展望もなくあまりメリハリのない場所で、先客もいたので多少山頂らしい南峰に引き返しました。
下山は元の道を一気に引き返しましたが、途中こけむした切り株の上に咲いた一輪のスミレが印象的でした。下の方では往きに不思議に思った浅瀬の道標通り行ってみましたが、道は荒れ気味で、結局同じように吊り橋の袂に出ました。往きには通れないように木を渡してある所でした。吊り橋は雑に歩いた為か、帰りの方がより揺れて、音がしたような気がしました。

帰りの電車の中で、カメラが無いことに気づきました。最後の記憶を辿ると、下山して車の屋根に載せたままだったようで、きっと途中で落としてしまったのでしょう。買い換えも考えていたので、本体自体は踏ん切りがついたようなものの、メモリーカードと今日撮った写真がとても残念でした。




記録

日 程

2003年4月29日(火)

天 候

晴れ

コース

1225 浅瀬ゲート → 1230 浅瀬橋 → 1235 吊橋 → 1325/40 世附峠 → 1403 不老山南峰 → 1407 不老山 → 1419/40 不老山南峰 → 1457 世附峠 → 1533 吊橋 → 1545 浅瀬ゲート
参考図書・地図 その他のコース
アルペンガイド 丹沢
昭文社エアリアマップ 丹沢
25000図 山北 駿河小山
50000図 秦野 山中湖
駿河小山駅から、県境尾根を経て不老山
駿河小山・金時公園から不老山
山市場から番ヶ平を経て不老山
バス
富士急湘南バス
新松田駅より西丹沢自然教室行き、浅瀬入口下車(番ヶ平コースは山市場下車)