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004 人と人が出会う場所 近郊の低山歩きから始まって、ネパールトレッキングやアルプスハイキングにもご一緒した。今でも忘れられないのが金時山に登ったときのこと。「岩崎流ゆっくり歩き」が確立していない時代で、ぼくも若かったし、皆さんも若かった。あっという間に金時山を登ってしまったので、明神ガ岳にも登りましょうということにした。よく歩いた。 Nさんは初めての山だったそうで、 すっごくくたびれたという話を後日聞いた。翌日は太ももがパンパンで、二階への上りは四つん這い、下りはお尻をつきながらと、ゲラゲラ笑いながらご自身の有り様を解説してくれた。 Aさん、Bさん、Cさん、Nさん、初期のメンバーとの山行を積み重ねから「岩崎流ゆっくり歩きで山でバテない五つの法則」を編み出すことができたのだと思っている。感謝、感謝である。 「先生、クシャミしてない」、とNさんがおっしゃる。初期のメンバー20人くらいで同窓会を作っていて、年2回ぐらい会っているそうだ。 「会うとみんなでね、先生の悪口をいい合うのよ」。それが楽しくてね、とNさんはゲラゲラ笑う。「でもね、みんな先生には感謝してるのよ、山の楽しさを教えて頂いたし、ハウツウ・ノウハウを遠足倶楽部で学ぶことができたもの。今ではたいていの山は自分たちで登れるもの」。 本当にうれしい話を聞かされて、遠足倶楽部をやってよかったなぁと、しみじみ思うのであった。初期の頃は会員さんも少なかったから、皆さんと山に登れたから、Nさんが仲良くされている20人は、名前をいわれれば、一人一人の顔を思い浮かべることができる。 会員さんが増え、企画数が増え、すべての山行にご一緒することができない現在、一度も山にご一緒したことのない会員さんが少なからずいらっしゃるというのは残念な話しではある。 昨年末、本田技研時代の同僚と30年ぶりにあった。会ったとたんに30年ぶりなんてことが信じられない、きのうも会っていたような親しさを感じた。Nさんと親しく言葉を交わすのは10年ぶり。でも、昨日もおしゃべりしていたような親しさを感じた。遠足倶楽部というチャンスがあって、Nさんに会えてよかったな、と思うのだ。 まだご一緒していない方、ぼくの登山教室にもぜひご参加下さい。山歩きに自信がないという方、「これから始める山歩き1・2・3」がお勧め。1は3月2日、ユガテ〜日和田山、2は3月13日、高尾山、3、は4月1日、森戸川〜二子山。人と人との出会いの場、それが遠足倶楽部です。 (平成16年2月10日 山の遠足連絡帳 第141号より) |
2004/3/10 記 いままでの「それで」 |
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