守屋山に登った翌日は霧ヶ峰でクロスカントリースキーを楽しみました。もっとも前日よりもこちらの方が目的でした。この日は素晴らしい晴天に恵まれ、楽しい1日が過ごせました。
途中長門牧場に立ち寄り、XCスキーの板を借りて、ビーナスラインに向かう。白樺湖周辺の混雑を抜けると、道は霧ヶ峰の高原に上がって行き、青空の下に広大な風景が広がった。昨年の8月に美ヶ原から縦走してたどり着いた車山あたりも全くの別世界となっている。今年は雪も多いようだ。
霧ヶ峰インターチェンジから八島湿原方面に入ると、程なく通行止めのゲートがある。ゲートの周辺に車を停め、スキーの用意を整える。ゲートの手前から右に分かれる車道をスキーを履いたまま少し進むと、沢渡の広場にでる。ここから折り返して、しっかり雪の積もった車道を少し登り、1792からの尾根に出ると、前方に緩やかな広大な風景が広がった。八島ヶ原に向けて平原を緩やかにアップダウンしていく。前方の鷲ヶ峰が良く目立ち、いいアクセントになっている。そしてコースは緩やかな下り斜面となり、快調に旧御射山に滑り込んだ。
旧御射山からは八島ヶ原の縁に沿って、鎌ヶ池方面に行く。道の杭はほとんどが雪に埋まり、頭だけが見えていた。最後は少し登りになって、奧霧小屋とキャンプ場に着。小屋の脇の吹き溜まりの陰に腰を落ち着け、昼の宴とした。風も無く暖かく、また雪も多く締まっていて、まさに絶好のクロカン日よりであった。
キャンプ場から雪に埋まった鎌ヶ池に降り、八島ヶ原の真っ白な大平原を横断する。広大な雪原を直進するのは、まさにクロスカントリーの醍醐味である。それぞれ思い思いのコースを辿り、雪原にシュプールをつけた。1676の麓に着くと、この緩やかなピークを登る。そして旧御射山まで一気に滑り降りるつもりが、滑降の難しいクロスカントリースキーではそううまくいくはずはなく、途中で数え切れないほど転倒することになった。かなり惨めである。
旧御射山から、緩やかな斜面を登ると、駐車場所の通行止めゲートの少し先に降り立った。ここで、予定は一応終了。ひと味もふた味も違う霧ヶ峰を味わえた一日でった。帰路再び白樺湖に戻る道は、正面に蓼科山から南八ヶ岳の白く輝く連山が一望に見渡せるという、おまけがついていた。
雪に埋まる八島湿原から鷲ヶ峰