大山(丹沢)

 

 大山 1252m 西沢ノ頭 1094m ミズヒノ頭 1050m
 山域:丹沢

記録
 山行日1995年10月21日(土)
 ルートヤビツ峠→大山→北尾根→県道→ヤビツ峠
 コースタイム1310ヤビツ峠→1410/1435大山→1500西沢ノ頭→1515ミズヒノ頭→1535/1545鉄塔→1620県道に下山→1710ヤビツ峠
 天候快晴

快晴の土曜日、初めての丹沢に向かいました。ただ出発が遅かったのと、途中で工事渋滞があったため、ヤビツ峠到着が午後1時となり、当初計画していた、ヤビツ峠〜塔の岳縦走はあきらめ、大山に登りました。大山往復だけでは物足りないので、北尾根を降り、ヤビツ峠に戻ってきました。

1.登山口まで(千葉〜ヤビツ峠)
出発は8時半。この時刻自体も遅いが、箱崎の渋滞・東名厚木付近の工事渋滞があり、ヤビツ峠着は13時になってしまった。山に行くには早立ちが肝要である。反省。(何回も反省しているが一向に改善されない(^^;

2.大山へ
塔の岳に登ると、頂上で夕方になってしまうし、明日は明日で予定もあり、泊まる訳にもいかないので、大山に向かうことに決めた。大山に向かうとすぐに階段。結構急なのがしばらく続いたので、修行している気分になる。やがてそれも終わり、急になったり緩やかになったりの広い道。時間が時間だけに次々と人が上から降りてくる。登っている人に追いついたり、追い抜かれたりはない。上から次々と降りてくる人たちの「こんにちは」の嵐にだんだんうんざりしてくる。鸚鵡でも肩にとまらせておくと、いいかもしれないと妻はいうが、今日ばかりは同感。
下社への分岐の少し手前に西側の展望が開ける。快晴の青空のもと、丹沢の主稜線がすばらしい。かなり頑張って登ったが、コースタイム通りの1時間。少しは短縮したかと思っていたが、そんなものかなあ。
山頂は人でごったがえしている。ポカポカした日を期待して持ってきたフローズンビールの1本目。気温が低いためシャーベット状だった。なんとか呑む。さすがに秋風の冷たさを感じる。 

3.北尾根縦走
以前、niftyのFYAMAで、横浜のOSKさんのレポートを読んでいたので、安心して点線の道に突入する。入口は便所の裏にまわり、アンテナのある広場の奥の笹の中にあった。最初は潜るように笹にはいるが、道自体は良く踏まれており一安心。すぐに、気持ちのいい自然林の尾根道になる。赤テープもしっかりとあり、問題はない。新しそうな足跡があるので今日は誰か歩いたのかなと思いつつすばらしい林の中の道を辿る。途中、ヤセ尾根を辿り、わずかな急登をこえると、西沢ノ頭に立つ。特に展望があるわけではない静かなピークであった。
ミズヒノ頭の頂上部分は広く若干わかりにくい感じはあるが、テープと踏み跡をたどって通過。何より、ミズヒノ頭の手前で目指す鉄塔がはっきり見えたのも心強い。鉄塔へ向かう途中はススキを分けて歩くが、ここからは、今まで歩いてきた大山〜西沢ノ頭〜ミズヒノ頭の尾根が一望のもとに見渡せる。ずいぶん歩いたものだと感動もひとしおである。鉄塔付近で休憩。2本目のフローズンビールはまだシャーベット状だった。

4.下山
鉄塔の先の分岐から「県道→」の標識(北尾根に入って初めてみた標識)に従って下山。左側は暗い人工林・右側は美しい自然である。20m先を鹿が横切って行く。丹沢は鹿が多いと聞いてはいるが、いきなり出てくると楽しい(但し、一瞬犬かと思った(^^;)やがて、植林地の中を歩くようになり、再び尾根が登りになる手前からミズヒ沢側に道が続いている。この鞍部で林業作業を結構やっているらしく、バラバラにされた木と、オガクズが山になっている。沢の上方の道(本来は、林業作業と鉄塔巡視用の道だと思う)を辿るとやがて県道に降り立った。

5.ヤビツ峠へ
県道をヤビツ峠に向けて歩く。峠に向かうのだから当然登りである。門戸口から、尾根を直登する道にはいる。裸の土の道で、湿った時には、絶対通りたくない道である。(エリアマップには赤線がない)登り詰めて再び県道に合流するとそこには鹿が2匹。車の多い県道沿いにも出没するとは、よほど慣れているのだろうか。
ヤビツ峠に着く頃には、日は落ちており、気温は急激に下がってきた。車で、途中菜の花台の展望台に立ち寄り、わずかに残った赤い空に浮かび上がる雲一つない富士山のシルエットと、眼下の夜景をしばらくしみじみと眺めていた。

遅まきながら、丹沢の初登場した訳ですが、大山の北尾根は静かな自然の森の残るすばらしいコースだと思いました。ただ、若干時間を気にしながら歩いたので、少々早足になってしまいました。
  大山への登りは、意外と登りがいがありました。今度は主稜線へ行ってみたいと思ってます。
北尾根歩きのポイントとなる地点を3つほど....

1.西沢の頭の手前は、左に少し曲がりながら歩く方が主稜線で、ヤセ尾根の後、急登していきます。直進して枝尾根に入らないように。
2.ミズヒノ頭は広いので踏み跡を失わないよう。目指す方向(鉄塔の方向)が解っていれば問題ありません。
3.県道に向け下山していく尾根から下降していくポイントは尾根が再び登りになる地点の直前のいろいろ作業した跡のある地点です。オガクズの中に踏み込まずとも作業場の少し先にちゃんとした道があります。
赤テープ・踏み跡・尾根を辿って普通に歩いていれば迷うことはないと思いますが参考まで

注:この記録は1995年に書いた物をそのまま掲載しています。


参考図書・地図
エアリアマップ 丹沢(1995年版)
アルペンガイド東京周辺ワンデイハイク(1993年7月改訂2刷)
25000図 大山
50000図 秦野
 
その他のコース
・大山ケーブル下社駅から
・南尾根(善浪峠から長大な尾根を辿る)
・日向薬師から
・広沢寺、不動尻から
・大山三峰山からの縦走
など、いろいろなコースがとれます。
交通機関
秦野駅より「ヤビツ峠」行き終点下車
時刻等は神奈川中央交通をご参照ください。
「ヤビツ峠」行きは本数が少なく、適当な時間に無い場合は「蓑毛」より歩くこととなります。