シダンゴ山

 シダンゴ山 757.9m 宮地山 512m
 山域:丹沢

記録
 山行日1999年2月27日(土)
 ルート寄→シダンゴ山→宮地山→寄
 コースタイム1320寄 →1410/1420 シダンゴ山 → 1505/1515 宮地山 → 1540 寄
 天候曇り

最近は初級の沢歩きに時々出かけていた丹沢であるが、今回はずいぶん久しぶりに前衛を歩いてみた。実業之日本社から新しく出たガイドブックの一つの「東京付近の山」は、いろんな山が載っていて見ていると楽しいのだが、名前だけで気になっていたシダンゴ山が載っていたので、高松山と繋げて歩く計画を立てた。しかし、早朝天候が思わしくなく、ゆっくり出かけたのでシダンゴ山だけを歩くこととなった。

家でゆっくりしているうちに10時になってしまいあわてて駅に向かう。新松田から時間を惜しんでタクシーに乗り、歩く距離も短いのでもったいないと思いながらも誘惑に勝てず、行ける所までと寄から車道を少し上まで上がってもらった。
しばらく茶畑の間を登る舗装路はかなりの急登で結構汗をかく。10分ほどで猪よけの柵の扉があり、閂を開けて中に入った。山への扉という感じだ。そこからは植林の中のゆるやかな広い山道の登りになり、ぶらぶらと散歩気分で登っていった。北の方にぐるりと巻いてから尾根を登っていくようになり、ジグザグの広い道を高度をゆっくり上げていく。やがて背景にゴルフ場を見つつ黒い土の道をほぼ直線的に急登するようになるとしばらくして開けた頂上が見えてきた。たどりついた頂上は、シダンゴ山に植林する会の人の名札をつけた馬酔木の若木がびっしり植えられていた。山頂からは、檜岳や雨山が衝立のように迫り、鍋割山も大きい。また、シダンゴ(震旦郷)山の由来を書いた石碑もあり興味深く読んだ。風がかなり強く、ゆっくり休める雰囲気では無いので、宮地山の方に下っていく。一旦鞍部まで大きく下ってから、秦野峠への縦走路と別れてトラバース気味に山腹を回り込んで行った。

宮地山方面に向けて歩くとシダンゴ山が木々の間から見えてくる。ボールを逆さにしたような丸い山頂である。送電線の鉄塔を過ぎると鞍部から道は、588mへの稜線通しの登りになる。樹林に囲まれた588mを過ぎて下った鞍部は寄の分岐があり、有刺鉄線を回り込むと、崩壊したあずまやのある宮地山の山頂である。ただ一番高いところは、植林地を囲ってある有刺鉄線の中のような気がする。
下山は寄と田代向と2つの道があるが、田代向へは車道が多そうなことから寄へ下る。この道は落葉樹の中の雰囲気のいい道で、ほとんど植林地の多かった今日の中では最もいい雰囲気の道であった。明るい落ち葉の道を下ると、登った時と同じ猪よけの柵が現れた。再び閂をあけて外に出る。これらの扉は、山の出入口であり、なんだか山と人里の結界のようでもあり面白い。そして扉をあけると、雑木林から突然に梅の咲く整然とした茶畑に出る落差も楽しかった。


参考図書・地図
東京付近の山(実業之日本社 1998年11月初版)
エアリアマップ 丹沢(1995年版)
25000図 秦野 山北
50000図 秦野

シダンゴ山を振り返る
その他のコース
田代向バス停〜宮地山
秦野峠〜シダンゴ山
交通機関
新松田駅から寄
詳細時刻については、以下のホームページを参照願います。
 富士急湘南バス


Nifty FYAMA 投稿文

シダンゴ山

みなさんこんにちは。久しぶりに丹沢(といっても前衛ですが)に行ったので報告します。丹沢は時々初級の沢に出かけてはいたのですが、歩くために出かけたのは97年4月以来になります。でも今回は前衛ですが....(^^;;
実は高松山まで縦走しようかなと思っていたのですが、雨のち晴の天気予報だったので、天気を待ってゆっくり出かけたのでシダンゴ山だけになってしまいました。

【日 程】99年2月27日(土)
【目 的】お散歩による気分転換
【天 候】曇り
【コース】1320寄 →1410/1420 シダンゴ山 → 1505/1515 宮地山 → 1540 寄
【山 名】シダンゴ山 758.1 m 宮地山
【メンバー 】単独
【山 域】丹沢
【参考書】昭文社エリアマップ 丹沢   実業之日本社 東京付近の山

