扇山

 扇山 1,138m
 山域:中央沿線

記録
 山行日1997年06月01日(日)
 ルート梨の木平→扇山→君恋温泉
 コースタイム1215 登山口(大月カントリークラブ前)→1315/1320 大久保のコル→1330/1405 扇山→1425分岐→1450君恋温泉
 天候晴れ

朝起きると素晴らしい天気だった。梅雨時にはこういう時に山に向かわないと、今度いつ晴れるかわからないと思い、時間も遅いので急いでガイドブックを持って家を飛び出し、車中で扇山を選んだ。

扇山は、三頭山と大菩薩連嶺を繋ぐ尾根から南に派生する尾根の南端にあり山域としては、どちらに含まれるかそれともどちらでもないのかよく解らない。ただ、その姿を中央道から見る時はスクっと立つ高い山である。12時にはなんとか鳥沢に着き、大月カントリークラブ前の5台ほど止められるスペースに駐車して山道に入った。
さすがに人気コースで道が良い。幅50〜100センチの土の道で、そこそこの傾斜でジグザグに確実に杉の植林地の中を高度を上げていく。すでに低山はすっかり夏の雰囲気だ。30分くらい歩いて沢の音が聴こえるようになると、やがて水場に到着。かなり暑かったので、手の凍るような水を汲んで飲むのに幸せを感じる。水場からしばらく登ると水呑杉があり、杉の大木の根元から水がしみ出ているとのことだが、なんとなく湿っている程度であった。やがて植林から雑木林に変わる。かなり歩いたと自分では思っているのだが、ジグザグを切り返す度に上を見上げても一向に稜線の明かりが見えてこない。さすがに標高差530mであるので、そう安易には登らせてくれない。それでも気持ちだけ風が涼しくなり、またヤマツツジの朱色の花がチラホラ見えはじめて、やがて稜線についた。
コルで休んでいると、百蔵山からおじさんが疲れた〜といいながら歩いてきた。私も時間に余裕があれば百蔵山の方に行きたいところだが、今日は無理である。コルから扇山はすぐそこなので、緩やかな道をのんびり歩いて行った。2本ほど満開のヤマツツジの大きな木があったので、しばらく眺めていた。頂上はたくさんの人で賑わっていた。午後なので展望はもやがかかってほとんど無いが、広く気持ちの良い明るい山頂でしばらく横になってのんびり過ごした。
山頂からは、四方津の方向へ降りる。滑りやすい道だが、歩きやすい。三境の分岐から、君恋温泉に降りようと考えていたが、踏み跡が細いので犬目に降りる分岐まで、行くことにした。三境の分岐にはアヤメが2輪咲いていた。
犬目に下る分岐から降りて行き、かなり下ったころ分岐を右にとり大滝不動の前を通って君恋温泉の標識に導かれて進んでいく。途中で、5メートルくらいの垂直の壁を細い流れが落ちている滝の下を通る。なかなか涼しげだ。君恋温泉に着き、ゆっくり汗を流した。温泉からあがると、手作りのぼたもちを頂いた。そして冷たい缶ビールを一杯ひっかけて、正面に随分と高い扇山の姿を見ながら、ちょうど発走時刻となった日本ダービーの実況を聞きながら車までゆっくりと戻って行った。


参考図書・地図
ヤマケイ・アルペンガイド 東京周辺ワンデイハイク(山と渓谷社1993年7月第2刷)
25000図 上野原
50000図 上野原

三境分岐に咲くアヤメ
その他のコース
・南面から、山谷、犬目、安達野の各バス停より道があります。
・浅川〜浅川峠〜扇山
・西に百蔵山と接続します
交通機関
四方津駅〜犬目行き
鳥沢駅〜山谷〜梨の木平行き
のバスが利用できます。
詳細時刻については、以下のホームページを参照願います。
 富士急山梨バス


Nifty FYAMA 投稿文

扇山【中央沿線】お手軽コースです

朝起きるといい天気でした。この時期はこういう時に山に向かわないと、今度いつ 晴れるか解りません。今日はダービーデーなのですが、こんなこともあろうかと、 すでに馬券は頼んであったので心置きなく出かけられます。でも時間がすでに9時 30分なので、お手軽コースを選びました。

【日 程】97年6月1日(日)
【目 的】扇山
【天 候】晴れ
【コース】1215 登山口(大月カントリークラブ前)→1315/1320 大久保のコル→
     1330/1405 扇山→1425分岐→1450君恋温泉
【山 名】扇山 1138m
【メンバー 】単独
【山 域】中央沿線の山
【参考書】ヤマケイ・アルペンガイド 東京周辺ワンデイハイク

