愛宕山・難台山・吾国山

 愛宕山 293m 難台山552.8m 吾国山 518.2m
 山域:筑波

記録
 山行日1999年3月20日(土)
 ルート岩間駅→愛宕山→団子石→難台山→吾国山→椿→福原駅
 コースタイム1035岩間駅 → 1115/1120 愛宕山 → 1135 乗越峠 → 1220 団子石峠 → 1315/1325 難台山 → 1405 道祖神峠 → 1415 洗心館 → 1440/1445 吾国山 → 1520 椿集落 → 1550 福原駅
 天候雨 (霰・霙・雪など)

しばらく体を動かしていなかったので、雨にもかかわらず無性に歩いてみたいと思い傘をさして歩けそうなコースをと思って難台山にでかけた。道が広く雨でも歩きやすいが、なかなか歩きがいのあるコースだった。

常磐線に乗って岩間までは都心を通らずに行けるのが嬉しい。少し強くなってきた雨に物好きなものだと自ら苦笑しつつ、駅から町に足を踏み出した。愛宕神社参道の大きな看板にそって左に進み、あとは車道をゆっくり登っていく。正面の愛宕山はさすがに標高が低いので全貌がうかがえるが、他の山々は雲の中だ。車道から離れて遊歩道的に延びている山の中の階段の道を通り、植林地を抜けると再び合流する。そのあとも園地の道などを極力選んで進んでいった。完成間もない遊歩道もあり、また精力的に工事を進めているところであった。終点が遥かかなたに見える、愛宕神社の長い石段を一区切りごと息をつき、頑張って登っていく。どうやら310段前後で神社の境内に達した。参拝して、裏にまわり一段高い奥の祠にも参拝したあと車道を戻り、下の駐車場を抜けて、乗越峠に向かった

乗越峠から山道に入った。道にはオオバコやタンポポの小さな芽がたくさん出ていて春を感じさせる。すすきが原から急登となって櫓の様な展望台のある園地に着く。以降いくつかピークを登り返していくが、土の斜面だけに雨に濡れて滑りやすく、下りは気を使う。団子石峠で、逆方向からのハイカーとすれ違った。標高の高い難台山の方では雪が舞っていたらしい。福原発の電車の時間なども教えていただいた。
車道の横切る団子石峠から少し登ると道の脇に峠の由来となった団子石が座っていた。最初に登り着いたピークには四等三角点の標石があり、このあたりで雨は霰に変わった。ここから道は急な登降を繰り返していき、なかなか歩きがいのあるところである。再び登り着いたピークでは獅子岩が現れる。上から見る形になるので大きさはわかりにくいが、まずまずの岩である。次の屏風岩は大きな岩が割れてできた岩の衝立であり、下に落ちているのが片割れではないかと思った。ようやく登降も大詰めになり、少し道に岩が多くなったあとゆるやかに上下して広い頂上に出た。祠と方位盤と三角点がある。ただ、この木の繁り方では葉がでている季節になると、展望はあまりないだろう。もちろん今日は展望は無い。
霰はとうに霙に変わっており、それも限りなく雪に近くなってきている。早々に頂上を立ち去り、道祖神峠に向かう。すずらん自生地への道を分けると2つの急降下が待っていた。いずれも広い泥道の下降で足をどう置いても止まらず、尻で泥の道を1メートル以上滑ってしまった。帰りの電車のことが頭をよぎった。その後緊張感が解けて何度も体が宙に舞った。雨の日の泥の急斜面は斯様に難しい。

道祖神峠で車道を横切り、洗心館を通って吾国山への道に入る。山頂まではこれまでと違って一本の登りで、ゆっくり登っていくとやがて祠のある山頂に到着した。立派な祠で軒があり雪を避けられるのが嬉しい。雪は激しくなってきて、枯れ草の残る上はうっすらと白くなってしまっていた。
吾国山頂からは福原駅への道を下山する。下るにしたがって、丁目石がカウントダウンしていく。また、カタクリの群生地らしいので注意して見ていると、一株葉の間から真っ直ぐ首を持ち上げている膨らんだ蕾を見付けた。冷たい雪の中でここでも春を告げている。麓まで下って。林から抜け出ると広々とした田園地帯に出て、背後の里山とまだ続く丁目石の道の、のどかな風景の中を福原駅への道を急いだ。丁目石は集落の鳥居で終わり、その鳥居には「我国山」と刻まれていた。