1.登山口まで

最近、実業之日本社から出たガイドブックの一つの東京付近の山は、以前ヤマケイからでていた東京周辺の山と同様いろんな山が載っていて、見ているだけでも楽しいのだが、かなり以前この会議室でも話題になったことがあるシダンゴ山や載っていたので、高松山と繋げて歩く計画を立てた。しかし、朝は雨が降っていたので、天気待ちをしつつシダンゴ山だけ登って来ることにした。
ということで、思わずファイナルファンタジー8をやりながら雨がやむのを待っていたらもう10時になってしまったので、あわてて服を着て電車に乗る。東海道線〜御殿場線と乗り継いで松田に向かう途中、国府津で駅弁の鯵の押し寿司を買った。御殿場線が結構混んでると思ったら、曽我の梅林目当てで、みんな下曽我で降りてしまった。松田のJR側で降りたが、バスが無いので新松田からタクシーに乗る。歩く距離も短いのでもったいないと思ったが、やはり誘惑に勝てず、行ける所までと寄から車道を少し上まで上がってもらい畑の中で車の回し場があるところまで行って3460円であった。

2.シダンゴ山〜宮地山

しばらくの間茶畑の間を登る舗装路はかなりの急騰で結構汗をかく。10分ほど登ったところで猪よけの柵の扉があり、閂を開けて中に入る。山への扉なのである。そこからは植林の中のゆるやかな広い道の登りになり、ぶらぶらと散歩気分で登っていった。北の方にぐるりと巻いてから尾根を登っていくようになり、ジグザグの広い道を高度をゆっくり上げていく。散歩気分であるが、高度が上がってくると風が冷たくなり心地よい....なんて、750mの冬の低山で感じることは不思議な気分である。
やがて背景にゴルフ場を見つつ黒い土の道をほぼ直線的に急登するようになるとしばらくして開けた頂上が見えてくるようになる。たどりついた頂上はシダンゴ山に植林する会だかなんだかの、一本一本に植えた人の名札をつけた馬酔木の若木がびっしり植えられていた。山頂からは、檜岳や雨山が衝立のように迫り、鍋割山が大きい。その奥に見えるのは蛭ヶ岳だと思うが、どうなんだろう。シダンゴ山の山の由来も書いてあり興味深く読んだ。
山頂は春の風がかなり強く、ゆっくり休め無かったので、反対側に下っていく。宮地山へは一旦鞍部まで大きく下る。途中左に折れる道もあるが、それは山頂に戻ってしまう。ここで、秦野峠にいってから高松山へ縦走しても、日没に間に合うのではないかという悪魔の囁きが聞こえてきたが、高松山から今度縦走してこようと思い直して宮地山に向かった。ちなみに、この鞍部は地図に無い車道が縦断していた。
鞍部から宮地山方面に向けて歩くとシダンゴ山が木々の間から見えてくる。ボールを逆さにしたような丸い山頂である。送電線を過ぎると鞍部から道は登りになる。588mへの稜線通しの登りであるが、この道は私のエアリアマップには載っていない。ちなみにこの送電線の下へもナノダ沢側から車道が上がってきていた。樹林に囲まれた588mを過ぎて下った鞍部は寄の分岐があり、有刺鉄線を回り込んで宮地山の山頂である。ただ一番高いところは、植林した後を囲ってある有刺鉄線の中のような気がする。宮地山山頂には、崩壊したあずまやがあった。ここで国府津の駅弁を食べる。
下山は寄と田代向と2つの道があるが、バスは始発から乗った方が、待つのが楽なことや、田代向へは車道が多そうなことから寄へ下る。この道は落葉樹の中の雰囲気のいい道で、ほとんど植林地の多かった今日の中では最もいい道であった。明るい落ち葉の道を下ると、登った時と同じ猪よけの柵が現れた。再び閂をあけて外に出る。これらの扉は、山の出入口であり、なんだか山と人里の結界のようでもあり面白い。扉をあけると、雑木林から突然に梅の咲く整然とした茶畑に出る落差も面白い。
寄からのバスは40分後、一眠りして着いた新松田からすぐに御殿場線があり、国府津で1分接続で快速アクティー、品川で総武快速に乗換えて、結構スムーズであった。



シダンゴ山はコースとしてはまずまずでした。ふらりとお散歩と思っていけばいいかもしれません。途中会ったのは、登りですれ違った2人だけでした。天気や時刻の問題もあるかとは思いますが、静かな山です。寄からバスに乗ったのも私一人で、完全にオフシーズンの寄でした。