矢平山

 

 甚ノ函山 810m 矢平山 860.2m 丸ツック山 763m
 山域:前道志

記録
 山行日1995年2月19日(日)
 ルート四方津川合→大地峠→甚ノ函山→大地峠→矢平山→寺下峠→梁川駅
 コースタイム0955 四方津川合 → 1140/45 新大地峠 → 1200 旧大地峠 → 1207/10 甚ノ函山 → 1217/28 旧大地峠 → 1245/1320 矢平山 → 1340/45 丸ツック山 → 1405 寺下峠 → 1525 梁川駅
1540 四方津駅 → 1550 四方津川合
 天候晴れ

晴れた日、雑誌「山と渓谷」のウイークエンドハイクにあった矢平山を目指しました。それほど有名な山ではないので、日だまりの静かなハイキングが、手頃にできるのではないかと考えたからです。グレードBというのも易し過ぎず、難し過ぎずで、丁度良さそうです。結果、期待通りの静かな山でした。

1.甚ノ函山まで

朝八時ごろ自宅を出て、車で中央高速へと向かいました。少し遅い出発でしたが、幸い渋滞は無く、順調に四方津に到着、大地峠への登山口である四方津の川合地区にて集落の中で車を停める場所を探し、出発です。
登山口からの峠道は、昔ながらの道らしく歩きやすくていい道です。折り返しながらゆっくり登っていける道で、急登はありません。振り返ると中央線の北側の山々が見えますが、このあたりはゴルフ場がとても目立ちます。途中で四方津駅の北側のニュータウンも一望出来ますが、広大な開発です。そして稜線に出たところが新大地峠で東側の展望が良く、高柄山が良く見えていました。
尾根を折り返して旧大地峠と進んでいきますが、このあたりは名称も複雑で、少し混乱しました。旧大地峠は静かな小平地で、甚ノ函山への道があり、ついでに一つピークを稼ごうということで、足をのぼしました。と言っても10分たらずで、樹林の中の小さなピークはただ、山名標があるおかげでそれと解る、およそ山頂らしくない小平地でした。

2.矢平山を経て寺下峠へ

旧大地峠に戻り稜線を急登していくと、程なく矢平山の穏やかな山頂に着きました。多少広々とした明るい平地で、樹林の間の展望は冬枯れの中で、道志の山々や丹沢の大室山などが見えていました。稜線上には白い富士の頂上も覗いていましたが、冬枯れならではの光景で、樹木の茂る季節ではこうはいかないかもしれません。この季節ならではののんびりした山頂です。
ここからは岩混じりの急下降となり、再び登り返して丸ツック山に登り返しますが、ここは展望のピークで、富士山や倉岳山などが良く見えていました。
丸ツック山からも展望が大きく開ける道が続きますが、下降は急で、土の斜面は霜が溶けてかなり滑りやすくなっていました。

3.寺下峠から下山

寺下峠から少し進むと矢平山が大きく展望できました。こちら塩瀬に下る峠道も総じて歩きやすいのですが、一部区間で崩壊が多く歩きづらい部分もありました。道は沢沿いとなって順調に高度を落としていき、やがて塩瀬の集落から舗装道路となり、桂川にかかる塩瀬橋を渡ると国道に出て梁川駅えと向かいます。駅のあたりで、沢山の人が倉岳山から下山してきました。倉岳山は人気ではるかに沢山の人が登っていた様でした。

梁川駅から四方津駅まで、ひと駅だけ電車で戻り、車を回収、それほど大きな渋滞にも巻き込まれず自宅まで帰りました。矢平山は、高柄山と倉岳山という2つの人気の山に挟まれた静かな山でした。また、要所要所に展望もあり、冬枯れの雑木林の楽しめる、雑誌の見出し通りの、柔らかな明るい山でした。


参考図書・地図
雑誌「山と渓谷」1995年2月のウイークエンドハイクの記事
エアリアマップ 高尾・陣場(1994年版)
25000図 上野原 大室山
50000図 上野原
 
その他のコース
南面の秋山沿いの大地、寺下からも峠道を登ってこられますが、最近秋山側の寺下から大地峠まで、この矢平山の山腹を巻くように林道ができてしまった様です。
交通機関
南面から登る場合のみ、
「上野原駅」発「無生野」行きが利用できます。
時刻表は、富士急山梨バスを確認してください。