四十五年目の真実

一章 師匠のおつかい

GM:それじゃ、話は神那(かんな)さんの所から始まるわけ。

神那:なぜえっ。

碧羅:何か悪い事したんじゃない。

神那:…なんかしたかも…

GM:そうじゃなくてだね、一人前の道士になるに当たって、お師匠さんが君に修行も兼ねた、ちょっとしたおつかいを言い渡したの。

神那:おつかい? 駄賃はいくらじゃあ(笑)

GM:駄賃はなぁいっ(笑) それで、君一人じゃ何だからと、お師匠どうしが知りあいだった碧羅(へきら)と李済(りさい)も、一緒に行く事になったの。

李済:お目付け役ですか。

神那:がーんっ。

GM:師匠に言い渡されたおつかいは、とある山の中の村に行って、そこに住む長老のお爺さんに手紙を渡してくる事。それと、爺さんが困ってるだろうから、それを助ける事。

李済:助けるの、若いねえちゃんってのはだめですかあ?

GM:年齢(外見)に惑わされるなあ!(苦笑)

碧羅:おいこら李済、お前、戒律で「見た目に惑わされず」ってのがあるじゃんかよ。

李済:ああっ、しまったっ!!

GM:……まあ、どうやらお師匠さんは、この問題をどうやって解決するかによって、みんなの修行の成果を見るつもりみたいだね。

神那:ががーんっ。

李済:何、テストですか。

碧羅:爺さんの寿命を縮めたりしたら・・・(笑)

李済:それはちょっと… 徳を減らすのは君だけにしてください(笑)

GM:さて、そんなこんなで支度を一通り整えたと云う事で。…ん、何か質問?

碧羅:今どこにいるの?

GM:神那さんのお師匠さんの前に、三人揃っているけど。

李済:師匠美形? かっこいい?

神那:さあ。

碧羅:さあって。

李済:あんたの師匠だろうが。(と、しばらく師匠の設定について議論)

GM:(適当に見計らって)…OK? それじゃ、村の近くまでは、師匠が雲に乗せて送ってってくれる。

碧羅:そのまんまお師匠さんも来ればいいのに…… ぶつくさ。

神那:そうだよ。

GM:いや、お師匠さんは洞府の所で「いってらっしゃーい」って見送ってたよ。で、送るのを任されてた雲も、村の近くに着いたらすぐに帰っちゃった。
 着くと、もう夕方になってるね。

李済:村の宿に泊まろうよ。宿、宿。

神那:質問。仙人って寝なくて平気ですか。

碧羅:寝た方がいいよね?

GM:寝なくても平気だよ。

李済:でも寝る事は楽しい事だよ。

GM:………おーい、おつかいどうするんだ。

碧羅:とりあえず村まで行こうよ。じっちゃん家って… あっ、聞いてない!

神那:聞き込み捜査か。

李済:じゃ、村へゴー。

神那:それじゃ、村の人に爺さんの家を聞く。そこのお嬢さん、これこれこういう爺さんのお家を知りませんか〜?

GM:「それでしたら、あちらのあの家ですよ」と、すぐに答えてくれる。

神那:ありがっと〜。

李済:じゃ、行こうか。おみやげいるかな?

GM:そんな風に話してると、さっきのお嬢さんが、「旅の方のようですけど、この辺りでは夜になったら気を付けてくださいね。最近人食い虎が出るんですよ」と教えてくれる。

碧羅:あっ、どうもご親切に。

李済:これはこれは、どうもありがとうございます。これはこれはご親切に。

神那:サンキューベリーマッチ(笑)

GM:…じゃ、それでお爺さんの家に行っちゃうわけね?

三人:うん。
では、場面変わって長老の家。
GM:家に行くと、六十代くらいのお爺さんと、息子さんらしい三十代の男の人が出迎えてくれる。で、「何か御用ですかな」と。

神那:お師匠さんから、この村の長老の爺さんに手紙を渡せって言われて来たんだあ。

GM:「師匠と申しますと…」 …お師匠さんの名前、何も言わなかった?

神那:ああ………(沈黙)

碧羅:すいません、何も考えてなかったらしいです。

神那:…名前は分かんない。通り名はストームとか(笑)

GM:名前に「嵐」の字でも付いてるのかいな(笑) まあ、師匠の名前は言ったとしよう。
で、手紙を受け取った長老、ざっとそれに目を通して懐にしまう。そうして、もう日も暮れる事だし、今晩は家に泊まって行きませんかと申し出るよ。

神那:泊まる?

碧羅&李済:うーん。

GM:表情から察するに、何か思いつめてるようにも見えるけど。

神那:泊まってほしいんだって。

李済:泊まりましょうか?

碧羅:ぐーーーーーーー。

神那:すでに泊まってる人がいる(笑)

李済:じゃあ、ゆっくり今日一日の……

GM:えっ、なに、もう寝ちゃってるの??

神那:それはこの碧羅だけ。自分ちのように寝てやんの。

碧羅:歩きながらでも寝られるぞ(笑)

李済:えっと、お爺さんから事情を聞かなくちゃね。手紙の内容とか…。

神那:……手紙読んじゃえばよかった。うう、ちくしょう。

李済:ところで、今の時間は?

GM:夕方、というか宵の口だね。

碧羅:おじ〜〜〜〜〜〜じ〜〜〜〜〜〜さ・な〜〜〜〜〜 〜 〜… ………。

GM:(何事!?)

神那:…寝ぼけてる。無視しよう。

李済:賛成。放っておきましょう。

碧羅:(突然しゃっきりした口調で)お爺さん、思いつめてるようですけど、どうしたんですか?

神那:いきなり起きた(笑)

碧羅:(笑) …寝てたよね。お爺さんお爺さんぐーーーーー。お爺さん様子が変だぞぐーーーーーーー。

李済:また寝た(笑)

神那:もう、寝てる人は放っときましょう。

GM:(何があったんだ…。)


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