参考図書・地図
分県登山ガイド茨城県の山(1993年5月初版)
25000図 岩間 加波山 羽黒
50000図 石岡 真壁 真岡

雨の難台山頂
その他のコース
里山で沢山の車道、林道、山道が交錯し、いろいろな登りかたがありそうです。瓦谷〜団子石峠、長沢〜道祖神峠、など多数考えられますが、時間が許せば縦走が良いと思います。
交通機関
このコースではバス利用はありません。
途中の瓦谷から登る場合
羽鳥駅→板敷山前行き瓦谷下車
詳細時刻については、以下のホームページを参照願います。
 関鉄グリーンバス


Nifty FYAMA 投稿文

愛宕山・難台山・吾国山

みなさんこんにちは。また、しばらく体を動かしていなかったので、少しじっくり歩いてみたいと思って雨にもかかわらずでかけました。雨でも楽に歩けそうなコースをと思って難台山にでかけましたが、道が広く終始傘をさして行けるというところはいいにしても、なかなか歩きがいのあるコースでした。

【日 程】99年3月20日(土)
【目 的】とにかく歩く
【天 候】雨(その他、霰・霙・雪などいろいろ)
【コース】1035岩間駅 → 1115/1120 愛宕山 → 1135 乗越峠 → 1220 団子石峠
     → 1315/1325 難台山 → 1405 道祖神峠 → 1415 洗心館 →
     1440/1445 吾国山 → 1520 椿集落 → 1550 福原駅
【山 名】愛宕山 257.8m 難台山 553.0m 吾国山 518.2m
【メンバー 】単独
【山 域】筑波
【参考書】茨城県の山

1.愛宕山

以前に新ハイキング誌でみかけたり、昨春のシモンさんのレポートにあったりして、歩きたい行程のひとつだったが、道も整備されていそうなので、雨でもそれほど問題なく歩けると考えて、急いで準備をして電車に乗った。
柏から常磐線に乗って岩間までは約1時間、都心を通らずに行けるのが嬉しい。雨は少し強くなってきており、物好きに苦笑しつつ駅前から町に足を踏み出した。途中で食料を仕入れ、愛宕神社参道の大きな看板にそって左に進む。あとは車道をゆっくり登っていく。正面の愛宕山はさすがに標高が低いので全貌がうかがえるが、他の山々は雲の中である。結婚式場を過ぎてしばらく行くと右に遊歩道的な階段の道が山の中に延びていたのでそちらに向かう。植林地を抜けてやがて車道に合流するが、そのあとも園地のなかの道などを選んで進んでいった。まだ完成間もない遊歩道もあり、今期の予算で花見シーズン前までに精力的に工事を進めているのかもしれない。
園地から再び車道にもどると、やがて右手に愛宕神社の長い階段が見えてきた。頂上は遥か彼方に思え、ここがどうやら愛宕山の核心である。一区切りごと息をつき、頑張って石段を登る。どうやら、310段前後であった。神社に参拝して、裏にまわり一段高い奥の祠も参拝したあとその裏の斜面をおりたら車道に削られた崖で行き止まってしまった。コンクリートの上を少しくだってなんとか車道に降り立った。その下の駐車場を抜けて、ログハウス群の下を通っていく。このあたりは、山のいろんな場所に遊歩道や園地がつくられて、かなり整備されていた。

