さて、DMNGの面々によって語られてきている女医ハックだが、このシステムの素晴らしさを説明するのには、女医ハック用ファイル作成ツール、JoyRecに関して説明する必要があるのではと思ったので、説明する事に。
ファイル作成の手順について説明すると、
まず歌詞カードの内容をテキストエディタで打つ。これで前準備完了。
そのファイルをJoyRecで読み込むと、その歌詞1行ごとの先頭にタイムコードを打ち込むべきポイントが出来るので、タイムコード…その行の歌い出しが曲先頭から何分何秒コンマいくつ後なのか…を打ち込むのだ。
このシステムが秀逸なのは、そのタイムコードの入力方法である。
次いでJoyRecで音源ファイルを指定し、曲を再生する。その音源を聞きながら、歌詞の歌い出し部分に到達したらタイミングを合わせてリターンキーを打つ。
すると、自動的にハイライトが次の行に移動するので、曲がその行の歌い出しに来たらまたリターンキーを打つ…それを繰り返して曲の最後までタイムコードを打ったら、基本的にファイルの作成は完了である。
もし途中でタイムコードの入力に失敗しても、好きなところを何度でも再入力できるので、なんの心配も無くぱんぱん打ち込みが出来る。
ファイルの出来を確認するのには、実際に女医ハックで再生してみればよいし、また、JoyRecにもタイムコード確認機能が搭載されている。
…ただ、単純に以上の方法で作成したファイルは、その行の文字を均等なペースで色変化させていくので、再生してみるとそのペースが実際の歌い回しと合わなかったりする。というかまず合わない。
しかしJoyRecはそんな所にぬかりはなく、タイムコードは行の途中にも挿入出来るようになっているので、JoyRecで新たにタイムコードを入れるポイントを設定し、再び曲に合わせてリターンキーをぱんぱん打てばいいのである。
タイムコード入力ポイントの設定は、歌詞部分にカーソルを置いてタブキーを打つだけである。
基本的にタイムコードは文字間どこにでも打てるので、極端な話、ぜんぶの文字の間にタイムコードを入れれば完璧な文字送りが実現するのだが、それだと実際のタイムコード打ち作業に、事によってはビートマニア超上級レベルの腕が必要になってしまうので程々に。
おさらいすると、
・テキストエディタで、歌詞を入力
・JoyRecで、タイムコード打ち込みポイントを設定
・続いて、曲を聴きながらタイムコードを打ち込む
基本的にはこれだけの作業でファイルが完成する。しかも、JoyRecでの入力はインターフェースに優れているので実に簡単に作業が完了する。
このあたりが『歌いたい歌は一刻も早く歌いたい』というニーズに実にマッチしていて、それが秀逸なのである。
『カラオケルーム内にてその場で作成』『新曲がテレビ放送された1時間後に熱唱』というフットワークの軽さは、このJoyRecあってこそなのである。
※あとは、画面に表示する画像ファイルの指定等も出来るのだが、その説明は割愛。