1.1.扇山へ

扇山は、三頭山と大菩薩連嶺を繋ぐ尾根から南に派生する尾根の南端にあり山域としては、どちらに含まれるかそれともどちらでもないのかよく解らない。ただ、その姿を中央道から見る時はスクっと立つ高い山である。
千葉を9時30分に出発。遅いので出来るだけ手軽なコースにしようと考え、ガイドブックから扇山を探し出した。いでたちも、半袖単パンの超軽装である。途中事故渋滞にかかるが、12時にはなんとか鳥沢へ。出来るだけ車で入りたいので、道標を車で辿って行く。途中のダートも狭い道もかまわず上がって行くと、大月カントリークラブの前に出る。これは車でくるなら当然逆から来るべきであった。登山口前に車を5台ほど止められるスペースがある。
登り始めるが、さすがに人気コースで道が良い。幅50〜100センチの土の道で、そこそこ急斜面であるが、ジグザグに確実に杉の植林地の中を高度を上げていく。もう蝉時雨の時期になっている。低山はすっかり夏の雰囲気だ。
30分くらい歩いて、まわりに沢の音が聴こえるようになると、やがて水場に到着。かなり暑かったので、手の凍るような水を汲んで飲むのは幸せである。水場からしばらく上がると、水呑杉があり、杉の大木の根元から水がしみ出ているとのことだが、なんとなく湿っている?程度であった。
植林から雑木林に変わる。かなり歩いたと自分では思っているのだが、ジグザグを切り返す度に上を見上げても一向に稜線の明かりが見えてこない。さすがに、標高差530mであるので、そう安易には登らせてくれない。それでも、少しづつ登っていくと、気持ちだけ風が涼しくなり、またヤマツツジの朱色の花がチラホラ見えはじめて、やっと稜線についた。
コルで休んでいると、百蔵山からおじさんが疲れた〜といいながら歩いてきた。私も、もし車で無かったら、百蔵山の方に行きたいところだが、今日は無理である。(もっとも猿橋に降りて、電車で鳥沢へ行って、登山口まで歩いて戻れば可能ではあるのだが....)
さて、コルから扇山はすぐそこなので、緩やかな道をのんびり歩いて行く。2本ほど、満開のヤマツツジの大きな木があったので、しばらく眺めていた。頂上は、たくさんの人で賑わっていた。大学生くらいの男女の団体が一際目立っていた。もう午後なので、展望はもやがかかってほとんど無いが、広く気持ちの良い明るい山頂でしばらく横になってのんびり過ごした。

2.君恋温泉へ

山頂からは、四方津の方向へ降りる。今日は軽装の上に靴も運動靴という走れる靴なので、土の道を快調に下っていく。滑りやすい道だが、歩きやすい道である。三境の分岐から、君恋温泉に降りようと考えていたが、踏み跡が細いのと、君恋温泉は先から降りるように道標が立っていたので、犬目に降りる分岐まで、行くことにした。三境の分岐には、アヤメが2輪咲いていた。ここまではアヤメの葉はよく見かけたが、花はまだかな?と思っていただけに、ラッキーたっだ。犬目に下る分岐から降りて行く。かなり下ったころ分岐を右にとり大滝不動の前を通り、君恋温泉の標識に導かれて進んでいく。途中で、5メートルくらいの垂直の壁を細い流れが落ちている滝の下を通る。なかなか涼しげだ。たぶん三境からの道と合流し、君恋温泉に着く。せっかく下山口に温泉があるので、入らない手は無いので、ゆっくり汗を流した。温泉を出たら、手作りのぼたもちをどうぞということだったので、頂いた。そして冷たい缶ビールを一杯ひっかけて、正面に随分と高い扇山の姿を見ながらのんびりと車の場所まで歩いて行った。



温泉から車に歩いていく途中、ちょうどダービーの発走となったので、ラジオを聞きながらブラブラと車道を歩いて行きました。馬券もとれたようで気分は最高でした。帰りの中央道の渋滞は、藤野から八王子まで渋滞、八王子から三鷹まで渋滞、幡ヶ谷から三宅坂まで渋滞....と看板にでていました。普通は上野原から先はあまり渋滞は無いのに、ちょっと今日はひどすぎます。上野原から乗ったものの、もうプッツンしたので、中央道なんか乗ってやるものかと、相模湖で降りてしまい、陣馬山を通って八王子へ、16号で入間の手前まで行き、所沢経由で浦所から254に出て和光から外環に乗りました。おかげで、高速の部分は渋滞はないのですが、八王子や所沢の市内はチマチマと渋滞にかかり、結局登山口を出てから5時間かかってしまいました。