2.難台山

乗越峠の先から山道に入った。相変わらず雨は降り続いているが、道幅が広く傘をさして歩くのはまったく支障がない。道にはオオバコやタンポポの小さな芽がたくさん出ていて春を感じさせる。しばらくは林道が併走し、すすきが原から急登となって、櫓の様な展望台のある園地に着く。ここは芝生も植えられ、ベンチもある。この前後はいくつかピークを登り返していくが、土の斜面だけに雨に濡れて大変滑りやすく、下りはかなり注意して降りる。
やがて団子石峠に着くと、反対からのハイカーとすれ違った。標高の高い難台山の方では雪が舞っていたらしい。電車の時間などを教えていただいた。車道の横切る団子石峠から少し登ると団子石がある。なんで団子石なのかはよく解らなかったが、だんご3兄弟がはやっているだけにタイムリーなコースである。ここからも急登急下降を繰り返す。最初に登り着いたピークには、四等三角点の標石があり、ここらで霰に変わった。先ほど聞いた話の通りであった。登り返しのあと獅子岩が現れる。上に立つ形になるので大きさはわかりにくいが、まずまずの岩である。その後現れる屏風岩は大きな岩が割れてできた岩の衝立であるが、下に落ちているのが片割れではないかと思う。
さて何度登り返しても着かない、無理難題を言われているような難台山もようやく大詰めになってきた。少し道に岩が多くなってきて、ゆるやかに上下していくと、広い頂上に出る。祠と方位盤と三角点がある。三角点は四方が削れてしまって、それらしくない。方位盤はあるが、この木の繁り方では葉がでている季節になると、展望はあまりないだろう。もちろん今日は展望は無い。
霰はとうに、霙に変わっており、それも限りなく雪に近くなってきている。少し休んでみるが寒いのと、傘なので物の出し入れが不便でもあり、早々に立ち去った。下りも急下降である。その途中で今日2人目の登山者とすれ違った。すずらん自生地への道を分けると2つの急降下が待っていた。いずれも広い泥道の下降でとても歩きにくい。いわば泥のスキーゲレンデである。最初の下降は、足をどう置いても止まらないので、植林地へ一瞬逃げたがやがて、道に戻った所で転んでしまい、尻で泥のグリセードを1メートル以上やる羽目になってしまった。帰りの電車のことが頭をよぎった。2回目の急下降は、最初は足の裏で泥道をすべりながらなんとか頑張ったが、やがて転んでしまい、一度転ぶと緊張感が解けて、その後何度も体が宙に舞った。雨の日の泥の急斜面は斯様に難しい....(;_;)
さて、ボロボロになって道祖神峠でダンプの通る車道を横切り、洗心館に向かう。「狭き門より入れ。その道は細く険しくとも、そこに真理が開かれる」と看板のある狭き門をくぐって、洗心館を横切り吾国山への道に入る。山頂まではこれまでと違って一本の登りで、ゆっくり登っていくと祠のある山頂に到着する。この祠は立派で軒下があり雨を避けられるのが嬉しい。
雪は激しくなってきて、枯れ草の残る上はうっすらと白くなってしまっていた。吾国山頂からは福原駅への道を下山する。山頂から下るにしたがって、丁目石がカウントダウンしていく。このあたりはカタクリの群生地らしいので、注意しながら見ていると、一株葉の間から真っ直ぐ首を持ち上げている膨らんだ蕾を見付けた。冷たい雪の中でここでも春を告げている。今度は下りやすい道を麓まで下る。途中で一回車道が横切る。林から抜け出ると広々とした田園地帯に出て、背景の里山とののどかな組み合わせ、そしてまだ続く丁目石ののどかな風景の中を福原駅への道を急ぐ。丁目石は集落の鳥居で終わり、その鳥居には「我国山」と刻まれていた。



途中で教えてもらった15時58分の水戸線の電車にぎりぎり間に合い、椅子に新聞紙を敷いて、小さくなって座って帰りました。このコースはかなりアップダウンも多く、お手軽ですが歩きがいもあります。でも途中にエスケープなどたくさんありますし、中には面白そうな道もありますのでいろいろ楽しめそうなコースだと思いました。あと、ずっと傘で歩いたので左腕が疲れました。これは普段あまり使わない筋肉だったかもしれません。