もともとＭＩＮＩなんて車、長距離ドライブには向いてないのである。スピードは出ないし、パワーはないし、背中は痛くなるし、重ステだし、クラッチも重いし、エアコンは効かないし、いつ動かなくなるかわからないし。だのになーんで青森くんだり(青森の方ごめんなさい)まで行ったのかってえと、まず、某津軽海峡の彼方に帰省しようと思ったのに飛行機が取れず帰れなかったこと。そして東北に行ったことが無かったからである。そして実は、ＭＩＮＩを買ったばっかりだったのである。

　計画では、東北自動車道をまっすぐ北上して青森市まで行き、ＭＩＮＩはどっかに駐車して単身青函トンネルを抜けて函館上陸。札幌の友人を函館まで呼び出して車で札幌入りを果たし、２〜３日札幌遊んで電車で青森まで戻り、ＭＩＮＩを拾って後は適当に東北観光しながら東京まで帰る。という無計画という名の計画。ホントにこれ以上考えてなかった。

　準備は通常旅行用具の他には、マップル東北（昭文社）、ベストドライブ東北（山と渓谷社）、もしものためのインチ工具セット、カセットテープ大量、大きめの灰皿。タバコ大量。
　ということで、平成４年８月３日（確か晴れ）時間にして12:30出発、首都高に乗って一路北上開始。

　往路は東北自動車道を端から端まで走るだけなので大したことはない。あとはひたすら走る走る。お盆には間があるので東北道はがら空き。仙台を越えたあたりを120km/hrで流していると、突然「前の車、路肩に寄って停まりなさぁーい」とパトカーに停められる。「やべえ！スピードオーバー」と思ったが、宮城県警(?)のおじさんの言うことにゃ
「シートベルトしてなかったね」

　シートベルトくらいで高速のど真ん中で停めるんじゃねえっと思ったが、初犯だったのでおとなしくサインして早々に解放してもらう。そーいえば私のＭＩＮＩのシートはヘッドレストがないので、後ろからシートベルトしてないのが丸見えなのである。あとは何事も起きず、盛岡近辺のパーキングエリアで札幌に電話。
「函館到着予定23:00。迎えに来ること」

　で、青森市到着20:30。市内をうろちょろして、結局八甲田丸か何か（忘れた）の近くのＳＬの横に違法駐車。大丈夫かな？と思ったが、まぁ何とかなるでしょう。青森駅に着いたのが21:00。実は予定の電車を逃した。

　次の電車は22:00頃。函館に着くのはAM1:30頃になる。友人にはちょっと待っててもらうことにして、青森駅近辺をふらつく。

　折しも青森はねぶた祭りをやっていて、ハッピにはちまきのにーちゃんねーちゃんが街をうろついている。山車もちょっと見れた

　めし食って電車乗って函館着AM1:30過ぎ（そーいえば青函トンネルは初めてだ。真っ暗）。ちゃんと友人は待っていた。偉いなあ。実は友人は次の日朝から仕事がある。ね、偉いでしょ？

　友人の車でＲ５→Ｒ２３０で札幌へ。運転手は私。車はアルシオーネ。横から見る函館の夜景($20万位？)と洞爺湖の朝焼け。峠越えでアルシオーネが対向車線のトラックの前に飛び出しそうになる。挙動不審な車である。札幌北区の友人宅着AM6:30頃。即寝る。
８月４〜５日は札幌すすきの近辺で遊び歩く。ちょっとＭＩＮＩが心配。

　この日のＭＩＮＩの走行距離、東京〜青森で約830km。所用時間、約９時間。給油なし。すこぶる快調。